超常現象 – DDDセッティング

日記・雑記
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超常現象と言うと大袈裟ですが、新生GRF邸では普通でない現象を観測しました。こんな表現をすると御大のGRFさんには怒られてしまうかもしれませんが、自分が今までに体験して来たことの範囲を超える体験だったのです。

1、同じ音源のモノラルとステレオが同じように聞こえること
MolaMolaのアンプの中で、ステレオの音源情報をモノラルに変換することが出来ます。ですが、モノラルにしても広がりのある立体的なサウンドが再生されます。これまでも部屋とスピーカーの関係を合わせてゆくとモノラルでも立体感のあるサウンドになるとは感じていましたが、GRF邸の実験室ではモノラルとステレオとの差が僅差なのです。モノラルと言われずに聞いたらステレオ音源だと思うでしょう。ちょっとビックリでした。

2、絶対位相のサウンド変化
上と同様にMolaMolaのアンプの中で、位相を正相と逆相に切り替えが出来ます。逆相に切り替えるとスピーカーを基準に音場が前後に入れ替わります。スピーカーの前にあったものが、位相切替で後ろになります。これまでは、位相を切り替えると音像が崩れ、音が広がったように感じると感じて来ました。どうやら、今まで感じて来たことはスピーカー後ろにある壁の影響によるサウンド変化を感じて来たのだと思いました。GRF邸ではスピーカーは前方の壁とリスニングポイントの真ん中付近にスピーカーがありますので、壁の影響を受けにくくなり、このような聞こえ方になるのだろうと思いました。

3、バランス接続とアンバランス接続でサウンドが別もの
先の日記で素晴らしかったと絶賛した、パッヘルベルのカノンですが、これはバランス接続に時に感じたことです。アンバランス接続では、冒頭のチェックポイントからNGでした。コントラバスの沈み込みがないのです。胸位置あたりから聞こえて来ました。バランス接続とアンバランス接続でこれほどの違いになるとは….

4、情報量で音の質が激変する
表題のことは一般的なことだと思いますが、同じ音源で比較しても情報量の違いで音が極端に違うのです。生録したものを再生して聴かせてもらったのですが、DSD5.6とDSD2.8の音質が極端に違います。少し大袈裟に表現すると、生音と録音くらい違うと感じました。PCMの44.1kHz/16bitにすると、がさがさとした肌触りに感じますし、ハイレゾにしてもまだ粗さを感じてしまうほどでした。普通は情報量でこれほどの音質変化は感じないのですが、なぜかこのシステムでは極端に違って聞こえたのです。加えて、CDでコンサートホールを感じたサウンドが、アナログで聴くとショールーム・レベルにしか聞こえませんでした。不思議です。

5、ベンツマイクロとデノンDL-103の音の違い
自分もレコード再生している時は使っていたデノンのDL-103です。武骨な面はあるもののよいカートリッジだと思っていました。ですが、ベンツマイクロで再生した時の立体感が、DL-103にすると平面的な音になってしまいます。この変化にも唖然としてしまいました。

様々な比較を聴かせてもらい驚きの連続でした。このような差異はメインのCD再生でも感じました。よい(合う)録音のものは素晴らしく、合わないものは・・・・そんな印象を受けたのです。もしかすると、よいものが素晴らしいのでそうでないものが極端に落ちてしまうのかもしれません。自己課題と置いたものはそれなりに消化してきましたが、これらの超常現象としたものは消化できていません。なぜそうなるのか不思議に思えた体験でした。

以上で、6年ぶりの訪問記は終了です。
GRFさん、楽しく勉強になる機会を作っていただきありがとうございました。

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まさに「超常現象」ですね(笑)。

ここが「実験室」と言われていたところなのですね。「音楽室」でこんなことがあったらほんとうに困ってしまいますね。

ひとつひとつ原因があってそれを潰していけば修正できて安心して音楽鑑賞ができるということなのだと思います。その原因と対策を追求できるのも「実験室」ならではなのだと思います。もちろんオーディオ趣味の楽しみに、そういうあれやこれやの弄りの面白さもあるわけですし、そこでの追究がよりよいシステム構築や適正なセッティングのノウハウになるというわけです。

私なりにそれぞれに原因の仮説は持っていますが自分では実験はできません。GRFさんには、すでにその正解というのかあるいはタネ明かしがあるのでしょうね。

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ベルウッドさん、レスありがとうございます。

本当に今まで体験したことのないことのオンパレードでしたので、目を白黒させていました。

オーディオをやっていて、疑問の解決や新たな発見、そして新たに考えたことが成功しサウンドアップにつながった時の興奮と感動!これは他に替えがたいものがあると感じています。自分は音楽鑑賞から来る感動よりも、オーディオの成果や発見から来る感動の方が経験的に大きいので、やっぱりオーディオマニアだなって思います。

演奏活動でも、努力して努力して、その結果を披露した時に聞いてもらった人からの評価や激励から他に替えがたい感動が生まれます。何をやっても行きつく先は感動を求めているんだなあと。そのための代償は、お金であったり、時間であったり、努力であったり様々ですが、やはり苦労を重ねた上の成功は感動の度合いも大きいと感じています。

>ひとつひとつ原因があってそれを潰していけば修正できて安心して音楽鑑賞ができるということなのだと思います。….そこでの追究がよりよいシステム構築や適正なセッティングのノウハウになるというわけです。

まさにそうですね。そうして身につけ、自ら作り上げることが出来る、自分自身のサウンドなんですね。

>私なりにそれぞれに原因の仮説は持っていますが…..

本当にそんな仮説~検証が、曖昧でない論理と手法を生み出してゆくための糧ですね。オーディオの世界は理論的に説明するのは難しことが多々ありますが、GRFさんに今思うことを解説していただきたいと思いました。

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