タクティカートオーケストラ 第1回定期演奏会 – みなとみらいホール

日記・雑記
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若手中心の新進気鋭のプロオーケストラ 『タクティカートオーケストラ』の第1回定期演奏会を聴いてきました。きっかけは招待券をいただいたことですが、思いのほかによかったです。これまでも学生オーケストラの力いっぱいの演奏に聴き入ったことは多々ありますが、この若きプロオーケストラの技量も備えた溌溂とした演奏に感銘を受けました。

 

聴いたのは横浜みなとみらいホールです。招待券だったので順番に配布しており、受け取ったチケットは「1階最前列の右端」でした。この位置で聴くのは、あまりにだったので、右ブロックの7列目がまるまる空いた位置に移動して聴きました(懺悔)

この位置で聴く音響は悪くなかったです。音量もダイレクト感も十分で、左右に人がいないためか響きもよく聞こえました。ホールでの聴こえ方も、空席時と満席時では大きく変わりますし、周囲の人の影響も大きいので難しいですね。ゲネプロの空席時に良い席を選んだところ、本番の満席時にガッカリとしてしまったこともあります。

 

新進気鋭のタクティカートオーケストラですが、「音大を卒業してから音楽の職業に従事すること、その職業で収入を得ること」を目的とした、2019年に設立された団体(株式会社タクティカート)に所属するオーケストラとのことです。編成はヴァイオリン:各10、ビオラ:10、チェロ:6、コントラバス:6の規模でした。

 

指揮:岡本陸

ピアノ*:沢田蒼梧

①藤重侑宇:委嘱新作(世界初演)・・・チャイコフスキーへのオマージュ

②チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調*

③チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調

 

演奏曲のそれぞれに聴きどころを設けたようなプログラムもよかったです。

①藤重侑宇:委嘱新作(世界初演)・・・チャイコフスキーへのオマージュ

若き日本の作曲家の作品ですが、チャイコフスキーの曲のフレーズがちりばめられていて、世界初演でしたが、すっと馴染んでくる感覚で「この曲なんだったか?」などと思い浮かべながら聴いていました。

 

②チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

ソロピアノを担当する沢田蒼梧さんは、医師をやりながら音楽活動もする若き(25歳)音楽家です。ピアノ演奏が要なチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を力強く、しっかりと弾いていたのに驚きます。第1楽章の終わりでは、拍手を贈りたくなるほどに盛り上がっていました。

 

③チャイコフスキー:交響曲第5番

この曲は学生オーケストラが好んで演奏する曲です。徐々に盛り上がり、最後は勝利を勝ち取るような曲想がこのオーケストラにピッタリだと思いました。溌溂とした演奏に元気をもらい感銘を受けました。

 

若く勢いのある演奏はいいですね。音楽に勢いがあり、パワーをもらえます。団体の主旨も、何度となく声楽仲間から聞いていた(音大を卒業しても、音楽を職業として行くことが難しい)ため、その切実さも伝わって来ます。今後は、この若きオーケストラを応援していきたいと思いました。

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