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実験室のサウンド –6年ぶりのGRF邸

日記・雑記
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和室のユニコーン部屋に続き、広いオーディオのための実験室に移動しました。部屋に入ると最初に訪問した時に感じた圧迫感のような空気を感じませんでしたので、思わず「部屋が変わりましたね。」と発してしまいました。ですが「部屋は何も変わっていませんよ。」との返事です。記憶とは曖昧なものだなと思いながらリスニングポイントに設置されたソファーに座りました。

なぜそのように感じたのか後から思い返していたのですが、初回は響きの強いエントランスで会話してからの入室で、今回は比較的デッドな和室からの入室です。やはり直前からの変化により人の感じ方も変わるのだろうと思い、簡単な装置説明を聞きながら試聴が始まるのを待ちました。

スピーカーは和室と同じ無指向性のDDDユニットを2連装したものに、独自の前後に放射するウーファーを加えたものです。スピーカーを駆動するパワーアンプも、和室と同じ特注の真空管式のものでした。前段が和室とは違うのですが、特に気に入られているのがプリアンプとDAコンバーターを一体化したMolaMolaのユニットとのことです。それを導入して今の音が出るようになったと力を込めて話されていました。

(写真の真ん中がMolaMolaのユニットです。)

試聴が始まると冒頭からオーケストラ曲がかかりましす。静寂から始まり繊細でいてスケールの大きなサウンドが部屋いっぱいに広がりました。まるでコンサートホールで聴くような感覚です。低音楽器は部屋の対面の壁から湧き上がり、オーケストラ前方に配された弦楽器群はスピーカー前からやや後ろに展開され、その中に木管や金管が見えるように配された、奥行き方向に深々としたサウンドでした。しかもどの場所から聞いても楽器の定位が変わらず、部屋中に楽器を配したようなサウンドです。SNが良い点も特筆に値すると思いました。

次々とオーケストラ曲がかかりましす。ソフトにより多少印象の変わる部分もありましたが、これが録音の特徴やDiscの中の情報を正確に表している証しなのだそうです。お気に入りのDiscを聴かせてもらった後で、「これもあるよ」と言われて定点観測用のDiscであるパッヘルベルのカノンが出て来ました。

これが実によかったです。冒頭のチェックポイントは難なくこなし、立体的に配置される弦楽器群の音色もハーモニーも繊細かつ心地よいステージが現れました。このDiscは多くのお宅で聴かせてもらっていますが、今回ほど実在的で奥行き深く心地よい音を聴くのは初めてです。

その後何曲か聴かせてもらっていると気になるジャケットのDiscが出て来ました。ロイヤル・コンセルトヘボウ Rco LiveのSACDです。ベルウッドさんが拙宅に持ち込んで聴き、指摘を言い残していかれた置き土産でした。「GRF邸ではきれいに再生する低音楽器のアンサンブルがここでは出ていない。」とのご指摘です。「もっと低音の調整をした方がいい。」などと言われてしまい、「くやしー!」と思った因縁のDiscでした。

11曲目に入っている“ラヴェル/ラ・ヴァルス”冒頭の低音楽器のみによる輪唱のようなアンサンブルの部分で低域の解像度が求められます。ですが、指摘を受けた時はどの部分のことを「出ていない」と言われているのかわからずにいたものです。ちょうどそのDiscが出て来ましたので、GRFさんに聞きどころをお聞きして何回か聴かせてもらいました。確かに低域の解像度のよいシステムです。でも、心は自宅のシステムをどのように調整しようかと考えながら聴いていた気がします。ちょうど自宅のサウンド調整中でしたので、頭の中にはサウンド調整のメニュー表が浮かんでいます。GRF邸の新生サウンドを楽しむと共に、帰宅したら何から試そうかと、次なるお楽しみが頭の中に廻るオフ会でした。

自宅課題2:定点観測Discパッヘルベルのカノンをより実在感があり奥行き深い方向にサウンド調整すること。
自宅課題3:ラヴェル/ラ・ヴァルス(Rco Live)冒頭の低音楽器による輪唱アンサンブルを解像度よく再生すること。

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>「もっと低音の調整をした方がいい。」

そんな失礼なことを言いましたっけ?失礼いたしました(笑)。

このディスクはとんでもない低域が入っていて、滅多にまともに再生できるようなものではないです。拙宅の小型SPでは到底無理。とはいえ何とかそれなりに鳴らせる領域に来ましたが、それでもGRF邸のサウンドを聴いてしまっていると積極的にかける気は起きません。我が家では半ばお蔵入り状態です。

逆に言えば、GRFさんのシステムは半端な能力ではないのですね。

何が難しいかといえば、やはり冒頭の10小節ぐらいの低域の解像度です。ピアニッシモ(PP)で三つのパートに分割されたコントラバスだけの部分は、低域の弱音の解像度という超のつく難関です。とくに二つのパートのトレモロに5小節目から加わる三つ目のパートのピッツィカート。これがちゃんと聞こえないと、ここから続くウィンナワルツの断片のうねりのような退廃的なアクセントがわかりません。

単に「ブルブル」という小刻みに震える低域と「ガサゴソ」する気配だけを感じるだけのわけのわからない部分になってしまいます。たいがいのセッション録音はそこのバランスを加工して何とか聞こえるようにしていますが、このRCO Liveは実に生々しい。

《低域の解像度》というのがいかに怪物か!?ということが、わかっている人間にはわかってしまうというソフトです。20Hzまで出てるぞといくらスーパーウーファーや数値を自慢しても、解像度というのはそういうものとは別問題です。アンプやDACの性能が問われますし、また、それ以上にセッティングの難しさも満載です。

もし私が失礼と受け取られるようなことを言ったとしたら、ヒジヤンさんの802とセッティング技能ならばば出てきても不思議はないはずという、嫉妬と羨望も入り混じった期待感が口をついて出てしまったのかもしれません。

次の交流オフ会では、ヒジヤンさんの解答を聴かせていただけるということでしょうか。何だかうれしいような怖いような…(笑)。

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ベルウッドさん、聴きどころの解説をありがとうございます。

ご指摘を受けたのは前回来訪時、今年6月のことです。言い方はもう少しマイルドだったかもしれませんが、内容的には書いた通りのコメントでした。お互いに気になる部分ははっきり言うスタンスの相互交流ですからありがたいご指摘です。ただ自分にはかなり響くことでしたのでずっと頭に残っていました。

だって、お金で買えない低音ですし、それなりに自信もあったので少なからずショックを受けました。そこで、さっそくこのDiscを購入して聞いてみたのですが聴きどころがわからなくてお蔵入りになっていました。

あれから半年が過ぎ、もう忘れかけていましたがGRF邸でこのDiscが出てきましたので、これは・・・と思い聴きどころを交えて聴かせてもらいました。この音を頭に入れておこうと思い、冒頭の部分だけは結局3回も聞かせてもらいました。最後には「もういいですか?」と言われてしまい頭をポリポリの一幕でした(笑)

おかげさまで聴きどころがわかりましたので、やれるだけのことはやってみましたよ。次の機会に是非聞いてみてください。

これからは定点観測用Discとなり、また各お宅への常設持込みDiscになりそうですね。「このジャケットが見えたらご用心!」です。

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