KaNaDe設置後のサウンド

日記・雑記
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”KaNaDeを設置した”日記の続きです。ファーストインプレで『これはいける!』と感じた結果はどうであったのか?最初によい所を感じ、徐々に粗も見えてくるのが普通です。火急に文字にすると思わぬ落とし穴があるのが常ですので、落ち着いてから書くことにしました。加えて、試聴段階で右往左往した話は省いています。

 

先ずは左右のスピーカーの焦点合わせからです。いつものギターを多重録音した音源を使いました。

Cafe Paradiso/Erquiaga, Steve

取り急ぎの結果は、標準のキャスターで合わせた位置に対して右側のみ1mmくらい壁側に追い込んだ位置で合いました。高さが少し上がった影響でしょうか?ベストを模索するのはこれからになります。

 

そしていつもの試聴音源です。

パッヘルベルのカノンの第1ヴァイオリンから第3ヴァイオリンの流れの定位はバッチリでした。何度も聴いている音源ですが、音像が今まででよりもクリアです。空間の響きや、カノンのハモリ感も減じていませんので進歩と言えます。続くハモリながら輪唱のようにカノンしていく様子もよくわかります。冒頭の通奏低音のコントラバスとチェンバロも以前に増してカチッとしており狙い通りの効果を感じます。心臓の鼓動が高まってきました。

 

幸田浩子のカリヨンでは、冒頭のチェロをメインとした弦楽合奏の音像がクリアでありつつ音色が柔らかい。ソプラノの歌声にも張りがある。コントラバスのピッツィカートが微動だにせずに聴けるのはキャスターの時と同じですが、聴こえてくる位置が少し奥まったように感じました。

 

ここまではよいことづくめですが、マイナス面はないのかも確認しました。

ヤンセンの四季は、拙宅でよく鳴る音源なのでオフ会でも多用して来たのですが、音色のシャープさがやや落ちた印象を受けました。KaNaDeの方が生っぽいのですが、以前の方がオーディオ的快感に勝る感覚です。

 

課題としている、ケリースィートの透明な歌声の伸びはあまり変わっていません。女性ボーカルの歌声の伸びはウェルフロートが一番だと思います。

 

大編成ものはどうかも確認しました。

コンドラシンのシェエラザードでは、王のテーマの低音の張りがより強く、シェエラザードのテーマはより柔らかくなった印象です。強さはより強く、弱さはより弱く、表現力が高まっています。オーケストラの前後感も増したので、立体感が増したと言えそうです。

 

ティルソントーマスのマラ5では、冒頭のトランペットがより遠くから聞え、オーケストラが総奏する部分の楽器の音のほぐれ方が増している。そして何より、長い交響曲なのですがずっと聴いていたい感覚が高まりました。試聴のはずが第5楽章まで通して聴いてしまいました。

 

やってよかった!と思えるKaNaDe効果でした。

重心位置への合わせや底板への設置位置の追い込みも同時にやったつもりですが、もう少し追い込めそうです。微調整をする時はかなり体重を乗せないと動かないのですが、やっているうちに調整上手になれそうです。微調整のやり易さは確実に進歩しました。加えて、キャスターを残していますので大きく移動させる時にも便利です。この点にも満足しています。

課題としている「女性ボーカルの歌声の伸び」は仕上げ工程に残して先に進むことにしました。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん,
    早速のレポートありがとうございました。
    いい傾向のようでよかったです。私の場合は設置の前後の比較ができないので、非常に参考になります。
    いくつか同じソフトもあるので、なぞって聴いてみようと思います。
    ただKaNaDeの裏表は私とは逆に使っているので、この影響はどうなのかは残りますが。
    いずれにしても取り換えたことによるメリットが大きいのですね。
    ヒジヤンさんのことですから、これで終わらず他のものも試されるのでしょうか?
    引き続き楽しみにしています。

    • ギコリンさん、コメントありがとうございます。

      KaNaDeはいいですね。ギコリンさんの日記を拝見して、本当によかったと思います。
      自分は最低でも数年間はKaNaDe命です。完全に使いこなしたと思えるまではトコトンやりますよ(笑)KaNaDe01underは追加するかもしれないです。

      ギコリンさんは比較するものがないのですね。ですが、B&Wのスピーカーが高域がきつくなり易い点と床仕様を考慮すると、標準のスパイクを使う限りは現状がベストな選択ではないかと思います。

      スリットの上下は、ニゲを持たせる方向の違いだけなので殆ど関係ないと思います。スパイクで使うならスリットは下向きしかないですしね。このスリットですが、向きをどうするかでかなり敏感に反応します。スパイク使いの時の音の調整は、スリットの向きを回転させることで出来るんじゃないかと思いました。

      ここからは戯言ですが、自分的には804D4の底板にKaNaDe02bf-Vをベタ敷きにして、KaNaDe02bf underで高さ調整をして、スパイクのKaNaDe02suは軽く支えるか倒れ防止くらいに使ってみたいと思いますが、単なる戯言です。

  2. ヒジヤン様のレポート参考になっています。当方の大型スピーカーは何もしないよりマシかと思って去年の暮れに「ハ」の字形の角材2本の上に乗せただけなんで効果はイマイチだしセッティング中、角材が外れそうになって、あわやという状況にもなり、いずれ何とかしなくてはと思いながら1年近く経過していることから楽に位置調整が出来るよう底面に直接ストッパー付きの頑丈なキャスターを取り付けようかと思っています。

    • たかけんさん、おはようございます。

      今は鋭意リベンジ作業をやっています(笑)
      参考になるようでした幸いです。

      たかけんさんの所は機器が多いですからね。
      移動のし易さは優先事項かと思います。
      重量物ですので、お気をつけて作業なさって下さいね。

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