部屋の防振【自由研究第5回:振動吸収子】

日記・雑記
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振動吸収子を用いた、室内の防振結果についての速報を昨日報告しましたが、この日記では聴き込みも実施した正式版として報告します。

実施したのは、室内の壁や扉等の防振を振動吸収子による防振の実施と効果の確認です。

1、室内配置図

拙宅は2×4工法のため、濃い黄色の壁は外壁の構造部材で出来た壁のため木造としては剛性の高い構造となっています。ただし薄い黄色の部分は仕切り壁であり剛性が低く共振し易い構造となっている。天井も2×4工法のおかげで比較的剛性は高い構造です。

以前にPAA3を用いて、1次の共振周波数を測定した結果は以下となります。
①リスニングルーム後ろ壁:最低共振周波数63Hz
②リスニングルーム前壁:最低共振周波数100Hz
③リスニングルーム横壁:最低共振周波数125Hz
④リスニングルーム天井:最低共振周波数400Hz

2、共振チェック
・チェック用CDの低域チェック信号:500,250,100,50,25Hzなどを大きめの音(約95dB)で再生して共振をチェックした。
500Hz・・・問題なし
250Hz・・・問題なし
100Hz・・・壁の弱い部分の振動が大きい。部屋の4隅ではクォーンという音が聞こえる。
50Hz・・・鏡がビビッテいたが、置き方を変えたら止まった。壁の弱い部分の振動が大きい。
25Hz・・・スピーカーの再生音圧レベルが低いため問題なし。

3、問題点摘出~対応策
1)50+αHzから100+αHzあたりの共振に問題がありそうだと判明した。
2)特に100Hz信号でクォーンという音は、リスニングポイントでも聴こえ問題が大きい。
⇒クォーン音の原因を調べた。
・周波数は2~400Hzと思われる。
・固有部分の共振ではないかと思い、色々な所を触って見るが音は収まらない。
・置きものが共振していないかチェックするも見当たらない。
・何処かの空間でエコーが出ていないか探すも見つからず。
⇒約1時間調べたが原因が分からないので、一番音が大きく聞こえる出入り口横の壁に振動吸収子を貼って見た。

クォーン音が弱まった。もう一個貼って見た。

クォーン音は聞こえない。

これだ!と思い、壁の弱そうな所にやたら貼って見ることにした。

後ろ壁の見える所も見えないところにも、スダレの中にも。
こんな所にも

こんな所にも

前壁の所にも貼った

こちらも見えるところと、音響パネルの後ろにも何個か貼った。

横から覗くとこんな感じ。

全部で大きいものを15個

中間のものを12個

合わせて27個。出入り口扉にも1個貼った。

4、効果の検証
アニソンの低域がたっぷり入ったDISKを聴いてみた:Pureの10曲目:星座
⇒低域ドバー部で、これまで聴いていたのと違う部屋?違う曲?位に印象が違う。ドボドボの低音にならない。キター!と思い舞い上がる。・・・即、速報を打った。
その後も、色々な曲で効果の検証を実施した。

5、まとめ
・これまで聞いていた音が多くの壁鳴りを聞いていたことがわかった。
・振動吸収子による室内の共振のピークを分散させる効果は高い。
・低域の再生時に、モヤモヤした感触がなくなる。合わせて量感は減る。
・再生時の低域のSNが高くなり、低音もクッキリしてくる。
・低域のSNが高くなると、高域が澄み、シンバルなどは空気中に舞い散る感じが出る。
・オーケストラでは、全体に霞が取れたような感覚になる。
・室内防振の音に対する効果は高い。
・悪化要因は特に見当たらない。あるとすれば低域の量感が減ることだが、壁の音で量感を持たせることには疑問も感じる。

以上、振動吸収子の室内防振に対する拙宅での効果のまとめですが、これは1例でありもっと有効な手段や効果的な設置。最適な振動吸収子の形などがあるのだろうと思います。
もし試された方、これから試される方が居られましたら情報交換させて下さい。

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