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ネットワークについて知っておきたいこと④~通信モードの固定と安定したネットワークの構築~

日記・雑記
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通信モードの固定と安定したネットワークの構築

前回は必然的に起こるAuto-Negotiation機能のトラブル事例について書きました。

ネットワークについて知っておきたいこと③~必然的に起こるトラブルについて~
Auto-Negotiation機能が引き起こすトラブルさて、前々回はネットワークのイメージと自動設定機能の概要について...

皆さん、向上心旺盛な方々ばかりなので、音質の向上のためには貪欲にいろいろ設定を変えてみようという方もいらっしゃるとは思いますが、ハブなどの通信モードの固定には注意が必要です。

通信モードの固定

今回は通信モードを固定して、かつ安定したネットワークを作る上での注意点について書きたいと思います。

各機器の通信モードを固定すること自体は、さして難しいことではありません。それぞれの機器の説明書を読み、地道に設定していけば誰でもできることです。問題となるのは、機器自体の仕様と、設定にかかる手間なのです。

通信モードを固定するには、まずネットワーク上の機器の仕様を検討しなければいけません。

家庭用の一般的なハブやハブ機能を持ったルータは、Auto-Negotiationしか設定できないものが一般的です。(中には可能なものもあると思いますが。)

少し高い業務用のエントリーモデルになれば、全ポートまとめて固定できるものもありますが、仮に全ポート固定できるハブであったとしても、ネットワーク上に有線で接続されている端末の設定をすべて固定で統一しなければいけなくなります。

ルータもハブも、PCもNASも、テレビやレコーダ、そしてネットワークオーディオプレーヤーも…。

なぜ、全ての機器を固定しなければならないのでしょうか?順を追って説明します。

通信モードの固定は全部やらないと意味がない

仮にハブとネットワークオーディオプレーヤーのインターフェースを全二重通信で固定したとします。

ハブ(100M/Full)—(100M/Full)ネットワークオーディオプレーヤー

ここでハブが全ポート固定式のものだとすると、当然ハブにつながっている機器は全て固定しなくてはいけません。

  • ハブ(100M/Full)—(100M/Full)パソコン
  • ハブ(100M/Full)—(100M/Full)NAS
  • ハブ(100M/Full)—(100M/Full)ルータ

さらにルータも全ポート固定タイプなら、ルータに接続されている機器も以下のようになります。

  • ルータ(100M/Full)—(100M/Full)パソコン

この連鎖はネットワーク全体に影響し、有線で接続している機器のポート全てを固定しなければならなくなるのです。
※ルータのWANポートはLANポートとは独立しているので切り離せると思います。

また、ポートの通信モードを固定した場合、AutoMDI/MDI-X機能も無効になるものもあると思います。こうなるとクロスケーブルまで用意して、適切に接続しなくてはいけません。

さて、それぞれの機器のインターフェースを固定する設定画面を思い浮かべられる人がどれほどいるでしょうか?全ての機器を適切な設定にし、トラブルなく運用するのはネットワークの知識がない人には至難の業です…。

通信モードの固定~現実的な方法~

現実的に考えてNAS、ネットワークオーディオプレーヤの通信モードを固定して使う方法は3通りになると思います。

半二重固定

1つめは通信モードを固定する際、半二重通信(Half)にする方法です。

これならAuto-Negotiationと半二重通信固定が混在していても一応通信できます…が、個人的にはこの方法はオススメできません。

半二重通信(Half)は通信速度を犠牲にしますし、規格上衝突を起こす通信であるため、パケットの再送が発生し、NASやハブに多少のストレスがかかります。ケーブル内でノイズが発生する可能性もあります。オーディオ的に安定している(音が良い)とは思えません。

Auto-Negotiationと固定設定を選択できるハブ

2つめは通信モードをポートごとにAuto-Negotiationと固定設定を選択できるハブ(ルータ)を用意する方法です。

この方法なら利便性も犠牲にせず、手間を最小限にして安定したネットワークが構築できます。

ネットワークオーディオプレーヤとハブ、NASとハブの間など必要な部分だけ100M/Full等に固定してハブとルータや、ハブとPCなどは、Auto-Negotiationで接続する事が可能です。

ただ、当然各ポートを個別設定できるハブはそれなりの価格になりますし、設定はGUIが使えず、コマンド入力が必要なものもありますので、多少の勉強と慣れが必要になります。

専用のネットワークの構築

3つめは家庭用ネットワークから、オーディオ用ネットワークを切り離して専用のネットワークを用意する方法です。

専用のネットワークの場合は、DHCPは使えないことも想定できますから、自分でIPアドレスを固定で割り当てる知識は必要ですし、パソコンなどと切り離されるため、利便性は犠牲になります。また、インターネットラジオへは接続できません。

かける労力に見合う結果になるか?

以上、長い文章になりましたが、これだけの労力をかけても、通信モードを固定して使いたいと思うでしょうか?

個人的には、これだけのエネルギーを注ぐくらいなら、その分音楽を聴くこと、楽しむことに時間を割いた方が幸せだと思うのです。

このコミュニティの方なら、上記のような困難を乗り越える熱意と行動力をお持ちな方もいらっしゃることでしょう。自分にあった方法でお楽しみ下さい。

機器の選定方法についても触れようと思いましたが、長くなりましたのでまた次回。

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