1年振りのgenmi邸

日記・雑記
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前回の訪問は2023年の3月末でした。この時は大きな躍進を感じたことを日記にしています。「genmi邸の躍進」「躍進の内側

躍進後の訪問でしたので前回の日記を読み返しつつ、今回は厳しいだろうと想像しながら向かいました。ですが、そこは武者genmiです。「更に前進していた」、そして「大人になっていた」というのが全体的な感想です。

 

変更点は下記とのことでした。

①スピーカー位置の変更(スピーカー間隔の増加、若干の前後位置見直し)

②椅子下のスノコ&オットマン廃止

③椅子とリスニングポイント変更(後方下げ)

④MFPC OSアップデート

⑤DAC変更(Chord Hugo2→ZEN DAC Signature V2)

①~④までは、自分にも受け入れやすく納得する変更でした。へえー、と思ったのが⑤のDACの変更です。30万円のDACを5万円のDACに替えたと聞いたからです。自分もお金をかけずに向上させていくのがカッコいいと思っているのですが、1/6の値段のものに更新する勇気はないです。このあたりが武者genmiですね。

 

今回の訪問は、自分が7th Wienのサウンド見直しの検聴役として声掛をしたことをきっかけに相互訪問することになりました。1日の中で互いのサウンドを聴き合う試行で、最初にgenmi邸に向かい、その後に自宅にお招きする形です。そこにCENYAさんが飛び入り参加されました。

 

さて、試聴結果を当日の流れの順に記録していきます。

最初にかかったのは、フランクシナトラがビッグバンドのバックを伴っての古いボーカル曲です。そして2曲目もビックバンドジャズでした。こちらは新しい録音です。このあたりの選曲は今までにないものでしたので、x1おやじ邸で感銘を受けた影響でしょうか。音像が遠目に位置して、奥行きが深い再生です。幅方向にも奥行き方向にもそれぞれの楽器の定位する位置がよくわかる演奏でした。

 

その後はボーカルがつづいたと思います。すべてライブ演奏でしたので、「genmiさんはライブが好きですね」などと話しながら進みました。その中で気になったのが、Maria Ritaの女性ボーカルです。高い位置から歌声が聴こえてきたからです。それを告げると、「これはどうですか?」とEva Cassidyがかかりました。この曲は目線の高さに歌っていました。そこで、「高い音程で、上に響く歌声を聴かせて下さい。例えば、サラ・ブライトマンやケリー・スイート、ヘイリーなどです」とリクエストしたところ、何度か聴かせてもらった曲が選曲されます。

カリヨン/幸田浩子から 1曲目アヴェ・マリア

何度か聴かせてもらっていたので変化がよくわかりました。冒頭のチェロは、弦楽器の擦れるような音もよく出ていて心地よい音色です。つづくコントラバスでは、前回は2打目の打音が極端に小さかったのですが、今回のピッツィカートは揃っていて音楽的に聴けました。ただ、歌声は高い位置から聴こえて来ましたので、今回の課題でしょうか。

ここでCENYAさんに席を譲りましたが、同じジャンルの感想を記載しておきます。

We Are One/ケリー・スイートから 12曲目ジュテーム

この曲は清らかな歌声が魅力ですが、この点は以前からgenmi邸の得意とするところです。自分が色々なお宅で確認している冒頭のキンコンカンは、以前はツイーターの上あたりをグルグルと回っていましたが、今回はらせん状に下から上に、上から下に回っていました。しかも、回り方の上下移動が半端なく動きます。歌う位置も高いので、もしかするとこのあたりにヒントがあるのかもしれないですね。

 

次の自分の試聴タイムでは、クラシックがメインで鳴らされました。

マーラー交響曲第5番/ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響

これも毎回聴かせてもらっている音源です。前回に大きな躍進を感じていました。今回は前回よりも遠目に、壁を越えて奥行き方向に深くステージが出来ていました。よりクラシック向けのサウンドになった印象を受けます。音色もキツさを感じさせずに滑らかです。反面と言っては何ですが、冒頭で聴いたビッグバンドジャズなどはもっとキレがあってもいいかななどと感じましたので、大人になりましたね」などと話していました。

グリモーの”Credo”では、よりその印象が強くなります。一番前のピアノと一番後ろのティンパニーの奥行きの深さがかなり広がったと感じます。そして、前回に感じた左側の女声のコーラスと右側の男声のコーラスのバランスが揃っていました。それらの進歩を感じながら最後まで聴いてしまいました。

つづく、リゲティ 弦楽四重奏曲/ディオティマ弦楽四重奏団でも、ヴァイオリンとビオラとチェロの質感が揃っていました。前回は、「言われていることがよくわからない」と言っていましたが次の機会には改善してくるのはさすがです。Credoもリゲティも、このような無機質な音楽は、バランスを確認するのに適しています。

 

終盤では、アートペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクションのステレオとモノラルの比較をします。

genmi邸でどう鳴るのか確認しかかったのでリクエストしました。自宅ではステレオの方が実在感が高いのですが、genmi邸ではモノラルの方が実在感が高かったです。

 

そして最後は、genmiさんからのリクエストで、五輪真弓と松山千春を聴いて終了です。1年振りの訪問でしたが、前回に気になったことを改善してくる武者ぶりに感心しながら、三人で自宅に向いました。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん、こんにちは。
    先日は一日ありがとうございました。
    早速日記も書いて頂いて感謝感謝です。

    ヒジヤンさんにソコソコ評価して頂けてこの一年間の試行錯誤や調整は間違いではなかったとホッと安堵しています。

    オフ会前にヒジヤンさんの課題曲を一通り確認はしましたが、普段クラッシックはほとんど聴かないのでヒジヤンさんに「よりクラシック向けのサウンドになった」「前回の課題が克服されている」と評価して頂いたのには正直驚きました。

    この一年間は音場を以前から評価して頂けていた上方向から更に横方向と奥方向に拡大させようと奮闘してきましたので、結果的にそれがクラッシック再生にプラスに作用したのだと自分なりに解釈しています。

    歌う位置が高い問題はその解決策をヒジヤンさんからご提示頂いて非常に簡単に対応できそうですので色々と試してみたいと思っています。

    それにしても、気に入らないと途中で再生を止めてしまうヒジヤンさんがグリモーの“Credo”を大音量かつ通しで聴いて頂けたのは自分の今までの(細かい)取り組みや努力を認めてくださっているのだと少しは自分を褒めてあげたい気持ちになりました(笑)

    今回もヒジヤンさんから沢山勉強させて頂きありがとうございました!

    あと最後にひとつ記載ミスがあったので訂正させてください。
    Hugo2は定価ベースで約30万円です。

  2. ヒジヤンさん、genmiさん

    先日はありがとうございました

    MFPCが進化したのと、椅子が変わったぶりの訪問だったかと思います。

    高解像度で小信号の明瞭さとハキハキした音色にgenmiさんらしさを残しつつもボーカルには良い感じに陰影が伴うようになっていて、そんなところが大人になった感につながっているように思いました。

    B&W 805の能力を出し尽くしているのではないでしょうか?

    続く後半のヒジヤンさん日記も楽しみです。

    • CENYAさん、こんにちは。
      先日はオブザーバーとしてヒジヤンさんとの相互オフ会に参加して頂きありがとうございました。

      genmiは53歳にしてようやくオトナになりました!(笑)

      自分が思い描いている方向性や自身の音に対する客観力を評価して頂けるのは本当に嬉しいです。CENYAさんとはお付き合いも長いですし、結構頻繁にお会いしているのでなおさらにです。

      >B&W 805の能力を出し尽くしているのではないでしょうか?

      うちのカワイイ805SD嬢の能力はこんなもんじゃないですよー(多分)

      今後もよろしくお願いします!

  3. genmiさん、武者振りを堪能させていただきました。

    クラシック向きと書いた理由は、
    ポップスやジャズを好む人は、「前に出て」「キレのいい」サウンドを好む傾向があり
    クラシックを好む人は、「遠目の音像」と「柔らかい音」を好む傾向があるからです。

    自分が「大人になった」と言ったときに、ポツリと「genmiサウンドが・・・」とつぶやかれていましたので、アートペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクションのモノとステレオを聴き比べていると、もう少し自分好みの音が見つかるかもしれません。

    Hugo2の価格ですが、検索すると・・・オープンプライスですが、実売@429,000というのが数多く出て来ます。なので、わかりやすく50万円としました。円安、物価高の影響でしょうか。ですが、オーナーの意向に従い訂正しておきますね。

    この1年の成果を存分に味合わせていただきました。ありがとうございました。

    • ヒジヤンさん、再レス失礼します。

      クラッシック向きについての追加説明ありがとうございます。

      なるほどです。

      今回のように一年以上かけて音場拡大を図ってきて、それが結果的にクラッシック向きに振れたというのは、普段クラッシックを聴かないgenmiにとって非常に興味深いところです。

      音場形成の忠実度を上げていくと必然的に「クラッシック向き」な音になっていってしまうのか、「クラッシック向き」と「ポップス・ジャズ向き」が高次元のレベルで共存するサウンドが果たしてあるのか、genmiの頭の中は???で一杯です(笑)

      まぁ普段はポップスやジャズをもっぱら聴いているgenmiが現状で満足出来ちゃっているので、「声が高い位置から聞こえる音源がある」問題以外は良しとしちゃいます (^^;)

      Hugo2の価格は確かに調べてみるとメッチャ高くなっていますね。
      genmiが購入した頃の定価は約30万円だったかと思いますので円安や物価高の影響なんでしょうかね。
      訂正ありがとうございました。

  4. CENYAさん、お疲れ様でした。

    大半の試聴時間を確保してくれてありがとうございました。
    2ヶ月に一度は聴き合っているとのことで、よきオーディオ仲間ですね。
    切磋琢磨し合える仲間は大事と感じています。

  5. genmiさん

    竹薮をも切り開いて進んでいくタイプなので、今後も躍進を続けていくのでしょうね。
    期待しています。

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