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熟成:Grandioso導入後のベルウッド邸へ再訪

日記・雑記
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Grandioso導入後の今年6月に訪問してから、約4か月後の訪問となります。6月時点のテーマは、新しいCDPを導入してサウンド調整がひと段落した時点での効果確認と課題の摘出でした。そして、今回は追込みを重ねた結果のサウンド確認となります。様々な追込みの内容は、ベルウッドさんによると、パワーアンプの駆動バッテリーをデュアル化と細かなことの積上げとのことでした。

サウンド変化の印象は、前回訪問時は「三段跳びの進化」でした。過去の日記を読み返してみると、具体的には以下の3点をあげています。…「女性ボーカルが生々しい!」「SACDの進化が目覚ましい!」「オーケストラのスケール感が増した!」ただ一方では、「まだ導入したてとのことで、細かいことを言えば未成熟な部分はあります。」との記述もあります。

こんな印象が4か月経ってどのように変わったでしょうか。

(写真の写りがわるくてすみません。スマホ不調です。)

今回訪問では、「熟成」という言葉が頭に浮かびました。前回は、音の良さの進化を感じるサウンドです。今回は、「バランスが良くなった=音楽性が増した」という印象です。音のクウォリティはそのままに、聴感上の帯域バランス・響きの均一化、定位の安定化など、サウンド・バランスがよいので音楽に浸れます。音楽が身体に染みて来ます。反面、バランスが良くなったことに伴い際立つ部分が抑えられて来ますので、音の良さの印象は控えめと感じました。

当日の流れは、HDDPから始まりCDPに進みました。
CDをリッピングしたFILE再生との比較では、音の鮮度感・音像定位など明らかにCDが優位と感じましたので以後の試聴はCDP再生で進めることになります。

 

聴きなれた幸田さんの室内楽+ソプラノでは、弦楽器群の音の鮮度と歌声の定位がCDが大幅に優位です。その結果、音楽の浸透力が大きく異なります。この曲は定点観測用Discとして、訪問の度に聴かせてもらっていますが、今回ほどうっとりと聴き惚れる再生は初めてでした。

FILE再生の方が優位と感じたのは、レイチェル・ポッジャーのバッハ/二つのヴァイオリンの協奏曲です。DSDハイレゾ音源とSACDの比較でした。

 

この比較では、DSDハイレゾ音源の再生の方が重心が下がり安定感が増すと感じました。低音楽器のしっかりした音が小型スピーカーから出る様には驚きです。

その他にも様々なDiscを聴かせてもらいましたが、印象的だったことが三つありました。
同じく定点観測用のCDでサウンド確認をした時のことです。
オルフェウス室内合奏団のカノン/パッヘルベルを聴いていた時のことです。

 

聴き終わった後にこんな会話となりました。
ヒジ:「いいですね。今まで何度も聴かせてもらいましたが、今回が一番音楽に浸れます。うっとりしました。」「ただ、少し右が強めですかね?」
ベル:「やはりそう感じましたか。今朝ほど聴いた時に私もそんな感じを受けたんです。」
そう言われると、スピーカーに近寄りちょいちょいとスピーカーをさわったかな?と思う感覚で手を加えられました。その後に聴き直してみると、左右の強さのバランスが整っているに止まらず、もともと広く感じた音場が部屋の壁を超えるほどの広がりを見せています。お見事です。以前であれば、このような時はアンプのレベル調整をされていたのですが、今回はスピーカーを軽くちょいちょいでした。ベルウッドさん腕上げたなと感じた場面でした。

もう一つ印象的だったのは、オペラ「椿姫」のクライバー&バイエルン国立歌劇場管の聴き比べです。持参したのは、輸入盤のCDと最新リマスターのCDとBlu-ray-Audioです。これとベルウッドさんがお持ちのSACDとの比較試聴です。

自宅で比較すると、従来CD<最新リマスターCD<ハイレゾのBlu-ray-Audioの順でよかったので、SACDとの比較がしたくなり、持ち込んだものです。結果は、サウンド的には最新リマスターの良い面が目立ちましたので、きっと腕の良いミキサーの仕事なのだろうと思えました。ですが、ここでベルウッドさんから従来盤のマスタリングの心が受け継がれていないとのご指摘です。聴き直してみると確かに言われるとおりでした。40年前の音源ですから年月こそ経ってはいるのですが「熟成」とは逆な仕上がりぶりです。オーディオも同じなのでしょう、時間をかけて丹念に仕上げてゆくからこそ「熟成」の味が出せるものなのだろうと思える比較結果となりました。

最後に《絶対位相》の実験も行い、有意義ながら考えさせられる結果だったと思います。この《絶対位相》の実験結果はベルウッドさんがご自身の日記にされていますので、この日記では割愛します。

今回も中身の濃い、盛り沢山なプログラムでした。メインテーマである「様々な追込みを重ねた結果のサウンド確認」で感じたことは『熟成』の一言に尽きます。バランスが良く音楽に浸れるサウンドでした。反面、音の良さの印象は控えめでしたが、部屋の壁を超えるほどに広がる音場や、大編成を難なくこなす様子にはオーディオ的な進化も充分堪能させてもらいました。今回の訪問は前回から4か月しか経っていません。この追込み速度は尋常ではないと感じたオフ会でした。

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先日はお疲れさまでした。

K1導入以来のチューニングやら手直しやらもようやく収束かと思われたところでのご来訪でした。そういう意味では、前回との違いはかなり地味だったでしょうね。

とはいえ、言葉の端々にさすがの機敏な耳のよさと着眼を感じました。何と言っても、ナマ歌の実践、プロ級の歌手たちとのナマ交流で鍛えられたヒジヤンさんのご批評はとても参考になりました。

あの後、思うところがあってまた手直ししました。日記でご紹介していくつもりです。

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ベルウッドさん、盛りだくさんのプログラムをありがとうございました。

前回は音の変化を堪能し、今回はサウンドのまとまり(音楽性の向上)を堪能させてもらったと感じています。新しい機器を導入して音の変化を楽しむのは、言ってしまえばお金さえ出せば誰にでも出来ることだと思いますが、サウンドを熟成させてゆくのはそうはいかないですね。

丹念に気になるところを潰しつつ、自分が求める方向に進めてゆく作業は一朝一夕に出来ることではないと思っています。地道な努力が不可欠であると思うのです。その面から、今回の「熟成」に持ってこられたスピードは驚くべきものがあります。確実にウデを上げておられることも実感しました。

そして…..また更に進めておられるのですね。
いや~、その情熱とパワーはどこから来るのでしょうか。
驚異的の一言です(^^;

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