ウェルフロートの使いこなし – 減衰棒とくさび

日記・雑記
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コミュの中でもウェルフロートを使っている人は多いのではないかと思います。自分もスピーカーの下に 5 年ほど使用していますが、使いこなしが難しいボードだと感じています。このボードは、これでしか得られない良い面と、未成熟な面を併せ持つ諸刃の剣だと。。。

ボード上面の鳴きや滑りはすでに対策品が市販化されているようですので、この日記では割愛します。少しだけ振り返ると、自宅の B&W 802D 使用ではこのボード上面の滑りに起因してピアノの再生に難がありました。滑りの話題を聞いて、スピーカー後方にくさびで滑り防止をしたところ、見違えるようなピアノの再生に生まれ変わったのです。

今回はウェルフロートの共振についてです。このボードは、ウーファーの前後振動をボードの前後振動に置換しエネルギー吸収しようという設計思想ですが、現実にはそう簡単でもありません。
【問題1】
ウェルフロートはボード上面と下面をバネで支えていますが、バネを介したならば必ず共振点が出来てしまうからです。

スピーカー前後方向の共振は特定周波数での音圧の上昇と下降を生んでしまいます。ピークとディップです。聴感上、音がボケて聞こえるかもしれません。自宅でも低域のふくらみが気になっていました。

【問題 2 】
背の高いスピーカーをボード上に載せてスピーカー上部に触れるとゆらゆらします。

このゆらゆらは、ウーファーの前後振動をきっかけにスピーカーの首振り共振を起こすことを予見させます。自宅での低域のふくらみはこちらが原因かもしれません。

ふかひれさんとの相互交流の中で、この二つの問題に気付いたので対策してみました。自動車ならバネにショックアブソーバーを組み合わせるのは当たり前のことなのです。

【対策 1 】←【問題1】
ウェルフロートのボード上面と下面の間に減衰を付加して共振のピークを抑え込もうという試みです。減衰を付加するために上面と下面の間にバネ1箇所に1本の『減衰棒』を挟み込んでみました。上面と下面の摩擦から減衰させる構造です。


効きました。気になっていた低域のピーク感が減りました。

【対策 2 】←【問題 2 】
スピーカーの前後首振り共振を抑え込もうという試みです。前後の首振りを抑制するために、ウェルフロートはボード上面と下面の間にくさびを挟み込みました。

効きました。気になっていた低域のピーク感が更に減りました。

減衰棒もくさびも、ウェルフロートの設計思想である前後振動のエネルギー吸収には、抵抗として働くものです。ですから注意深く聞き込みは実施しました。実際、ボード間にきつくはめた減衰棒は高域を濁らせました。ボード間にきつくはめるくさびも同様です。適度でないと逆効果となってしまいますが、音を聴きながら調整すれば問題は無かったです。ウェルフロートを使っていく中で不満が出たら試してみると面白いかと思います。

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ヒジヤンさん、こんばんは。

今朝大阪から戻りました。大阪・京都は結構濃い方がたくさんいらっしゃいますね。耳もお腹も肥えて帰ってまいりました。(笑)

ウェルフロートはたくさん使っていますが、ヒジヤンさんのような発想は思いつかなかったですね。上下の板が接触すると良くないと思っていましたので、減衰棒は目から鱗かもしれませんね。

大阪から帰ってくるなり、サンシャインのマグネシウムボードとマグネシウムアーシンクコードが届いでいましたので、早速いろいろ試しています。

オーディオは楽しいですね。

byHarubaru at2016-07-05 23:26 [このレスを削除する]

ヒジヤンさん、おはようございます。

私は今回「つり棚 扉ダンパー」を使用してみましたが
http://www.campingcar-partscenter.jp/shopdetail/010004000013/

次回自転車用ダンパー(油圧調整機能付き)を考えています。
取り付け金具が悩ましいので今回はつり戸棚用にしてしまいましたが。。。

byふかひれ at2016-07-06 05:30 [このレスを削除する]

Harubaruさん、関西巡業お疲れさまでした!

耳もお腹もたっぷり状態なのでしょうね。土産話が楽しみです。

ウェルフロートの共振は、ふかひれ邸での周波数特性の計測と、スピーカーを壁に近づけるとブーミーになる話から気がつきました。くさびと組み合わせたら、ブーミーにならずに壁に近づけられた….話です。くさびがウェルフロートの共振を押さえ込んだのだろうとの想定です。

確かに、上下の板が接触すると抵抗となって良くない面もあるのですが、共振を押さえ込むほうが大事と考えました。

サンシャインのマグネシウムボードとマグネシウムアーシンクコードが届いでいたのですか。まだまだお楽しみが続きますね。

byヒジヤン at2016-07-06 07:43 [このレスを削除する]

ふかひれさん、色々試してみるのは楽しいですね。

ウェルフロートの共振に気づけたのは、ふかひれ邸でのブーミー対策の話からです。あの30Hzの盛り上がりもこの話がからんでいそうな気がします。

つり棚 扉ダンパーから次は自転車用ダンパー(油圧調整機能付き)ですか。だんだん本格的になってきますね。自分も手作り減衰棒よりもよい制振材を物色中です。

また情報交換いたしましょう!

byヒジヤン at2016-07-06 07:53 [このレスを削除する]

再レスです。

私のお持ちした計測器でのふかひれ邸での周波数特性の測定がきっかけで、この方法に気づかれたとしましたら、重い思いをしてお持ちした甲斐がございましたね。

私もいっぱい良い音を聴いて来て、ちょっと耳が肥えていますので、忘れない今のうちにいろいろトライしてみたいと思っています。

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