セッティングの魔術師!【oyj_hiro邸訪問記】

日記・雑記
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今日はヤマテツと一緒にoyj_hiro邸に訪問して来ました。

oyj_hiro邸は、我が家からは車で30分の所にありました。コミュニティの強者が、またもやこんなに近くにおられることに感激しながらの訪問です。リスニングルームは、1Fの歯科医院の2Fに作られており、休日はこの建物の中でお一人で聴くことが出来るという最高の環境をお持ちでした。2Fに上がり部屋に入るとそこは約20畳ほどの空間であり、男の趣味の部屋!と言った印象を受けました。

部屋の正面には、真っ黒なカーテンを従えてALTECのA7が鎮座しています。このスピーカーは、子供のころにJBLのパラゴンや4320と共に憧れたものです。

もう15年以上鳴らされているとお聞きしました。

スピーカーのホーン部はダブルドライバーとされています。

A7は何度も見たことがありますが、ダブルドライバーのものは初めて見ました。

さらにこのスピーカーはチャンネルデバイダーを介して、マルチアンプで駆動されています。

ウーファー用は山水のトランジスター式、ホーン用はMCINTOSHの管球式のパワーアンプです。

前段は、2台のアナログプレーヤーとSA-CDプレーヤーと2台のプリアンプです。

決して高価なものでも新しいものでもありません。全ての機材を大事に長くお使いになられているご様子でした。

最初は機器類のセッティングの様子を拝見させていただきました。特徴は全ての機器に何種類ものインシュレーターがセットされていることです。本当に全ての機器に制振対策が施されているんです!この様子を見て、質問をしているだけでも半日は過ごせるようなものすごい凝り方です。この秘密は後ほど記載することにします。

「まずは聴いてみてください。」と促されて、試聴に入ります。写真を撮り忘れましたが、スピーカー近くの一人掛けと、その後方に少しゆったり聴けるソファーが設置されています。ボーカルものなどは前で、その他は後ろでゆったりとお聴きになっているとのことです。最初は私が前側に座り、後ろにテツが座り試聴を始めました。まずは、oyj_hiroさんのソフトから。ジェーンモンハイトのアカペラが流れます。このような劇場用のスピーカーですが、ボーカルがセンターにポット浮かびました。その後、バックの演奏が入りましたが、ふわっと包まれるように演奏が開始されたのには驚きです。何が驚いたかと言うと、演奏のスケール感とこのようなスピーカーから包み込むような音場空間が現れたことです!次は席を入換えて、再度ボーカルをお願いしました。次に演奏していただいたのは、冒頭からビックバンドの演奏が入ったジャズボーカルです。編成が大きくなればなるほど大きくなるスケール感に圧倒されてしまいました。

次はモダンジャズです。ホーン型特有の切れのいいサックス、腹に響くドラム!これはA7がお得意の所でしょう。更に低音を味わうということで、鬼太鼓座まで進みます。音量も半端ではありませんが、地鳴りのように鳴り響く低音には開いた口がふさがらない思いでした。前に座っていたテツは、曲が終わると腹を押さえて振り向きました。

何曲か聴かせてもらった後で、持ち込んだディスクを聴かせていただきました。ここからは、私の持ち込んだディスクを中心に印象を記載していきます。

最初は、最近の録音のジャズ(ピアノトリオ)からです。音場空間は大きいのですが、音像は大きくならずに原寸を保ったまま、粒立ちの良いピアノを聴かせてもらいました。

次にボーカル、お気に入りのKARI BREMNES。私のリファレンスにもしているディスクですが、ボーカルの実音と残響音の区分が自宅で聞くよりも明解に別れて聞こえるのには驚いてしまいました。家では聞こえない音が聞こえてくる!こんな経験は初めてでした。

最後はクラシックです。A7でクラシックは無いだろうな!と思い、合いそうになければ掛けてもらうのを止めようと思い持ってきたディスクです。SA-CDのこじんまりとしたオケからスタート。ウ~ン、やっぱりクラシックは・・・・それじゃ、ということでフルオケに移ります。演奏をスタートしましたが、音がとぎれとぎれで出てきます。「調子が悪いようですね!」ということで、同じディスクをCDに変えて演奏開始。すると定位もよく、奥行き感のある演奏に変わりました。どうやらSA-CDの調子が悪かったようです。それでも、先ほどまでの絶賛とのギャップを感じられたのか「レコードをかけてみましょう!」とoyj_hiroさんのディスクを聴かせていただきました。やはり、ご自宅のアナログディスクは、持ち込みのディスクより良く鳴ります。だが、何か足りない!そう思いながら聴かせていただいていました。聴かせていただくうちに気づいたのですが、ホールの中で包み込まれるような音場感がなかったんです。ジャズやボーカルなどは、フロント ライブのリヤ デッドで丁度いい感じだったのですが、クラシックを聞くと物足りない!そんな感覚だったのです。ですが、これも聴く位置を前に動かすことで解決しました。

オールマイティです。スケール感と音場感を併せ持つ素晴らしい音ですが、それより凄いのはこのA7をクラシックのオケをも聴けるスピーカーに変身させてしまうoyj_hiroさんのセッティング術です。完全にスピーカーは消えています。これはもう「セッティングの魔術師!」と呼ばざるを得ないと思いました。

この程度の音響処理なのですが聴く音はスペシャルです。

そして、地響きのごとき低音を再生するために、あらゆる機材に制振処理をしなくてはならないということも良く分かりました。

きめ細かな制振処理が随所にされています。

今後は、私もこれに見習い更にセッティングを詰めて行きたいと思っています。
oyj_hiroさん、今度は拙宅にお越しいただき、ご指導のほどよろしくお願いいたします!

コメント集
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A7で、色々なジャンルの音楽をオールマイティに鳴らされるというのは、
本当に凄いことですね。並の腕の持ち主では到底出来ないことだと思います。

一つ一つの機器を長く、大事に使われ、徹底した対策で狙い通りの音を引き出す。
私みたいに、色々な機器にすぐ目移りしてしまう浮気者には耳が痛いです。
oyj_hiroさんの姿勢には、学ばされることが沢山ありますね。
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今日は本当に驚いてしまいました。
A7のイメージが一変してしまいました。

実はげげげショーも何時もの如く実施されたのですが、最後はご自分であれやこれや組み合わせて確かめられていました。

こんなことも初めてです!
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ダブルドライバーは、音に厚みが出るのだそうです。(私は比較して聴いたことはありませんが)
魔女さんのお好きな、38cmウーファーでもありますし、機会があったら聴かれてみる価値があると思います。

今度こちらに来られる時があったら、是非聴いてみる価値があると思います。
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ヒジヤンの調整にかけるエネルギーとそこから紡ぎだされる音楽にも、毎度驚いていますが、oyj_hiroさんのお部屋とシステムには、ヒジヤンのシステム調整に似た驚きを感じたと同時に、更にoyj_hiroさんが、ご自分のシステムに積み重ねられた歴史の重みも感じ、大変感動しました。

oyj_hiroさんにも、素晴らしい、また楽しい時をありがとうございました。是非、ヒジヤン邸に行かれて、oyj_hiroさんのご感想も聞いてみたいです!(^^;
是非よろしくお願いいたします。
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そりゃぁ、段ボールスピーカーやらパソコンやらアンプかついで巡業じゃ疲れますよね~ お疲れ様です!加えてその他のげげげアイテムも持って来られた。このことは富山の薬売りを超えます!

oyj_hiro邸のみでなく、拙宅の調整にも驚いていただいていたとは感激です。が、oyj_hiroさんとは歴史の重みが違うんですよね。私もつくづくそのように思いました。ですが、このことは励みにもなります。

後でお礼のメッセ入れたら、oyj_hiroさんもげげげ研究始めるみたいですよ!
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今回行かれたoyj_hiro邸の再生環境は、拙宅と同じホーンSPと言う事で以前より大変注目していました。
今回のヒジヤンの訪問記が非常に詳しく記されており、その場にお邪魔した如くに良く解りました。

やはりホーンの場合には、10年、15年でやっと自分のものになる様ですね。
また、ダブルドライバーと言う使用法の、低域とのマッチングも相当難しいと思われました。また、マルチと言い、これらを巧みに自分のものにしておられるoyj_hiroさんのセッティング術はさすがですネ。
小生も今のSPの前にはJBL Proでマルチ駆動を試みていましたが、5年程で断念した経験があり、oyj_hiro邸でのマルチ駆動の調教法にも非常な興味があります。

ご指摘の様にホーンでのクラシック再生は、綿密な音場調整があって初めて可能になったのではと思われます。拙宅では2chでのセッティングし難く、マルチにてやっと満足出来るオケラ再生が可能になったのですが。

今回、ヒジヤンのレポートを読ませていただき音場調整の重要性を再認識させられました。有り難うございました。
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A7でクラシックを聴く
素晴らしいではないですか。
機器も相当使い込んでいるようで
私も見習わなければなりませn。

やはりスピーカーのセッティングは大事ですね。
セッティングで音が激変しますから。

大変為になる記事有り難う御座いました。
こちらにもA5を使っている人がいますよ。
同じくGe3が大好きな方です。
その人はGe3にのめり込んでいます。
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さんからのコメント、まったくそのとおりだと思います。
oyj_hiroさんも15年以上かけて、ようやくこの音にたどり着いたと言われておりました。悪戦苦闘記を書いていただけないものかと思います。マルチ駆動の件、音場調整の件、あわせて15年の歴史を後悔していただけると参考になると共に、奮起することが出来るように思います。

ホーンでのクラシック再生の件は、目的が同じで手段が違うだけなので、やりたい・やり易い方法で達成されればいいのだと思います。普通は15年は気力が続きませんよね~。凄いと同時に、あきれるくらいに・・・などなど感想です。
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昨日は別の場所で、お会いしたのですが強烈な反省から、気が動転してしまいお祝いも言わずにポチッとしてしまいました。

あらためまして「結婚記念日」おめでとうございます!

私も今年はお金をかけない暴走に励みたいと考えています。
ですが、15年も同じスピーカーのセッティングに取り組んでこられたなんて!
これはセッティング暴走と言わざるを得無いのかもしれません。
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昨日はお疲れ様でした。
しかしちょっと褒め過ぎではないですか?
単に新しい機材を購入できず、気長にやって楽しんでたらこういう音になっただけです。部屋の広さも影響しているでしょうね。
クラシックはあまり聴かないのですが映画音楽には結構オーケストラでの演奏が入っているのでそれで調整していました。
ただ小編成での繊細な表現はA7ではさすがに無理です。

そのうちお邪魔させていただきますのでよろしくお願いします。
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皆さんがレスされておりますように、A7を使ってあそこまで追い込まれているのは流石!だと思います。最近の風潮は、私も含めて高級な機材に買い換えることによってレベルアップを図ろうとすることが多いのだと思います。しかしながら、高級な機器だけ取り揃えても、感動できるような音は出てこないのがオーディオの難しい所であり!楽しめる所なのかもしれません。このような観点からすると、見習うべき点の多くを教えていただいた有意義な訪問だったと思います。

このような、貴重な経験を他の方にも分けていただくために、15年間の系譜、悪戦苦闘記をまとめていただけないでしょうか。私も大変興味があり、勉強させていただきたいと思います。いっぺんには大変なので少しづつでも・・・。

次回は是非、拙宅におこし頂き指南の程よろしくお願いいたします。
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神奈川には素晴らしい方々がおそろいで・・・
ヒジヤンさんのアクティブさにはいつも感心しています。

oyj_hiroさんのシステムのことはログさんから伺っていて、一度は聞きに言った方が良いと言われております。
今回のヒジヤンさんの日記を読むとその音について絶賛されていて、ますます伺いたくなってしまいました。
セッティングの重要性に感心することしきり・・・自分に当てはめて考えると、もっと精進しなければと身が引き締まる思いです。
2年前に群馬のあるお宅で聞いたA7にはがっかりした思い出があり、とても使いこなせないと思っていましたが、oyj_hiroさんの長年の使いこなしの賜物で素晴らしい音楽を奏でていると言うことで、流石であると感心いたしました。
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早速、リクエストに答えていただいてありがとうございました。実はまた椅子寝をしてしまい、先ほど目が覚めました。

中身を読ませていただきました。こうしてみると2006年の6月12日がスーパーツイーターの追加、2006年の6月14日がマルチアンプ化、2006年の6月17日がダブルドライバー化と狂ったようにいじられていますが何かきっかけでもあったのでしょうか。

6月12日の日記に、17年使用後からの起点が記されておりますが、そうすると今年で20年目なのですね!伺った時に16だか17年以上の使用と聞いたと思い15年以上と記していました。失礼いたしました。

経過と変化の概略が分かりました。このシステム変更以降の調整が悪戦苦闘の物語であったのだろうろ・・・と勝手に想像しました。ありがとうございました。
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凄いと思いました。出てくる音も凄いのですが、その使いこなしが素晴らしいと感じました。刺激されます。

私のアクティブさなんて・・・、関西のオフ会にまで出かけられるMac_celさんや、休みがあると可能な限りの活動を繰り返すテツには足元にも及ばない!と感じています。

Mac_celさんもoyj_hiro邸は、是非聴かれた方がよいと思います。Mac_celさん好みか否かはわかりませんが、色々な意味で刺激を受けられることだろうと推測します。そう言えば、同じ爆音系でした。(笑)

拙宅にも是非お越しください。少し経ってから・・・。昨日の刺激からケーブルの繋ぎ方と配策の浮かし方をいじっていたら、音が変わってしまって(悪い方に)悩みながら寝てしまいました!時間が解決してくれることを祈るばかりです。(爆)
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あまりに古くて正確な購入日を忘れてます(笑)
多分今年で19年目になるかと。
経緯についてですが、スーパーツイーターの追加は2002年12月、
デジチャン導入は2003年12月。ダブルドライバーに変更したのは2005年4月頃です。

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