【聴診器による】CDプレーヤーの防振対策

日記・雑記
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昨日『聴診器による機材の振動現状把握』を報告した。
課題として、「CDPの振動による再生音への影響把握と好みの音への仕上げ」を残していたので本日は、CDプレーヤーの防振対策をやってみた。

現状の問題点
CDPの回転体による振動が大きく、内部から外部(床まで)振動が伝わっており、この振動による再生音への影響が大きいと想定される。

本日の課題
CDPへの防振対策を実施して、振動に与える影響と再生音の変化を掴むこと

防振対策仕様
①黒壇チップをCDPの足もとに挟む
②ABAのうすがた防振シート(T0.6mm)をCDPの足もとに敷く

基礎実験
ABAの防振シートを人造大理石ボードに敷き、インパクト加振を与えて振動音を聴診器で聴き防振効果を聴感で確認した。

結果
1、聴診器から聞こえる音は下記の順番で大きくなる。
ボード加振・シート振動<シート加振・シート振動<シート加振・ボード振動<ボード加振・ボード振動
⇒上記から、防振シートは他から伝わる振動を遮断する力が高いことがわかる。
 シート事体を加振した時は、相応に振動が伝わる。

2、聴診器で聞いた音は以下である。
1)人造大理石ボードを棒でたたき、ボードの振動による音を聴診器で聞く
⇒音:コッウィ~ン 高めの音、残響も長い ・・・ これを基準とする

2)ボード+シートを棒でたたき、ボードの振動による音を聴診器で聞く
⇒音:ゴッウィ~ 音が低くなる(高周波のピークが取れた感じ),残響も短くなる

3)ボード+シートを棒でたたき、ボード+シートの振動による音を聴診器で聞く
⇒音:ゴッウィ 更に音が低くなる(高周波が取れた感じ),残響が大幅に短くなる

4)人造大理石ボードを棒でたたき、ボード+シートの振動による音を聴診器で聞く
⇒音:ゴウ   かなり低い音となる、残響もほとんどなし

◆以上から、ABAの防振シートは振動を遮断するのみでなく、振動を伝える性能も併せ持っているため、CDPの回転振動を防振シート単体でメカニカルアースすることが期待できる。

CDP防振実験結果
CDPを回転させて聴診器で本体とボードに伝わる音を確認した。

①黒壇チップをCDPの足もとに挟む
⇒CDPの回転音を聴診器で聴くがほとんど変わらない。

②ABAの超うすがた防振シート(T0.6mm)をCDPの足もとに敷く
⇒回転音は、CDP本体で約半減する。機材下ボードに伝わる振動も大幅に減少する。ベースボードに至ってはほとんど音が聞こえないレベルに振動が減少する。床は少しだけ振動している。
⇒上記の結果から、防振シートがCDPの振動を吸収して、機材やボードへの振動を減少させる効果があることがわかる。


音への影響
ABAの防振シートの有無を、聞きなれたボーカルのソフトで確認した。
結果
ⅰ、付帯音が取れてクリアになる。
ⅱ、音量が下がったような感覚になる。(静かになったような感覚)

考察
◆音への影響は多少エージングも必要だと思われるが、好ましい方向に変化することは間違いない。
◆CDP本体から振動を逃がす(アースする)ことの重要性を痛感した。
◆記憶している大地ボード(もどき)との音質の差異は、本防振シート仕様の方が明るい表情で大地(もどき)ボードの方が落ち着いた印象だったと思う。

今後の課題
◆聴診器を用いて、振動による影響を好みの音への仕上げに進めて行きたい。
もちろん、電源工事の結果が落ち着いてからです。(笑)

コメント集
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今までスピーカーからの聴覚的な変化でインシュレーターやボードなどを使用してきましたが、聴診器を使っての確認非常に興味深いです。

>CDPの本体から振動を逃がす(アースする)ことの重要性を痛感した。

なるほど振動を伝えないようにするだけでなく逃がすことによってさらに音質が良くなるとは考えてもいませんでした。
少々反省気味です。

これからも楽しみにしています。
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メカニカルアースのことは気にしていたんですが、こんなもんだろう(CDPボードとベースボードの間を袋ナットでアースしていた。)って感覚的にやっていました。今回、聴診器で聞いてみたら、効いてないことがわかり対策することにしました。

やはり『だろう・・・』はダメですね!痛感しました。
電源が落ち着いたら、音調にトライしてみます。(笑)
(やっぱり、懲りない面々ですw)
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こんにちは。相変わらず熱心ですね~。

振動対策が効果的になされると「音量が下がったような感覚になる」=ボリュームを上げたくなる、というのは私もスパイク導入で最近実感しました。硬軟取り混ぜたり、異種素材を組み合わせたれすると効果が上がるみたいですね。

特に振動エネルギーが最終的に熱エネルギーに変換していく過程で、モノを振動させて発音させるというステップをいかにキャンセルするか、その際軟質で内部損失の大きい素材を上手く使うのがいかに重要か、ということを改めて知りました。ヒジヤンさんのレポートを見ると、ああやっぱりそうなのか、という思いです。

ただ私も何となく感覚で判断している状態なので、聴診器診断というのはやってみたいと思います。
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ボリュームを上げたくなること、まったく同感です。
スパイクの設置がうまくいっているようで何よりです!

聴診器は面白いですよ~、海の中に潜ったような感覚になります。
私はかつどんさんからの紹介でアマゾンで通販購入したので2400円くらいでした。

相方のテツは下記とのことです。
>>ちなみに、ホームセンターで手に入れた聴診器は609円でした(^^;「大人と子供の科学雑貨 聴診器Stethoscope」ググッたらありました(^^;
http://item.rakuten.co.jp/newton-style/cho0103/

ものの違いはよく分かっていません・・・。

>硬軟取り混ぜたり、異種素材を組み合わせたれすると効果が上がるみたいですね。
⇒そうですよね!うまく振動をコントロールして好みの音に近づけるトライをやってみたいと思ってるんですw(笑)

キングジョーさんとも情報交換させていただきながら、少しづつやってみませんか!難しそうですけどね~
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さっそくのご返事ありがとうございます。

よしメシ食いがてらホームセンターに!といいたいところですが…

カミさんがクルマを使っているので足がなく、家に食い物はなく、雨が降っていて原チャリも使えない私は、一体昼メシどうしたらいいのだろうと途方に暮れています(泣笑)
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ヒジヤンこんちゃ!
やってますな~!きばりなはれや!

聴診器は多分中身はほとんど同じような気がします。アマゾンのは、付属の本の値段込みみたいなので。
おそらくいりょう用とはレベルが違うんでしょうが、道具としては充分ですね。

振動の成分とアクセの効果による遮断や変調を見るには、PCで測定ってのが簡単かもよ?
一筋縄では行かんのでしょうが・・・・・(^^;
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聴診器は同じものなんですか!
かつどんさんに教えてもらってから、すぐ注文入れちゃったんでテツのレス見た時は遅かったのや~。ほんでもって、見ないようにしてたんだけんども、次に買われる方には情報伝えにゃいかんと思うてテツのやつをコピーして載せたんよ!だもんで、URLの中は見にいっとらんのや。(何か戻ってるちゅーにσ(^^;)

PCでの測定はあかん。テスターもうまく使えんかった!
原始人のヒジでした。
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