エスメ クァルテット – 過密多様

日記・雑記
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サルビア音楽ホールでの弦楽四重奏曲シリーズです。西方オーディオ見聞録のまとめ途中でしたので少し遅れての日記となります。

日時:2024年1月22日(月)19時開演

場所:鶴見サルビア音楽ホール

演奏:エスメ クァルテット 

第一ヴァイオリン:ぺ・ウォンヒ 第二ヴァイオリン:ハ・ユナ ヴィオラ:ディミトリ・ムラト チェロ:ホ・イェウン

 

<演奏曲>

①ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 OP.18-2

②メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 OP.13

③ブラームス 弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 OP.13

 

”Salvia-hall Quartet Series”はチラシがないので手書きしました。座席数が100席しかないので回ごとのチラシは作らないようです。チラシがなくとも完売になるので販促資料が不要なのはさすがです。すでにSeason55とのことですので、固定客がいるのですね。そう言えば、最前列に座る皆さんは毎回顔を合わせる「顔見知り」の様子で、挨拶をし合っていました。客層で特徴的だったのが、年配の男性客が9割を超える点です。2022年11月に引き続き、2回目の公演だからでしょうか。これは・・・ビジュアル集客だと感じました。

 

エスメ クァルテットのことは知らなかったのですが、演奏曲がよかったのと、シリーズの中ではチケット代金が高い公演でしたので評価が高いのだろうと思い、チケット救済サイトで割引でゲットしました。座席位置がこのホールの好みの位置だったこともあります。(4列目センター

 

演奏が始まると・・・どうも予測していた音とは違うものでした。

①ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第2番

奏でる音が予測と違っています。もっと滑らかで美しい音色を期待していました。アンサンブルも並と感じて、ベートヴェンの弦楽四重奏曲を聴くなら、ダイレクト感を重視し、もう少し前の方がいいのだろう?と思いました。

 

つづくメンデルスゾーンは、このホールでロータスカルテットを聴いた時に、4列目で直接音と響きのバランスに感銘を受けています。これはきっといいはずだ、と思って演奏が始まるのを待ちました。

②メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲 第2番

聴き始めは、ホールの天井まで広がる響きに、「我が意を得たり」と思ったのですが、以前のような感激が湧いてきません。もしかして、人気先行型なのか?との疑念が湧いてきました。

 

休憩後の終曲です。今度こそはと気合を入れました。

③ブラームス 弦楽四重奏曲 第1番

さすがに終曲では、前半よりも満足して聴けました。第4楽章では、飛び跳ねながら力いっぱいに演奏する姿と織りなす音に感激したのですが、期待値が高かったせいもあり、もうひとつの感は否めませんでした。

 

韓国の人は激しいですから、「オーディオで聴いた方がいい」、なんて言ったら烈火のごとくに怒られそうです。

 

演奏の感想がこんな感じだったので、この価格設定は「もしかすると・・・ビジュアル人気があるため?」などの邪推も湧いてしまったのですが、記念だからとCDを購入して「サイン会」に並びました。

 

当日の演奏曲とは違いますが、帰宅後にCDを聴いて演奏会での邪推は間違えであったことに気付きます。個々人が出す音の美しさも、アンサンブルも第1級と感じたからです。では何が原因だったのだろうと調べてみたところ、来日スケジュールにあるように思えました。

 

・2024年1月18日(木)サントリーホール 大ホール

・2024年1月19日(金)東京文化会館 大ホール

・2024年1月21日(日)紀尾井ホール

・2024年1月22日(月)横浜市鶴見区民文化センターサルビア音楽ホール

 

詰め込み過ぎです。連日の過密スケジュール、しかも18日19日はオーケストラとの協演で、21日は弦楽四重奏曲ですがプログラムが全く違います。過密の上に多様なプログラムでは、器用で若いクァルテットであろうとも、ベストな演奏をするのは厳しいものです。プロモーターのリクエストだろうと思いますが、このような過密多様な公演は演奏者もお客さんも喜ばないですね。

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