終わりの始まり?腹を据えよう!の巻

日記・雑記
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このところ新芽が芽吹き始める季節がら、タラの芽も摘みごろが始まり散歩道での道草も香ばしさに食欲を刺激されているバズケロですが、Phil-mの皆様はいかがお過ごしでしょうか?!

 

いきなり仰々しい表題で始まりましたが、実は少し前の出来事でした。

今思えば二者択一の通過儀礼のようなもの。

しかし決断に至るまでの気持ちの揺れ動きはオーディオあるあるでニヤニヤ。

ちょっと思い出話を添えてその結末を日記に残したいと思いました。

 

ハーベス部屋といえば癒しのサウンドが魅力的でした。

元々は真空管アンプの甘い美音を最大限に生かすため、漂うような低域をSWで整えた上に、あれこれと位相組み合わせが異なるセッティングのハーベスを楽しんできました。

どんなセッティングの時でも、ふんわりと全身を包み込むような囁くような美音の低域が基礎にあって、そこにハーベスの音色が甘く漂い夢見心地で癒されてきました。

 

ところが、この真空管アンプは試作品。

元々がハーベスをターゲットにしたアンプではなくて、高感度のフルレンジ1発がターゲットでした。

その美音に惚れ抜いて導入したという経緯があります。

その後新たに家族になったハーベス嬢を鳴らすため無理してパワーを絞り出したという変態仕様。

 

いかに美音と言えども安定性に難があり、長年定期的にラボのメンテナンスで入退院を繰り返すという病弱な娘でもありました。

パワーの頭打ちも顕著で、フルオケやパワフルなジャズも蚊帳の外。

今では懐かしいですが、それらの能力とトレードオフの関係にあったのか、ひたすら陶酔できる美音だったのです。

 

いつ頃なのか忘れてしまいましたが、ハーベス嬢の実力を知りたくなったきっかけがありました。

ある日のこと、ヒジヤンさんがオーケストラをハーベス部屋で鳴らす時「もっともっとボリュームを上げてください!」と要望された時に完全にパワー頭打ち。

全くまともに鳴らないという出来事があったのです。

バズケロもご近所の手前ハーベスでは一度も試したことのない大音量でしたので、その結果はスルーすればいい話なのですが、バズケロにはちょっとショックだったのです。

 

「ああ〜、ハーベス嬢も部屋も泣いている」……と。

 

もっとハーベス嬢の本心(能力)が知りたい。

もっと部屋の本心(可能性)を知りたい。

ポテンシャルはもっともっと高みにある。

 

それでもまあ、いきなり350Wの筋肉を誇る荒くれ者でアキュ生まれの中年パワー野郎、ブルート男爵を婿入りさせるバズケロもかなり問題あり人間なのですが(笑)

そんなこんなで変態バズケロは健気で大人しい深窓の令嬢を力任せにヒイヒイ言わせたる!って何故か思ったのです。

いや、最初にヒイヒイ言わせたのは悪友のヒジヤンさんなのですが…(汗)

なんて悪いヤツ!麗しの箱入り娘ハーベス嬢を手籠にしやがって!!!

娘の親の気持ちになってみやがれ!!!

 

いずれにせよアキュパワーのフィジカルモンスター・ブルート男爵となんやかやと仲睦まじく夫婦仲を育てていったハーベス嬢は今ではすっかり大人の女性に成長したのです。

 

最近、そんな仲睦まじいお二方をよそに、これまでは癒し空間の根幹をなしていた姑?!SWが年始のオフ会でも、それ以降もずっとヘソを曲げていました。(××は古い女と描くのか…呪われそう…)

異なる位相の組み合わせの妙義で漂うサウンドが魅力的だったのですが、今年になってからはハーベスをメインに部屋との位相を整え、フルオケでも大きな音量でもハーベス部屋は良く歌うようになったため、SWを色々試しても違和感ばかりが募る始末。

 

そうだよね〜

結局は部屋とスピーカーの位相問題がこの先もボトルネックになるわけです。

二兎を追うものは…

しばらくは考え込みました。

 

しかし、これからもハーベス嬢と生きてゆきたい。

その思いにブレが起きない程の鳴りっぷりに覚悟を決めたのです。

ここいらでケジメをつけよう。

そう、SWを活かした癒しサウンドと決別する覚悟を。

バズケロは姥捨山の使者では決してありませんぞ!(呪われそうなのがやっぱり怖い…)

 

当然ハーベス嬢ならではの低音の個性はあります。

決して万能ではないサウンド。

それでも部屋の響きとのマッチングは絶品!!!

ハーベス部屋が喜んで歌っているのです。

色々ありましたが思い入れのあるハーベス部屋がハーベス嬢の歌声に喜んでいるのが一番嬉しいバズケロ。

 

覚悟を決めてSWの断捨離を済ませてから益々ハーベス嬢はハーベス部屋の床に根を張り、音響も幹を張り始めました。

熟成が進んできたのもありますが、本当に聴こえ方が違ってきたのです。

単にSWが抜けた空間が音響的にプラスに働いただけとも言えますが(汗)

 

時折友人が懐かしんで「もったいない!きっとまた癒しの路線に帰ってくるさ!」と鬼のようなコメントをしてきます。

だまらっしゃい!

もうバズケロは癒し路線に戻るパワーは残っていない!とスルーしています(笑)

いずれにせよ、バズケロは腹を据えてこの先ハーベス嬢とハーベス部屋を楽しんでいくことになりそうです。

 

今はまだめっちゃ元気ですが…オーディオも人生もいつかは…

バズケロはその瞬間どんな音楽を聴いて瞑目するのでしょう?!

レコードにそっと針を落とす時、ふとそんな思いが頭をよぎることがあります。

だからこそ、心から音楽とオーディオを楽しみたい!

 

素敵な趣味に出会えて幸せですね!

オーディオも音楽も楽しい!

 

では、では

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. バズケロさん、おはようございます。

    何だか気持ちもさわやかな朝です。ハーベス部屋のあの位置からサブウーファーが消えていたからです。

    確かに、ハーベスをイージーリスニングとして鳴らすにはサブウーファーは有効であったと思います。何せ、スピーカーから下の音を消して、部屋の上方に漂う音を演出していましたから。

    今年の年始にgenmiさんと訪問した時に、オーディオ的に渾身の追い込みをされたはず?のハーベスが、「ムムム・・・」状態でした。確認した原因の多くはサブウーファーにありましたね。

    波長の長い低域なので、あの位置にサブウーファーがある限り、「バズケロ邸のハーベスはイージーリスニングの域を抜け出さないだろう」と感じていました。気分に応じて、ON/OFFするのも癒しのハーベス部屋には似合いませんからね。

    これはGWのハーベス部屋に期待が高まります。あの部屋で鳴らすハーベスは、「きっと恐るべきポテンシャルを秘めている」であろうと目しています。袋井まで鈍行で向かう楽しみが増えました。

    • ヒジヤンさん
      レス、ありがとうございます。

      なんだか…便秘明けの爽やかな朝!を連想させるコメ(笑)
      悪友のヒジヤンさんは今回の主犯格の一人としてノミネートされてるし…

      まあ、ブルート男爵を婿に迎え入れた時に、今回の結果は見えていましたね。
      あの時点でピュアオーディオに舵を切ったと言えそうです。

      実はかつての「真空管での癒しサウンド」には地元含めて少なからずファンがいらっしゃったのです。
      皆様本格的なオーディオマニアなのですが、何故か異口同音に「もったいない!」と仰るのです。
      ですからちょっと複雑な気持ちだったりします。

      オーディオをピュアに取り組む正統派路線では絶対にあり得ない音で、システムが2つあるからこそやれる一種の位相遊びだったし。
      目線を変えればとても贅沢な音だったのかもしれません。
      オーディオの答えが理論的に説明できる音だけではつまらないじゃないですか!
      説明がつかないからこそ面白いオーディオもアリと思います。

      バズケロの中では「単なるイージーリスニング」ではない複雑怪奇な癒しサウンド。

      初めのきっかけは偶然の気付きだったのでが、その後何年もかけて意図的な味付けをしてきましたから、無知な未熟者の偶然!と切って捨てる音とは一銭を画していたと思っています。
      じわじわと解像度を高め、歪みを抜いてきてピュアさを取り込む中で、どこまで「癒やしサウンド」が行けるか?!というオーディオでした。
      あれはあれで経験も必要だし、論理的とは言い難いのでそれなりに実践型オーディオで奥が深くて、無意識と意識の融合が成せる技とも言えますね。
      イージーリスニングと言えども目線を変えれば優劣の無い立派なオーディオだと思うバズケロです。

      まあ、ブルート男爵に入れ替わってからのサウンドが中途半端だったのは確実でしたね!!!
      さらにSWはずっとステレオ化したくて中途半端な気持ちで出物待機していましたが、今回の断捨離で割り切れました。

      それにしても覚悟を決めてハーベス嬢だけになるとスッキリした自分にびっくり。
      それだけ中途半端で足踏みしていた現状に不満を持っていたのでしょうねえ..
      複数のシステムを持っていても最後は同じ音にしてしまうというのは名言だなと。
      これからもハーベス部屋はハーベス部屋らしく肩の力を抜いて背伸びせず、自然体でのびのびと音楽を楽しみたいですね。

      では、では

  2. バズケロさん、おはようございます。

    こちらも何だか気持ちがさわやかな朝です。

    だって、ハーベス嬢のホッとした女神のような微笑みが見えますもん(笑)

    “SWの助け?を借りずにハーベスだけが奏でる音は、まるでハーベス嬢が「なんで私を信じてくれないの? 私だけじゃダメ?」とバズケロ男爵に言っているかのようでした(笑)”
    引用元:『年末年始 3宅相互オフ会 ~バズケロ邸訪問記【前編】』
    https://philm-community.com/genmi/user/diary/2023/01/03/13935/

    ハーベス嬢はバズケロ男爵の愛を独り占めにして幸せに暮らしましたとさ。

    めでたしめでたし(笑)

    PS また聴かせて頂くのを楽しみにしています!!

    • genmiさん
      レス、ありがとうございます。

      おや、こちらにも朝バナナな爽快感あふれるオープニングコメが(笑)

      >だって、ハーベス嬢のホッとした女神のような微笑みが見えますもん(笑)

      おっ!見えますか!
      確かにホッとしていると思います。
      私よりも好きな人いるのかしら???状態だったですからねえ…ゴメン。

      腹を据えてピュア路線に舵を切ってしまいました。
      あとはもう揺らぐこともないし、後ろ髪も引かれない?!
      後ろ髪引く人が割といて自分でも意外で少し驚いていますが…
      これからはとことんハーベス嬢と二人、末長く楽しんでいきたいと思います。

      では、では

  3. とうとうサブウーファー無くなっちゃったんですね。

    前に話したかもですが初めて本格的なスピーカーを買ったのが27歳ぐらいでハーベスのHLコンパクトを買いました。アンプはラックスマンのAクラスプリメインでした。

    当時もあまりお金は無く東京で4畳半一間のアパート住まいでした。

    お店で聴いた綺麗な音は全く出ず低音はボンボンいうだけで音像が全く出ませんでした。もちろん空間も出ませんでした。結局狭すぎてこの大きさのスピーカーは使えないという結論になりました。

    アンプの発熱で夏はエアコン付けても灼熱地獄。2年ぐらいで手放しました。もちろんスピーカーも売却しました。苦い思い出ですが懐かしく感じる時もあります。

    それ以来16cmスピーカー以上は使わなくなりました。

    今の専用のオーディオ部屋は11畳程度あるので大きいスピーカーが置けますけど多分やらないかなと思います。

    部屋の大きさを考えてスピーカーを選ぶという事をこれで初めて知りました。

    また聴かせていただきます。よろしくお願いいたします。

  4. うつみくんさん
    こんばんは

    初めてのオーディオSPがハーベスというのは面白い偶然ですね。
    バズケロは歌声と響きに引かれたのかな?!
    今思えば、初めは全然いい音で鳴らせていなかったかと思います。

    部屋のサイズ的にはハーベス部屋の方がJBL部屋よりも容積含めて広々しています。
    ライブな部屋なのでハーベス嬢のゆったりとした響がちょうどいいハモリになっているのでしょうね。
    とても豊かな音に自分でもうっとりします。

    またの機会にお誘いしますので一緒に遊びましょう!
    ハーベス嬢の歌声と部屋の歌声のハーモニーを堪能されてください。

    オーディオも音楽も楽しい!

    では、では

  5. バズケロさん 私も 今まで いくつかの SWなるものに こだわりを持って 使ってきました。 ステレオに 低域をアドオンするのは とっても難しいです。ただ 帯域だけ繋がれば良し,ではなくて その質感。反応のスピートだったりで ハマるときはハマってくれるんだけど 何でも来い!状態には 私の場合も なりませんでした。
    しかも バズケロさんと 同じで 追い出してしまうと その空間が とても生き生きと鳴ってくれるんだから ガックリと嬉しいのが 入り混じってしまいます。
    ハーベスは ハーベスらしく鳴らせばと思いますが そのあたりは JBL男爵のごとく,jazzだけではないんだぞ。 クラシックも フルオケもと。

    きっと ハーベスにも 求めていくんでしょうね。
    まあ あんまり ご無体なことだけは してほしくないなぁ!?
    ゆったりと コーヒーを 飲みながら 緻密で繊細な しかも 秘めた力強さは備えている! なんて 音楽を期待してます。

    • X1おやじさん
      レスありがとうございます!

      X1 おやじさん家もSW入れていましたよね〜!!!
      あのウェイルソンなのに、SWってある意味凄いって思いましたから印象深いです。

      流石に色々経験されていますね!
      うまくいく事もあれば、馴染まないこともあって、本当にSWは難しかったです。
      すっかり今は過去形なのが…(笑)

      >追い出してしまうと その空間が とても生き生きと鳴ってくれるんだから ガックリと嬉しいのが 入り混じってしまいます。

      そうなのですよ〜!
      嬉しいやらガックリするやらで、心穏やかでない。
      それもこれもチャレンジしてきたからこそ味わえる事ですね!
      頭では想像できていても、実際実践されていなければ実感できないもの。

      多分、JBL男爵と同じようにハーベス嬢も欲張ったオーディオになる予感がします。
      加えてご無体なことを囁くのは悪友のヒジヤンさんですよ!きっと(笑)

      >ゆったりと コーヒーを 飲みながら 緻密で繊細な しかも 秘めた力強さは備えている! なんて 音楽を期待してます。

      おおお〜!!!
      流石バズケロのことをよくお分かりです!
      そんな音楽にゆったりと浸りたい。
      繊細、緻密で秘めた力強さ!
      う〜ん、かなり奥ゆかしいお嬢様ですね…憧れます!!
      今はどちらかと言えば、華奢でおとなしくて可愛いのにプロレスリングで華麗にブレンバスターやバックドロップ決めるようなお嬢様かもしれませんよ(笑)リングサイドで腕組みをするブルート男爵の筋肉がムキムキだし…(汗)

      オーディオも音楽も楽しいですね!

      では、では

  6. バズケロ様、おはようございます。
    少し遅レスになりますが「タラの芽」に反応してしまいました。

     当方は仙台から北部に居住していまして、今年は東北でも異例に早い桜の開花で「もしやタラの芽も?」とバイクで県南の野山をあちこち探索したら初めて訪れた林道で芽吹いた獲物を発見し小躍りして収穫しました。

     ハーベス部屋の記事を楽しく拝見させてもらいました。特にSWを片付けた成果が素晴らしいと思いました。当方は今年の1月からシンプルな2ウェイモニターのEV ARISTOCRAT2を導入して、今のところ100%手懐けていない状態です。

     記事本文のとおりウチも余計なスピーカー軍団を整理したら、或いは別室の広い和室にARISTOCRAT2も含めたアナログ軍団を引っ越せば潜在的能力を出せるのではないかと思っています。

     冬季の結露のリスクもあって即座に実行には移せませんが、今後の移設の際に参考にさせてもらいますのでありがとうございました。(笑)

    • たかけんさん
      レス、ありがとうございます。

      タラの芽に反応される方がいらっしゃるとは嬉しいですね。
      バズケロは毎年お散歩道での収穫を楽しみにしている食いしん坊ですが、今年は例年より少し早めの芽吹きとなりました。

      SWは長らくハーベス部屋で「癒しサウンド」を楽しむカナメ的な存在感でした。
      SWをメインに部屋と位相を合わせた上にハーベスを乗せるイメージになっているので特徴のあるサウンドでした。

      SWがいなくなった空間がのびのびとハーベス嬢の歌声に馴染む様は、悲しいやら嬉しいやら(笑)
      本当に楽しそうに歌ってくれるので聴いていて嬉しくなります。

      たかけんさんも重度なJBL中毒のようなのでバズケロもニヤニヤしちゃいます。
      新たに加わったARISTOCRAT2も空間が得られればのびのびと鳴るのでしょうね!
      オーディオは何年経っても発見も多いし、古い機器はメンテナンスすればするほど生き生きとした音になってくれますから飽きません。

      音楽もオーディオも楽しい!

      では、では

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