京都人邸ではハプニングもありつつ、広大な音場再生を味わった後は、翌日の淡路島を超えての四国入りです。朝一番の高速バスに乗り遅れるわけにはいきませんので、早く寝ようとしたのですが、これまでに聴かせてもらった8つのシステムの特徴のおさらいが頭の中を駆け巡り、中々寝付けないでいました。西方見聞録を書くと宣言して来ましたが、次々に聴かせてもらっているので記憶を整理するのも大変です。バスの中で寝ていけばいいか、と開き直った時は夜の1時を過ぎていたと思います。しばらくして寝付いたのですが、目が覚めたのは4時過ぎでした。6時過ぎにはホテルを出る必要がありましたので、また寝てしまったら大変です。そのまま起きることにしました。この日は余裕をもたせた時間にホテルを出て、予定通りの時間にMt.T2さんと合流出来ました。
大阪駅から3列シートのバスに乗り込んでからは、安心の熟睡です。淡路島の休憩時間に起こしてもらい、外に出ると冷たい風に凍えましたが、ここで四国再訪モードに切り替わった気がします。バスの中で、十数年前の訪問を思い出しながら目的地の香川に向かいました。
香川に到着すると、モモンガさんが出迎えてくれました。「最初にうどんを食べに行きましょう」「かたいうどんと、だしの美味いうどんのどちらががいいですか?」と問われましたので、「だしの美味いうどんがいいですね」と答えて、連れて行ってもらいました。「かしわ天付きと、えび天付きのどちらがよろしいか?」と訊かれたので、夜は「骨付き鳥」と聞いていましたので、えび天を選びます。
やはり、香川のうどんは味が違いますね。こんなうどんは関東では食べられません。大阪からの高速バスも、「日帰りうどんツアー」のお客さんが大勢いるらしいです。
お腹を膨らませた後は、教授邸に向かいます。観音寺市まで進むとのことで車内では、3人で昔話に花を咲かせながら進みました。懐かしさもありますし、四国まで来ると旅をしている実感がわきますね。1時間ほどで教授邸に到着しました。
相変わらずゴージャスです。以前と比べて、スピーカーはN801と800D3の2台体制となっていますすし、床面に並べられた機器類の数も一段と増えて、よりゴージャスさを増した様相です。
変わったと感じたのは、以前には「ウチの音は世界一」と言われていた教授が、「ウチの音はダメダメですから」と言われる点でした。15年の間にどのような変化があったのでしょうか?この先、徐々に真相が見えて来た気がします。
四国での初日はあまり時間がありません。早々に試聴タイムが始まります。試聴席はヒジの指定席でした。遠方で簡単には来ることが出来ないからだそうです。1曲目はアップルミュージックからと言われ、ストリーミングでの再生でした。「これはロックかな?」と思えるような鮮烈なサウンドを浴びます。
ヒジ(内心):「以前と同じ、耳と脳を破壊する作戦」で来たな
ヒジ:「これはN801と800D3のどちらから流しているのですか?」
教授:「800D3です」「PCからストリーミングでブルメスターのDACに入れて、ボルダーのプリからボルダーのパワーに入れています」
<<以前はジェフローランド押しでしたが、現在はボルダー押しに変わっていました>>
<<教授は、その教祖的なカリスマ性でさぬきのオデオにB&W+ジェフローランドを普及させたと目していました。次はボルダー布教ですね>>
教授:「今日はクラシックがテーマのオフ会です」「クラシックは知らないので、ボックスのCDからいいと思ったものをかけていきます」
教授がこだわる、「情報量」「スピード」「解像度」などは申し分のないサウンドでした。ですが、「形」が出ないんですね。「楽器の大きさ」「演奏の配置」「楽器ごとの音の質感」などクラシック音楽を鳴らすための条件が整いません。これは、生演奏を聴いたことがない、ましてやクラシック音楽を聴かない中では仕方がないことです。感想を述べることは避けました。
ヒジ:「800D3とN801の違いを聴かせてください」
教授:「同じですよ」「N801はジェフローランドのパワーアンプで鳴らしています」
そしてかけられたのが、昔にネット上でやり取りしていた時に聴き合っていた”今井美樹/I Love a Piano”が選曲されました。
以前の教授サウンドからは考えられないような「なめらかで、濃く、暖かみのある歌声」が流れました。
何曲かポップス系の曲が流れましたが、自分も知っている”アイデア・オブ・ノース ”もよかったです。
ヒジ:「よくなりまたね。」「こんなになめらかで、濃く、暖かみのある歌声を聴かせてもらえるとは思っていませんでした」
教授:「以前と同じですよ」「すべて私が好きな音に調整していますから同じです」
ヒジ:「いや、ずいぶん変わったと思いますよ」
教授:「変わったと感じたとしたら、それはあなたの耳が変わったのです」
ヒジ(内心):「ぷっ、教授自身は変わっていないですね」
随分と長いやり取りだったと記憶していますが、15年間の変遷についての話となりました。すると、DACもプリアンプも変わっていることがわかりました。
教授:「この部屋を作ったころとの比較ですね」「それは全然変わっています」
15年間の間に沢山の人が訪問し、それぞれの感想を述べていったそうです。中には、家の前まで来て帰ってしまった人もいるとのことで、荒波に揉まれてきたんだなと思いました。
教授:「若い人は800D3の音を好みますね」「我々年寄りはN801の音が合うようです」
そして、「最後に」と言ってかけられた曲はかなりの爆音サウンドだったように記憶しています。ですが、スマホで音量を測っても100dBを超えることはありませんでした。15年前は、最大音量120dBを観測していましたから、ずいぶんと大人しくなったのは数字が示していますね。
<<教祖的なふるまいや言動は変わっていないと思いました。ですが、出している音は変わりましたね。特に歌声がなめらかですから、荒波に揉まれながら丸くなったのだと思います。ですが、まだまださぬきオデオの教祖であることは間違えないでしょう>>
予定の時間が来ましたので、次なる訪問先のKin-ya邸に向かいます。教授はこの後にもオフ会が控えているとのことで、一時的に別々となり、またKin-ya邸で合流しましょう!と話して教授邸訪問は終了しました。
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先日はお疲れ様でした。
讃岐うどん 美味しかったですか。
私はこのお店が大好きで女房とよく来ています。
今回から讃岐オーディオ巡りとなりますが
皆さん個性のある音作りをしているので
クラシック好きのヒジヤンさんはどのように受け止めたか
楽しみです。
よろしくお願いします。
モモンガさん、讃岐の2日間は大変お世話になりました。
今日は、Mt.T2さんと一緒に、自宅で大阪~四国で共に聴いた音の振り返りと研究をやっていました。もちろん、モモンガ邸の音の振り返りもやりました。ネタバレになりますが、こちらの方が先に日記にするかもしれないです。(暖かいうちにです)
そんなことで、忖度なしに記録していきますので、「楽しみなような」「恐ろしいような」気持ちでお待ち下さい。出来れば感想、反論、何でもお待ちしていますので、お付き合いいただけましたらありがたいです。
それにしても、さぬきのうどんは絶品ですね。関西からバスで日帰りうどんツアーに行かれる人の気持ちがわかります。
最初に行ったうどん屋さん(大蔵)は私の大好きなお店で高松で10本の指にはいると思っています。うどんの出汁が絶品です。喜んでいただいてよかったです。これからの日記楽しみにしています。
モモンガさん、おはようございます。
さぬきでのうどんの思い出も数々あります。
到着後・・・出汁の美味しいうどん
2日目の朝・・自分で茹で上げるうどん
2日目の昼・・上にご当地の具が沢山のったセルフサービスのうどん
後で気が付いたのですが、2日目の昼のセルフサービスはお金を払わずに席についてしまい、後から払いに行きました(汗)
こんばんは。
最初に行ったうどん店「大蔵」が来月で店を閉めるそうです。
非常に美味しいうどん店だったのに残念です。
お知らせまで。
モモンガさん、おはようございます。
>最初に行ったうどん店「大蔵」が来月で店を閉めるそうです。
あのお店はよかったのに残念ですね。
早い時間から繁盛していたように思いましたが、色々ありますね。