MFPCのデモ三昧 – カッパー vs ファイバーの音の違い

日記・雑記
日記・雑記
Sponsored Link

前回は「PCは5台もいるのか?」のデモ結果のまとめでした。今回は最新の「カッパー VS ファイバーの音の違い」となります。

【Q2:今日はファイバー仕様ですが、以前と比べてどのように変わったのでしょうか?】

最新仕様と聞けば、以前との比較はどうだったのかが気になります。そんな疑問も、その場で音の差を披露してくれました。写真の最終段のPCに向かう伝送を光信号にするか、電気信号で送るかの違いです。

2)カッパー VS ファイバーの音の違い
最終段のPCに向かうケーブルを、光ケーブルからLANケーブルへの変更です。長いLANケーブルが必要とのことで新品のLANケーブルを開封して接続されました。

1、<<カッパー:新品のLANケーブル接続> >
・「音がノイズっぽいですね」、ファイバーの時と比較して、かなりの音の違いを感じましたので、こんな感想です。

MFさんは、ニヤッとされて「市販のLANケーブルではダメなのです」と言われました。

早速のように工具を取り出して、LANケーブルをチョキチョキとカットします。捩じられている線をほぐして、半分の線の先端をカットしてから端子に繋ぎなおしました。LANケーブルには、信号線が8本入っているので、最低限使用する信号線のみのケーブルに加工されたのだそうです。

その手さばきの鮮やかさは、お見事としかいいようがありません。ほんの1~2分で加工は終わりました。自分がやったら半日かけても上手くできるかどうかわからないような細かい作業です。

2、<<カッパー:MF式LANケーブル接続>>
・最低限の信号線だけのLANケーブルとすると、ノイズっぽさは消えました。驚くほどの音の違いです。
・ただ、最新のファイバー仕様と比べると、音が硬いと言いますか、キツいと感じました。
・MFPCは音の鮮度が高く、明瞭となりますので、聴こえ方がキツくなりがちなのだと思います。

ならば、と言うことで、光ケーブルを長いものに替えたらどうなるかを聴いてみようと言う提案です。比較試聴をしてきた光ケーブルは3m?ほどの長さのものです。これを10倍にしたらどうなるかの比較試聴でした。

3、<<ファイバー:長い光ケーブルでの接続>>
・これまで聴いてきた配策に適当な長さ?の光ケーブルに比べて、10倍の長さにすると音が柔らかくなりました。
・カッパー vs ファイバーの比較も同様です。ファイバーの方が音は柔らかく感じます。
・ファイバーを長くすることで更に音は柔らかくなりました。
・これはノイズが減ることによる音の変化だそうです。
・どのくらいの塩梅がいいかは、ファイバーの長さで調整できるので中々の優れものだと思います。

ファイバー伝送の音はよく、ファイバーの長さを変えることで音の調整が出来るのもよいと思いました。ただ、このデモではDiretta targetPCの前段に光信号を電気信号に変換する良質なネットワークアダプターが設置されています。価格が100Kするとのことです。

USB Network Adapter for SFP USB-SFP/OLIOSPEC

以上がカッパー VS ファイバーの音の違いですが、LANケーブルの電線カットの効果には驚きました。使わない信号線が接続されているだけで、音質は大幅に劣化しています。5個のPCを使おうが、高価なバッテリーを使おうが、音がノイズっぽくなってしまいます。PCオーディオはオーディオグレードでなく、汎用品を活用するので、どこにボトルネックがあるかを見極めて、そこを対策しないと音質は向上しないということを学んだ気がします。

—————————–
3部作の長編日記お疲れ様でした!

ちょっと誤解がありましたのでご説明致しますね!
>LANケーブルには、信号線と電源線が入っているので、信号線のみのケーブルに加工されたのだそうです。

LANケーブルには電源線は無く、通信規格により使用する信号線の本数に違いがあります。
LANケーブルの配線は全て信号線となります。
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/030700071/030700001/
詳しくは上記URLをご参照ください。

MFPCのネットワークは近年ではギガビットが当たり前の時代ですが、現状の最高フォーマットでも60Mbps程度なので消費電力を出来るだけ下げる事を目的に100Mbpsのネットワークに設定してあります。
しかし市場で出回っているLANケーブルはほぼギガビット対応の8極8芯のLANケーブルばかりです。
100Mbpsは4芯しか使用しないので、使わない信号線が繋がれているのは機器間のノイズを少なからず伝えてしまう要因になるだろうと思い、使用しない4芯をカットした8極4芯のLANケーブルを加工して使用しています。

利便性と不特定多数のネットワークトラフィックを考慮した現代のネットワークでわざわざ100Mbpsを使用する需要はほぼ無いに等しいと思います。
理由は他にもあるかもしれませんが市場には100Mbps用の4芯LANケーブルは消えてしまっていますね。
それじゃ切るしかないだろうと思いました(笑)
電源線ではありませんが、使わない配線は無いほうが良いかと!(笑)

ファイバーは最初は3メートルを使用していて、検証用に24メートルをお持ち込みしていました。
ファイバーモジュールは伝送距離や規格が多数ありますが、USBSFPのモジュールは最大で3Kmも伝送できるので3mとかは想定していない短さなので長いファイバーケーブルもセットに含まれているそうです。

長い方が良かったですね(笑)

今回はヒジヤンさんに場をお借りして、多くの比較・検証が出来てとても良い経験をさせて頂きました。

いや~楽しかったですね!

来年も宜しくお願い致します(笑)
——————————–
もう一つ補足を・・・
ファイバーの長さによる音の違いですが、

>これはノイズが減ることによる音の変化だそうです。

ここの真相は分かりません(笑)
あくまで想定外の長さで使う事で何かしらモジュールの作動ノイズに差が出ている・・・かも?

と解釈して下さい。
———————————-
MFさん、今回も訂正を入れていただきありがとうございます。

全部が信号線だったのですね。本文を修正しておきました。それにしても、使わない信号線が入っているだけで、あんなにも音が違うとは更に驚きです。自分は音を聴いて、ノイズっぽかったので電源線だと思い込んでしまいました。大変失礼しました。

ファイバーの長さの件は、大体のイメージなのでそのままにしておきますね。音の好みに応じて、ちょうどよい頃合がありそうなので音を比較しながら決めるのもよさそうですね。

当日のデモは驚きの連続で、とても楽しかったですし勉強になりました。それにしても、あのLANケーブル加工の手さばきは手品師のようでした!
——————————
にわかにLANやHDMIのお話が出ているので少しだけ横から訳の分からないことを書いてみます。

まず、LANケーブルに加えてLANのジャック(RJ45)周りとLANの物理層のICのことも気にかけて欲しいです。ICに関してはPhilewebでもオフロードは使うべきか否か話題が出ていますので割愛します。繰り返しになりますが、LANのジャック(RJ45)周りも気にしてほしい思いがあります。

一部の100M用のジャック(RJ45)周りを除けばイマドキのギガビット対応のジャック(RJ45)は全結線がトランスで絶縁されています。だからといって光は不要というのではないですが(ストレーCによる静電結合)、オーディオ帯域ならTAMURAとかLUNDAHLとかファインメットコアとかと拘るのがマニアですが、LANのトランスに拘る人はまだ見ません。ケーブルよりもよっぽど結果に影響します。高周波まで使える特性の良いトランスを採用しているっぽいのはDELAです。IODATAはハイエンドモデルでもまだトラディショナルなトロイダルトランスを使っているように見受けられます(HFAS1にて)。

トラディショナルなトランスと、高性能なトランスの違いのURLを紹介しておきます。上から順に4つのURLを閲覧していけば、イメージが湧くと思います。
https://ameblo.jp/nightwish-daisuki/entry-12521281379.html
https://rog.asus.com/articles/maximus-motherboards/what-is-rog-languard/
https://ameblo.jp/nightwish-daisuki/entry-12521686143.html
https://product.tdk.com/info/ja/catalog/datasheets/090007/trans_alt4532h_ja.pdf

脇道の話で、光のHDMIケーブル。
テスターで測ると導通していて・・・銅線と光ファイバーの組み合わせであることが分かりますです。(だからといって全部が銅線のケーブルと比較して優位な点が無いとは言いません)
http://community.phileweb.com/mypage/entry/4813/20191109/63822/

最後に、
恐らくはDELAがそうであるように、特性の良いトランスの採用と性能の良いICが使われていればメタルなLANケーブルでもそこそこの結果を出すのではないかと想像しています。もちろん、トランスでも静電結合は避けられませんので、それの対処もしてあげてのお話。安易に光に飛びつく前に、やるべき事があるのではないか?という、ちょっとした問題提起でした。

利用されてある人は居ないと思いますが、LANでの電源供給の仕組みも。
キーワードは「PoE」パワーオーバーイーサー。
https://misoji-engineer.com/archives/poe.html
長文失礼しました m(_ _)m

—————————–
LANケーブルで電源も使用するケースもあるんですね。かなり特殊な事例のようですが、、、

さて、問題提起の下記の件です。
「安易に光に飛びつく前に、やるべき事があるのではないか?」

自分なりに考えてみました。
自分の経験上では、通常のPCオーディオですと、光接続よりも電気のままで接続する方がよいと感じていました。具体的には、DDコンバーターからDACへの接続で、光よりも同軸ケーブルの方がよかったです。光接続は音が曇ったので、ノイズ影響だと思いました。

ただ、MFPCのデジタル信号の純度が高いためか、これまでの常識が通じない面があるように感じます。LANケーブルの使用していない信号線をカットしたらノイズっぽさが消えたなんて、普通ではありえないですよね。もともと、音が見え過ぎてしまうほどのMFPCですから、微細な影響が音に出やすいのだと思います。その前提では、光接続がよかったということだと思います。

通常のPCオーディオでは、光から電気に変換したときのノイズ除去するよりも、電気信号のまま絶縁トランスでノイズカットした方が容易そうですね。今回試した、光⇒電気のネットワークアダプターは100Kもしますから。

安価で良質な絶縁トランス接続のおすすめ仕様がありましたらご提示下さい。
————————–

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました