PCオーディオ的よきCD再生のための設置検証のお試し

日記・雑記
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ここまでPC用の映像系ドライブが健闘するとは思いもよりませんでした。しかも比較はメインオーディオシステムとPCオーディオシステムの比較なのです。映像系の多機能プレーヤーでも置き方の工夫で、よきCD再生は可能だとは思っていました。ですがここまで変化が大きいとは思いもよりませんでした。ではどうやったらそうなったのか?これがこの日記の要旨です。

先の日記のやり取りの中で、検証結果に対して、「どのようなセッティングの工夫をしたのかレポートすると面白いし、皆さんの参考になるかもしれない」「無対策のビフォーと対策後のアフターの比較試聴のほうが面白い」とのご意見をいただきましたので、可能な限りわかり易くなるように無造作な設置から始める再検証してみました。

繰り返しになりますが、比較したのは下記のオーディオ用システムと映像用システムでのCD再生です。聴きなれたリファレンスCDで比較しました。

:CD/SACD再生を実施しているDENON-SA1フルチューンCDPからのレギュラーオーディオシステムでのCD再生

:映像系のブルーレイ/DVD再生を実施しているバッファローのBlu-rayドライブ→PC→DDコンバーター→SA1のDACに入れたPCシステムでのCD再生

リクエストにしたがい、無対策のビフォーから順次対策を進める形での比較試聴です。
(1):無対策のBlu-rayドライブをボードに直接置いた状態

試聴結果
のCDPと比較して、音がボケる・滲む
・冒頭のチェロが空中から聞え、歌声も天井付近から聞える。ただし、コントラバスは沈み込む。
・この状態では比較にも値しない。(ベルウッドさんの主張どおり)

(2):(1)の状態から、Blu-rayドライブを木製の角材を下に敷きドライブの硬い部分で固定

 

 

 

試聴結果
・(1)と比較して、音のボケ・滲みが減る。CDPと比較するとレベルは低い。
・冒頭のチェロが空中から聞えるが、歌声の位置は下がり、コントラバスも沈み込む。
・この状態でもCDPとは比較にならない。(ベルウッドさんの主張どおり)

(3):(2)の状態から、Blu-rayドライブと木製の角材の間に100均ゲルを挟む

試聴結果
・音のボケ・滲みが激減し満足出来るレベルとなった。CDPよりは劣る。
・冒頭のチェロが腹の位置に下がる。歌声位置も、コントラバスもCDPと同じ位置となる。
・この状態でも聴ける。CDPと比較すると劣るが、かなり近づいた。

(4):(3)の状態から、ゲルをαゲルに変更

試聴結果
・(3)と比較して若干クリアとなる。滲みが減る感覚。
・定位は(3)と同等。定位が揺れる部分もある。
・(3)よりも良好。CDPと比較すると劣るが、近づいた。

(5):(4)の状態から、ぶれ防止のくさび追加(接地面はクッションテープでフロートした)

試聴結果
・音のクリアさは(4)と同等。
・定位が更に安定する。のCDPと同等レベル。
・(4)よりも良好。CDPと比較するとやや劣るが、これで充分とも言える。

以上、置き方による音の追込みは以上で完了としました。どこまで追い込んでもメインのCDPを超えることはないだろうと思ったからです。長々と書きましたが、やったことは適当な台に乗せ、ゲルで浮かして、くさびでぶれ防止をしただけです。この設置方法は、自宅の全機器とも同じ要領でやっていることです。メインのCDPでは内部振動のアーシングも実施していますが、今回のBlu-rayドライブでは逆効果だったので不採用としました。

特記するとすれば、(1)(2)の結果から映像系の多機能プレーヤーは振動に特に弱いと言えると思いました。PCの外付けドライブゆえかもしれませんが、普通にポン置きで使用した場合のレベルが異常に低いです。この事象はベルウッドさんが体験されたことと同じだと思いました。

それにしても、ほんの少しの使いこなしでここまで激変するとは思いませんでした。全て手持ちの材料で実施しましたので消費した費用は以下です。
・土台用の花梨の木材・・・140円/個×4=560円
・ゲル・・・100均ゲルの場合:100円、 αゲル(20×20×5)の場合:150円×4=600円
・くさび・・・木材を三角断面に切ったもの:0円
したがって、最終的な対策仕様でもかかった費用は1000円程度です。

以上、「映像系の多機能プレーヤーでよきCD再生は可能か?」の問いに対して、PC用のブルーレイ・ドライブでCD再生をした結果です。
「そのまま使った場合は「NO」となり、そのレベルはとてもオーディオ用として耐えるものではなかった。ただし、ほんの少し手を入れることでオーディオ用のCDPと同等と言えるレベルとなった。」

PC用の機器を使ってのオーディオ評価でしたので極端な事例かもしれません。それでも、益々持ってオーディオは使いこなしが大事との念を強めたお試しだったです。PCオーディオ系の音質向上策の論議が盛んに行われていますが、もしかすると、PCオーディオの使いこなし技術と従来オーディオの使いこなし技術を融合させることで更なる飛躍が可能になるかもしれないと思える検証結果となりました。

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興味深い記事をありがとうございます。やはり振動対策ですね。無対策での音のイメージも私にとって違和感はありません。

キャリブレーションというか、比較基準としてメインCDP→デジタル出力→PCという音も聴いてみたいですね。

この記事を拝見して、しばらく悩んでいたものを思わずポチってしまいました。新年に遊んでみます。

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ベルウッドさん、自分でもビックリしてしまうようなお試しの結果でした。

無対策状態での音はとても聴いていられるようなものではなかったです。それに対して、対策仕様での比較は、腰を抜かすような変化でした。以前の日記で書かれていたことをなぞるよな結果ですね。

PC用のブルーレイ・ドライブではフローティングさせることの効果が抜群でした。特にαゲルが。比較した結果から感じたのは、100均の柔らかタイプのゲルに比べて、αゲルは減衰特性がよい感じでした。

デジタル信号の取り扱いはよくわかっていないのですが、音の変化からすると、ドライブへの外部振動と内部振動は大幅なジッタ性能の劣化とノイズの増加をまねくようです。フローティングで激変しますので、外部からの振動影響が大きいように思いました。

>この記事を拝見して、しばらく悩んでいたものを思わずポチってしまいました。新年に遊んでみます。

遊びの結果も楽しみにしています。
自分の方ももう少し試したいことがありますし、以前にどうあがいてもSACDに勝てないと思った、Blu-rayオーディオとSACD対決の第二ラウンドのゴングも鳴らされました(笑)

ところで、
>比較基準としてメインCDP→デジタル出力→PCという音も聴いてみたい

何を狙ったキャリブレーションなのでしょうか?

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EDと申します。よろしくお願いします。

外付ドライブの具体的な振動対策の方法は、大変参考になります。

丁度、外付DVDドライブでリッピングした音が、元のCDと比べてノイズが多くて音が悪くなるので対策を検討していました。

紹介していただいた方法を参考にして、正月休みの間に追試をしてみます。

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ちょっと勘違いしていました。早とちりですね。

メインCDPでデジタル出力してPC経由でまた内蔵DACに戻して再生するなんてできるわけないですね。失礼しました。

もともとは、DVDドライブでの再生はPCやDDCの音質や長い経路のハンディがあるのでかなり不利だなぁと思ったからです。

やはりメインCDPには愛着はあるでしょうが、でもDACだけ買い増してみるというのはありますね。HugoⅡなんていいですよ~~(…とあくまでも煽ってみる――笑)

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EDさん、初めまして。PCオーディオに注力されている話はベルウッドさんから伺っています。

今回の外付けドライブでのストリーミング再生での音の変化は驚くべきものがありました。応用して活用していただければ日記にした甲斐があります。

>外付DVDドライブでリッピングした音が、元のCDと比べてノイズが多くて音が悪くなるので対策を検討していました。

確かに、ジッタはFile化の時点で修正されるかもしれませんが、ノイズは入り込むと修正が効かない部分もありそうですね。

今後ともよろしくお願いいたします。

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ベルウッドさん、そうでしょー

何を言われているのかわかならかったのでスルーしようかとも思ったのですが、大賢者さまの深いお考えがあるのかもしれないと思い確認させていただいた次第です。

DACの件は気になってはいます。ですが、老朽化したアンプやどうせならトランスポートもと思うと、費用面、今までチューニングして来たことの再実施の面倒さ、サウンド再構築の負担など、なかなか重い腰が上がりません。

機器関係では、デモの翌日にアンプを工房まで持ち込んでしまった出川式電源を最後にまったく変更なしです。そろそろ潮時ですかね(笑)

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