シビュラ・アンサンブルのアルバム「ヴィリディタス(VIRIDITAS)」

日記・雑記
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忙しい方のための要約

TRPTKから今春リリースされた、シビュラ・アンサンブルのイマーシブ・オーディオ動画のダウンロード版を購入して視聴したら、良かったので日記にします。
・音楽的にはバロック以前の中世の音楽で、素朴で分かりやすい。
・神託を伝える巫女=シビュラをイメージさせるボーカリストと古楽器による、神秘、瞑想、癒しを想起する音楽。
・様々なメディア・フォーマットがありますが、イマーシブ・オーディオ動画版のご利益ありと感じた。
YouTubeでも視聴できます。

購入
 TRPTKの新譜のご案内に誘われサイトへ行ってみると、真っ黒なリップ、黒い衣装、魔女か巫女のような雰囲気の女性が気になりました。試聴したら、歌が良い。古楽器の音によるアンサンブルも。バッハ以前の音楽をあまり聴いたことのないdonguriにとっては新鮮なサウンドで、いったいどんな楽器を使っているのか映像で確認したくもあり、AtmosAuro-3Dフォーマットを含む動画.mkvファイル(このマトリョーシカフォーマットというのがあるのを今回初めて知った)を初めてダウンロードしてみました。サイズは25Gバイト強、うまく再生できるのか不安もありましたが、最新のビデオ再生ソフトだとたいてい音声もちゃんと再生できるようです。

シビュラ・アンサンブルとは?
日本語の情報ですぐ出てきたのはDiskUnionのサイトでのCDの解説でした。Tower RecordではSACDが予約中ということになってますが、似たような解説がありました。
 「シビュラ・アンサンブルは、古代から中世、そしてルネサンス期に渡って影響を与えた預言者シビュラからインスピレーションを受けています。シュラは、その神聖な洞察力と予言のために文化を超えて尊敬されてきました。それらは人間の領域と神の世界とのパイプとして見なされ、歴史を通じて西洋文明の精神的信念を形成しました。作曲家としても活躍したヒルデガルト・フォン・ビンゲンも預言者のひとりと見なされていました。」
ということで、バロックより古い時代の音楽再現を目指す古楽器アンサンブル、オランダのグループで最近のTRPTKの推しらしい。

 どんなアルバム? 
 アルバム解説には以下のようなことが書いてありました。(donguriの教養レベルでは難しくてうまく日本語にできません) DeepL翻訳をベースとして意訳。
 シビュラ・アンサンブルは、古代異教時代から中世まで、人間の想像力を魅了した女性の予言者、シビュラからインスピレーションを得ている演奏グループである。
 シュラは、古代からルネサンス時代にかけ、人間の想像力を魅了してきた女性予言者のことを指す。時代や地域ごとにさまざまなシュラの存在が伝えられている。ラは、その神聖な洞察力と予言により、文化圏を超えて崇拝されてきた。シュラは、人間界と神界をつなぐパイプ役と考えられていた。歴史を通じて西洋文明の精神的信念を形成してきた。
 アルバムタイトルの「ヴィリディタス (Veriditas)」の意味であるが、ドイツのベネディクト会修道院長、作曲家、哲学者、神秘主義者、多神教徒であるヒルデガルト・フォン・ビンゲン、「ラインのシュラ」と呼ばれる人物によって唱えられた言葉である。ヒルデガルトは、神と交わり、自然から洞察を得る能力で知られていた。ヒルデガルトの哲学では、ヴィリディタスとは、自然界に浸透する生き生きとした生命を与えるエネルギーを象徴している。緑と植物の本質を象徴している。この神聖な力は、肉体的なものであると同時に精神的なものでもある。人間と自然の境界が曖昧になるような、恍惚としたつながりの瞬間に体験できると信じられていた。
 本アルバムに収められた、聖歌や俗謡は、ドイツ、スペイン、フランス、キプロスで1213世紀に作られたものであり、ヴィリディタスの概念を中心に据えている。ラが体現していた自然の生成力への賛辞であり、リズム、周期、永遠の調和を讃えている。

メンバー 
 ジャケットには5人そろって映っている写真が載っており、5人組かと思ったら、ハーディ・ガーディ奏者のサネ・ヴァン・ゲントが映っていない。このアルバムの参加ミュージシャンとしては6人となります。ゲントがュラ・アンサンブルのメンバーなのかゲストなのか確認できていません。

クリスタ・ミカエル(Kristia Michael
ボーカル  & ゴシックハープ

アンドリュー・ホッパーAndrew Hopper
ヴォーカル

ヴィーレ(中世フィドル 3弦)         

シターン (16世紀に現れた楽器でギターに似ていると解説されていたが大きさはマンドリン)

レベック(中世フィドル 5弦)

マルガリート・マイレ(Marguerite Maire リコーダー

ジェレミー・バス(Jeremy Bass) 中世リュート

イヴァン・ギアナキス(Ivan Gianakis) パーカッション

サネ・ヴァン・ゲント(Sanne van Gend)  ハーディ・ガーディ(弦楽器 の一種で張られた弦の下を通る ロジンを塗った木製のホイール(回転板)が弦を擦ることで発音する。)

 このグループの肝はメインボーカルであるクリスタ・ミカエルでしょう。現代に生きるラか?という雰囲気。
 このグルーブのサウンドは、素朴ですが、力強く、なぜか心にしみてくるのでした。科学未発達、宗教と自然への畏敬で生きていた時代に生きた人々を想い馳せることのができる音と感じられました。
 一体どんな楽器を使って演奏しているのか?動画作品だと分かるのが良いです。今回、ピリオド楽器を知る良い機会になりました。ハーディ・ガーディと中世フィドルによる通奏低音的持続音を背景としてアカペラ的に歌う事で、神秘的気分が惹起されます。対位法も西洋古典和声学もない原始的な作りが最近のdonguriにはしみるのですね。老化の影響か?
 AtmosAuro-3Dといったイマーシブ・オーディオの方がステレオより演奏した場所の広がり感の表現は良いと感じました。イヴァン・ギアナキスが太鼓をたたきながら移動する曲での楽器移動の効果はいまいちでした。Dirac Liveにしたのにな。
 しばらくは歌詞の意味はわからない状態で聴いていましたが、雰囲気だけでも良かったです。その後、たぶんラテン語かギリシア語の原語の英語訳を眺め、何を歌いたいのか確認しました。なるほどと感心。
 ちょっと変わった音楽を聴いて見たいと最近思っているかたにおすすめかな。YouTubeSpotifyでも聴けるようです。

 

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