注意!重要な問題が見つかりました!=BTL接続による、バイアンプ(チャンネルディバイダ―利用)に挑戦してみました

日記・雑記
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【以下の日記を、2021年9月26日の昼過ぎにUPしましたが、ここで紹介したアンプの使い方に関し、重大な問題があることが判明しました。経緯については以下に自己レスを入れておきましたが、この記事にある、「STA-9 の片チャンネル使用」は故障の可能性があるそうです。くれぐれも真似をなさらないでください。当該日記は削除などはせず、原文を以下に残しておきますが、今後の状況についてはまた後日、日記かレスを入れさせていただきます】

2021年9月29日追記
本件に関し、メーカーおよび輸入代理店からの回答が来ましたので、記事にしました

<以下、原文>

会津のグランドスラム邸にお邪魔した時の最初に聴かせていただいた、Hans Zimmerを先日聴きました。やはり、グランドスラム邸の音が思い出され、パワー感の違いに改めて気が付かされました。

拙宅は、ソナス・ヤマハの美音系で、グランドスラム邸はウィルソン・B&Wのモニター系なので、元々スピーカー自体の選択(=オーナーの音の好み)のベクトルは異なっているとは思うのですが、あの、「怖さ(笑)も曲によっては必要だな(私は映画は二の次)」と感じてしまいました。グランドスラムさんはパワーアンプ重視派で、「デジアンは音が軽い。やはり深みや重低音はアナログじゃなきゃダメ」と言われまして(笑)、であればマッキンやKrellの重量級アナログ3chパワーアンプがあるので、それに行くかとも考えましたが、その場合2台6ch分買わないと、チャンデバ機能が使えないことに気が付き、コストがかかりすぎるので(置く場所ないし=汗)一旦却下(笑)。他に少しは近づく方法はないかと考えてみたところ、基音を形成しているLCRを強化するため、「BTL接続によるバイアンプ=つまり1台のSPに2台のステレオパワーアンプ」でもやってみようかな、と思いつきやってみることにしました(なんか、このコミュニティに来て以来、すっかり「音楽」より「オーディオ」に力を入れている気がする・・・苦笑)。

これに際し、ハードルは二つ。一つはパワーアンプが足りないということ。拙宅の場合、LCRのSonettoVIIIをBTL化するなら、パワーアンプが6台必要になります。どういうことかというと、今、例の上下ユニット逆極性問題の関係で、SonettoVIIIはすべてのユニットの極性を正相に合わせるため上下を逆極性接続をし、そのうえで、これによるf特や位相の乱れを修正するために、ISP MK2のチャンネルディバイダ―機能を使っています(CO270Hzで、BT6を利用した電子的「K&Kフィルター」を適用)。先日も、再確認しましたが、やはりこの接続が最も他のスピーカー(AmatorIIIやSonetto I=2Wayの正相ユニット)とのつながりが良いのです。

現状、SonettoVIIIはステレオアンプをバイアンプとして利用しているため、各1台のSPにつきSTA-9各1台、計3台のパワーアンプで作動させています。

この状態でBTL化するならば、1台のステレオパワーアンプが1モノラル出力となりますので、上下のスピーカーに対し同じ増幅が必要(私の安物のデジアンには、出力調整はないのです)という原則を考えれば、上下とも同じアンプを各1台利用しなければなりません。

現在、Amator IIIもバイアンプで同じSTA-9を各1台割り当てているので、これを利用するにしても、1台追加購入する必要があります(これにより結局、先の日記 にも書きましたように、STA-9一台の追加購入だけに留まらず、Amator III用のアンプを探す羽目に・・・)。

もう一つの(心理的)ハードルは音質の観点です。実は、以前、同じデジアンをBTL化して、Amator IIIの方に接続して、バイアンプと比較試聴したことがあったのです(この時は両方とも1SPに1台のアンプを使用)。詳しくはこの日記にあるのですが、結論的に、迫力は断然BTLだったのですが、なぜか、低音の「深み」がBTLの方が無いということになったんです。

これは私が使ったアンプが安物のデジアンであることが影響しているのではないかと思っています。今回、LCRをBTL化すれば、迫力を増すのは明らかで(過去に試験しています)、問題の「低音の深み」は、LCRを使うときはSWを4台(または密閉のみの3台)動員する設定にISPのBass Controlですれば、それで補えるのではと考えました。

さて、STA-9 を一台追加購入し、このほど実験しました。
[:image1:]
(この写真の黒が、低域用の「BTL接続」、シルバーが中高域用の「片チャンネル使用」(後述)。6台を積み木のように重ねていますが、このアンプ、A+D級というだけあって、結構発熱するのですが、こんなんでいいのでしょうか???)。

さて、上下BTLにすると、全域でくっきり・はっきりするのは確かで、ぱっと聴くと音にメリハリがあっていい感じなのですが、長く聴きこんでいくとピアノなどでも高音がキンキンするのが気になり、音量を上げて聴き続けると終わった後も耳鳴りするようになってしまいました(泣)。

これではいけません!ソナスを選んだのは、消え入るようなピアノやバイオリンの「残り香」を楽しむためであって、シンバルの突き刺さる音が聴きたくて選んだんじゃない(笑)。

いくつかのソースを聴きこんでみると、どうも高域が歪んでいるようで、時折、パワーアンプが「貧血」になるのか(ソナスは公称4オーム。この価格帯のパワーアンプで4オームのSPをBTL接続できるものは非常に少ないが、スピーカーのインピーダンスというのは一時的には公称値よりもっと下がるそうですね)、変な音がするようになってきた。BTL接続は、もしかして原理的に歪が増えるのでしょうか?K&Kさんにご相談したところ、「もしかするとスピーカーケーブルが長すぎる(拙宅は床下を通しているので10M以上あります)のが原因かも」と言われましたが、「パワーアンプを見えるところに置きたくない派」(上記写真はソファの後ろです)としては、これは如何ともしがたい。

さすがに、これはマズいと思い、先に紹介した私の日記内のレスで、 タルガさんが、

「モノラルに比べてBTLは音が若く(明るい)シャキッと鳴りますが深み、厚み、重みが無く2ランク程クォリティが落ちます。理由はBTLは回路が複雑になりモノラルはシンプルで1回路を2回路分の電源で余裕を持って鳴らせるのではと思います。実際、CHの説明書で「モノラルモードはM1 らしい独特の音が楽しめます。」と記載されています。」

と書かれておりましたことを思い出し、やってみることにしました。まあ、この方のアンプはSTA-9とゼロが二つぐらい違うので(汗)、同列には議論できないとは思いますが(笑)。

とりあえず、試しに「ステレオアンプのモノ使い」で、LR2台のみチャンデバ機能を使って試してみたところ(STA-9を4台使用)、高音のトケトゲしさは無くなりましたが、中低域の迫力はBTLより落ちてしまいました。

ここで、またまたK&Kさんにご指導を仰ぎ、下(ウーファー)をBTLにし、上をステレオアンプの片チャンネル利用として、チャンデバ機能の設定のところで、3㏈の差をつけたうえで、再度、Dirac Liveを通して音場を整えてみました(このようにチャンデバ側でユニット別のゲインを調節できるとは知らなかったのです)。

設定画面[:image2:]

結果的に、高域の刺激的な音は無くなり、低域の締まりと迫力が出て、「怖い」音を出せるグランドスラム邸に「半歩」近づきました(笑)。ダイナの島さんによると、ステレオアンプの片チャンネル使用は、電源に余裕ができることと、理論的に「LR間のクロストーク」の可能性がゼロになることから、「2倍はムリだが、1.5倍ぐらいは音質が向上するかも(笑)」と言われました。確かに中高域は前より少しだけ(笑)透明感が増したような(気がする)=笑。心配していた低域の深みも、さすがDirac LiveのBass Control、SWのビルトインで私レベルでは問題ありませんでした。

振り返って、1台のSP当たり2台のステレオパワーアンプ(つまり4ch分のリソースを使用)というのはちょっともったいない気もしますが(汗)、まあ、6台合計しても皆さんがお使いのようなハイエンド1台にも満たない金額ではありますし、電源コードと電源タップが増えましたが(笑)、特にクラシックのライブ録音などで暗騒音にリアリティが出るという私レベルでは想像もしなかった部分に大きな効果が感じられ、「かなり音というか<雰囲気>が良くなった!」と自分を納得させることにしました。

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