オーディオルームのドア、閉めた方が音がいいの?開けた方が?

日記・雑記
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このサイトで、皆さんの集合知を享受できる時間が少なくなって参りました。私は今までここでいろいろと教えていただいてきたので、名残惜しい限りですが、まあ、お陰様で大物はほぼ買い揃えましたし、後は来年のリフォーム関連だけです。今回は、ちょっとそれを先取りしてご経験豊富な方々に教えていただきたいことがあります。

まず、下の二枚の写真を見てください。

<写真1,2>[:image2:][:image1:]

皆さんは、普段このどちらの環境で音楽を聴いておられますでしょうか?

何が違うかというと、ドアが開いているかどうかです。まあ、普通、閉めて聴いてますよね(笑)。

オーディオを設置してある拙宅の部屋は、LCRに向かって正面の階段の2Fの奥に一部屋、その下の1Fにもう一部屋、そして前方左側に、洗面・トイレ・脱衣所・風呂に続くドアが一つあります(まだ後方にも2つドアがありますが、今回はこの3つに絞って話を進めます)。

実は、拙宅では(超)大音量時に、ソースによっては家のどこかが共鳴する場合があり、この3つのドアのいずれか(または全部?)を疑っております。その対処法をハウスメーカーともいろいろ相談しているのですが、一番ドラスティックな解決案として、「ドアを撤去する」(笑)というのを思い付きまして。

まあ、普通の家だと他の家人からクレームが出て一発でOUTだと思うのですが、なにしろここはほとんど私(と愛犬)しか来ない別荘で、何なら、窓すら全開にしても隣家が遠いし不在がちなので、昼間なら全く大丈夫なほどです。

そこで、冷暖房費用がかかるということはここではいったん無視するとして(汗)、3方向のドアを開けっぱなしにすれば、オーディオルームの空間容量や形が変わることになります。そのメリットとデメリットを整理してみたいので、お知恵を拝借したいのです。

まず先に素人考えを述べれば、1.部屋の形がさらに非定型(現状ですら6角形)になるため、定在波対策としても有効なのではないか2.ドアの向こうの空間は「吸音エリア」となるはず(過日お邪魔した出水電器のショールームも、そのような設計思想でスリットをあちこちに作っていました)なので、部屋の残響時間は多少減少する3.部屋の壁に吸音面と反射面を混在させることを原理とする、いわゆる「石井式」的な部屋となる可能性がある―などで、メリットしか思いつかない(正常化バイアス=爆)のですが、いかが思われますか?

2に関しては、試しに手を叩いて聴感上のテストをしてみましたが、やはりドアを開放した方が、Live感は少なくなります。拙宅にお見えになった方々は口々に「この部屋はLiveだね」とおっしゃりますが、もしこれが言外に(笑)「Live過ぎるのでは」というメッセージが込められているとすれば、ドアを開放することでオーディオルームとしては「普通の残響特性」になるかもしれません。「風呂場のカラオケ」風の音場の好きな私には、敢えて言えばこれがデメリットかも(笑)。

さらに、拙宅の場合、いざとなれば何といってもDirac Liveという最先端の音響補正ソフトがありますから(笑)、ドアを取っ払ってからもう一度キャリブレーションをすれば、その空間や形に合った音響補正をしてくれることが期待できます。

そこで、実験的に、2.4chだけですが、ドア開放状態でDirac Liveを走らせてみました。スピーカーは左の壁に近いLchを使わずに、CとRだけを使って、SP間の距離を2Mぐらい離してその三角形の頂点でキャリブレーションを実行しました(本当は拙宅の本命のAuro-3D環境でやるべきなのですが、21chのSPを9カ所でやらねばならず、時間がかかり過ぎるので今回は簡易版で=汗)。

<写真3>
[:image3:]
「ドアを閉めた状態でキャリブレーションした設定で、かつ、もちろん実際にドアを閉めた状態のもの」と、この「オープン設定」を様々な音源で比較試聴してみたのですが、私の駄耳には、「オープン設定」の方が、JazzやRockなどのベースのゴリゴリ感がより鮮明に聴こえるようになった反面、教会録音のコーラスの余韻が上昇していく様の表現が少々寂しくなったような気が。

まあ、ほぼ予想通りの結果なのですが、つまり、ソースによってメリットとデメリットが分かれるかなと。SolidでTightな音が好きな方は、「ドア開放」の方が好みというでしょうね。さらに前にヒジヤンさんに拙宅の音は「濁っている」と言われたので、これが気になる耳の方には「ドア開放」の方が濁りが少ない(音が重なり合う機会が減るため)と感じられるかもしれません。

ただ、この実験は2.4chでしかやっていないので、17.4chのフルバージョンだとLive感はまだまだ十分だというような気もします。

いかがでしょうか。このような使い方をしている(あるいは実験をしたことがある)方から、あるいはルームアコースティックの理論にお詳しい方から、「ドア開放」と「ドア閉鎖」双方のメリットとデメリットを教えていただければ幸いです。

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