道中膝栗毛レポ【第3話:Songbird邸 中編】

日記・雑記
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昨日に引き続き、道中膝栗毛のSongbird邸訪問記です。

Songbirdさんはとても話好きの方で、拙宅に訪問された時も4時間ほど滞在されたのですが、4曲しかかけられなかったのです。この時は、CDを換えようとしても話が終わらず、手に抱えるばかり。話し終わると「それじゃ、次行って下さい。」と促されるまま進行していたんです。

この日のオフ会でも、過去からの話も交えながら様々な話を聴かせていただきました。それでも、約4時間で10曲以上は聴かせていただいたと思いますが(笑)その中でも、特にこだわられていたのが電源とケーブルとケーブルセッティングなんです。吉田兼好さんと大王さんが来られる前は「後でデモするから」と何度も言われて説明が中心だったのですが、お二人が来られてから数曲聴いた後は、すぐにデモに入りました。

まずは、3階まで抜けるようにセッティングされた、こだわりのケーブルセッティングの状態からです。

この状態では、本当に音が上空に舞い上がるように「キ~ン」と抜けて行きます。だが決して煩い音ではなく、透明でとても情報量の多い音でした。ご本人からの説明では、低歪を追求した結果だと言うことです。この音は、有名な方が訪問された時に非常に驚かれて、「おお、歪がな~い。」と言われてスピーカーの所に駆け寄り、ツイーターのそばに耳を近づけておられたのだそうです。このような話を、その時の様子を真似しながらお話しになられて、とても面白かったです。今でも思い出すと腹の皮がよじれそうになります(笑)

さていよいよデモの始まりです。何をするのかと思いきや、ケーブルとケーブルスタビライザーの間にティッシュペーパーを挟まれたんです。そして同じ曲をかけると、、、

『なんと、先ほどまで抜けきっていた高域が抜けない』『普通の高解像度の音になってしまいました』

聴かせていただいていた4人は、全員同じ感想を持ったんです。すると「今日の皆さんは耳がいいので、もう少し別のデモにしましょう。」と言われて、ティッシュペーパーを挟み直されました。

今度は、3階建てのスタビライザーの間に挟まれました。写真の4か所のみです。そして、同じ曲をスタート。

『効果は多少下がるものの先ほどと同様の変化です』『抜けきっていた高域が抜けなくなる』

一同唖然でした。こんなにもケーブルの置き方で音が変わるものなのか。ゲゲゲどころの騒ぎじゃない!というものだったんです。そこで私が少し意地悪く「高域の抜けは良いのだけれど、低域が物足りませんね。」と言うと、「わかっているのだが、今は上の抜けを取っている。」「低域も同時に出すにはまだまだ○○がかかる。」と言われ、おもむろにケーブルをスタビライザーから外されました。そして、同じ曲をスタート。

『バランスが一気に低域寄りに移る』『ただし、先ほどまでの高域の抜けの良さは減退する』

ウ~ン、納得!と言うことで、Songbirdさんは見事にケーブルセッティングでご自分の好きな音色と音場を操られているのが分かりました。本当に凄いことだと思いました。そして、この音作りのために小道具が箱に詰められているのを見ました。

奥さま曰く「いつもこんなのを使って、つけては外し、つけては外しやっているんですよ。」「本当に、おかしい人じゃないかと思うんです。」このコメントには笑えました。

さらに、このケーブルスタビライザーも市販品では気に入るものがないので、自作されているのだそうです。3分割の合わせ面は、微妙なカーブをつけるために、夜中に砥石で「ジョリ、ジョリ」と曲面づくりをされているとお聞きしました。いや~、ネットで離れて見ていた時は「この方は、お金持ちの道楽」でやっている方かな~なんて見えていたのですが、このこだわりようには度肝を抜かれた思いでした。

そして次にケーブル実験に移りました・・・

次回につづく

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