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小音量で低音音源を聞くとドーンではなくパーンになってしまった話

日記・雑記
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タイトル長くてすみません。小音量で低音が不足気味に感じた事はありませんか?これはオーディオを聞く際の音量に関する記事です。

1. キッカケ

きっかけは2つあります。1つは、大阪ハイエンドオーディオショウ。
三浦孝仁氏がMagico M2のデモ中に「音量下げて」と指示を出していました。それは三浦氏が自宅で同じ曲をMagico M3で聞く時と同じ音量が御所望だったため。氏はデモ会場の様な大音量ではなく、もっと小さな音で聞かれているとのことでした。

結局ボリュームは下がり切らず三浦氏宅の再生音量よりやや大きい音量で講演は進行していきますが、Magico Mシリーズについては「小音量でも芯のある低音」とコメントされていました。かかっていた曲のタイトルは失念しましたが女性ボーカル+EDM風の曲でした。

もう1つは、先日にゃんす邸で聞かせて頂いた鬼太鼓座の大太鼓を拙宅で再生した時のこと。
にゃんすさん宅では飛び上がる程の低音がドーンと攻めて来たのに拙宅ではパーン。
どうして・・・
どうして・・・
と、工事ネコの様になるのもつかの間。音量が小さくて低い音が感じ取りにくいだけでした。

2. 聴感だけ?計測してみる

ピンクノイズで60dB、70dB、80dBになるようボリュームをセットして比較用音源を再生しFFTで可視化します。比較に使った音源はピンクノイズがノードストのテストDISC、鬼太鼓座の大太鼓の1分22秒付近の1発目、ホテルカリフォルニアの32秒付近のバスドラ風低音です。

音量は厳密な絶対値は怪しいものの何処でも誰でも使えるiPhoneアプリのdB meter。FFTも何処でも誰でも使えるiPhoneアプリのEtani RTAをデフォルトの15sec間最大と最小をホールドする設定で使います。

その結果…
[:image1:]

[:image5:]
2枚目の写真の下のグラフは暗騒音です。2回とった事に深い意味はありません。静かだと感じる夜のオーディオルームでも50Hz以下ではピーク40dB程度の暗騒音。

ピンクノイズが測定上で60dBになるボリュームで再生した大太鼓やホテルカリフォルニアの30Hz近傍は、暗騒音ピークレベルと同程度の40dB。

つまりドーン成分は暗騒音に埋もれてしまっている可能性があることがiPhoneを使った簡易計測でも明らかになりました。

今回はiPhone 8 plusを使いましたが、他のiOSデバイスやAndroidデバイスでも似たような簡易計測は可能だと思います。自分が普段何dBで聞いているかわからないという方はやってみては?計測アプリであればたいてい無料版があります。

3. 何dBで聞いていますか?

ほとんどの方には釈迦に説法ですが、騒音値の基準と目安などによると、ざっくり

30dB は 郊外の深夜
40dB は 市内の深夜
50dB は 静かな事務所
60dB は 静かな乗用車
70dB は 騒々しい事務所
80dB は 地下鉄の車内
90dB は 騒々しい工場
100dB は 電車のガード下
110dB は 車のクラクション
120dB は ジェットエンジン

などと言われています。今回聞いた80dBは地下鉄と言われればだいたいそれくらい。といっても、最近の地下鉄と昔の地下鉄ではうるささが全然違いますが。

iPhoneで測ったなんちゃって80dBは一人で音楽を楽しむには十分な大きさ。大太鼓もホテルカリフォルニアもドーンと低音が響いて伝わるかのように聞こえました。60dBは音楽を聞くには少々おとなしく、大太鼓はドーンというよりパーンでした。70dBはちょうどその中間くらい。低音ドーンもかろうじてわかろうかといった程度でした。

ところでオーディオのレビューを読むとき書くとき、使用する音源の違いから齟齬が生じた例があると思いますが、音源だけでなく「音量」もレビューから有益な情報をすくい取るのに重要なファクターではないかと思い至りました。小さすぎれば特に低音において過少評価の傾向があり、購入しても自宅で出せない大音量でレビューされていればそういった意図はなくとも結果的に過大評価になってしまう可能性があります。

一般に普段より少し音量を大きくしてやると「良く聞こえた」と錯覚しがち。そのため、オーディオショウやショップデモでは90dB、100dBと音量上がりがちではないでしょうか。(私のように)いい格好したいオフ会のホストにもその傾向があるのかも知れません。

大音量派の方を否定する訳ではないですが、大音量を聞きなれていない人にとってはそれだけで非日常体験。もしかしたら冷静な判断ができなくなっているかも知れません。床屋のシャワーの湯加減のようにホストはゲストに、ゲストはホストに「この位の音量で良いですか?」と逐次訪ねる事がスムーズなコミニュケーションではないかと思いました。

一方で、世のオーディオ使いにはKYLYNさんのように小音量メインでチューニングされている方もいます。小音量で低音を成り立たせるには暗騒音がかなり低い環境か、低音が暗騒音に埋もれにくくなるような特別なセッティングノウハウが必要になると想像します。

それは定在波の山谷に単に負けないだけでなく、スピーカーの左右差の低減だけでなく、細かな波形の上がり下がりに効くような、しいてあげればデビアレのSAMの様な利き方のする対策でしょうか。電源のテコ入れはききそうです。他には可聴帯域外の、例えば10Hzやそれ以下のノイズがプラスに作用することももしかしたら有るかも知れません。

4. バックデータ

計測ついでにバックデータとして測定位置を前後に動かして定在波の影響が音量や音楽ソースにどのように乗るかも調べました。
[:image2:][:image3:][:image4:]
距離は前方壁から測定位置までの距離です。現在の標準リスニングポイントは262cm。位置を前後に振った際に生じる、125Hzから160Hzにかけての定在波的な谷は、音楽ソースでもばっちり観測され、アンプ側のボリュームを10dBずつ増やしたときのスマホ側の観測結果が綺麗に+10dBシフトするという、まるではかったような結果でした。絶対値は怪しいですが相対評価には十分使えます。

5. オマケ

80dBの大太鼓やホテルカリフォルニアで床が揺れた気がしたのでiPhoneアプリVIBROで加速度を測ってみたところ観測できていました。横方向の揺れは直接は伝わらないのできっと空気振動経由だと想像します。
[:image6:]

6. オマケ2(WaveSpectraで処理した入力波形)

大太鼓の1分22秒付近の拡大図です。赤丸の鋭い立ち上がりの箇所がビックリするポイントではないかと想像しています。
[:image7:]

ホテルカリフォルニアの32秒付近の拡大図です。ピークが50Hzから20Hzに向かって下がっていく感じがズーン感につながっていると想像しています。
[:image8:]
入力波形+定在波≒測定結果だったので周波数特性上の完璧な再生からはほど遠かったですが納得はできました。

7. オマケ3

FFTアプリEtani RTAのデフォルト設定はこちら
[:image9:]
残念な事にこちらのアプリは2019/2/28で配信終了してしまったようですトホホ。入手性高くなくなってしまったので計測沼布教用代わりのものを探さないと…。PAA3Xお高いですし。

全体を通してツッコミや感想ウェルカムです。

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