TIAS開催に合わせて来訪したMt.T2の言いたい放題来訪記(後編)のコメント欄の書き込みで、「やはりどこか高域が寂しく感じる・・・」とのことでした。自分として、全く心当たりがないことでしたら右から左に聞き流すのですが、思い当たる節があったのです。
遡ること1年半前になります。音像と音場の両立を目指して「側壁の追い込み」をしていた時のこと。側壁の1次反射面にポリエステル吸音材を設置したところ、「音像の明瞭化が進んだが、音色が沈み・音やせした印象は残った」印象でした。
この音色が沈み・音やせすることの対策は、側壁の上部に反射面を設置し補うことでした。
⇒1次反射面で吸音する高域を、同じ側壁の高い部位からの反射で補うことです。
この時のことが思い出されたのが心当たりでした。
「回復させたつもりが、まだ不足していたかもしれないと・・・」
そこで、1次反射部分の吸音材の表面に100均の手巻き寿司用のすだれを設置してみます。(大小 2種類試した)
試した直後は、高域の帯域バランスが上がり、音の広がりが増すので、よい感じに思いました。
・・・そこで試しに、眠り猫オフで使用前 / 使用後を確認してみましたが、「何も変わらない」とのコメントでした。
オフ会後に再度確認したところ、
メリット:少し高域バランスが上昇する、左右方向の音が広がる
デメリット:音像が少し滲む
◇ゲストに感じなく、自分でもデメリットを感じるものは却下です。やはり、直接音からの到達時間差が短い1次反射音で対策するのはよくないと感じました。
次に思いついたのが、1年半前と同様に高い位置からの高域反射で補う対策でした。
以前の検討から、効果的な部位はわかっていましたので、そこに建材の巾木を設置してみます。
これは驚くほど効果がありました。ダイレクト感がぐっと上がります。気に入ったので、この状態でしばらく聴き続けました。
ところが、驚くほど効くと感じる対策はダメですね。やり過ぎで、聴き疲れする音です。
しばらく聴いていたのですが、よい効果だが効き過ぎなら、対策部材を半分の大きさにしてみようと。
これはいい感じです。これで決まりだと思いました。
数日はこの状態で聴いていたのですが、「少し音が強よすぎる」と思い始めました。
この音の感触のまま、もう少し音を柔らかくしたいと・・・
ここで思い浮かんだのが、同じ側壁の部分で、「キレと体感音圧を上げる」と称して設置した、100均のタイルです。
当時の日記の中では、1段積みにしていましたが、その後の中で2段積みにしていたことが思い浮かんだのです。
巾木をもう少し小さくする手もあるのですが、ここは直感からの決めですね。
だから、左右共ひとつづつ外して1段積みに戻しました。
どうやらこれで落ち着いたようです。
メリット:ダイレクト感が上がる、やや高域バランスが上昇する
デメリット:特に感じない
Mt.T2さんが欲しい高域感とは違うかもしれませんが、自分の心当たりは払しょくされました。この状態で聴き込みを続けます。
でも、こんなんで本当に変わるんかい?と思われる方が殆どだと思いますが、「(狭い部屋で)追い込んでいった先は非常に敏感になること」、そして「ツボを押すと効果てき面」の原理から成せることなんですよね。
・・・ちなみに、genmiさんはリモコンを置く位置で音が変わる!と言っていました(本当かい?笑)
さて、モード切替をして午後の打ち合わせ準備に入ります。
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ヒジヤンさん、こんばんは。
先程の地震では大丈夫でしたでしょうか?
まだ訪問記に細かい音の感想については書いていませんが、私のほうは特段の高域不足は感じませんでした。(小音量だったということもあるかもしれません)
もっとも、すだれの件で「何も変わらない」とコメントした通り、あまりそのへんを気にかけていないか感度が低いのかもしれませんが…。
眠り猫さん、ご心配いただきありがとうございます。
地震は大丈夫でした。藤沢市は震度4と震度3で、自分のところはちょうど中間なので震度3.5でしょうか。スピーカー位置が多少ずれましたが、すぐに直しました。ガタガタする様子を、音楽を流した状態で(恐々と)観察していましたがKaNaDeは地震にも強い感じでした。
さて、「高域が物足りない」件ですが、自分も不足するとは思っていませんでした。Mt.T2さんは、高域のシュワシュワ感などの表現をよく使っているのですが、これは「オーディオ基準」の「オーディオ耳」の表現です。
オーディオをやっている人は、「オーディオ基準」の方が断然多いです。ハイエンド機器などは、高域に特徴を持っている機器も多く、高額なケーブルなどは特に多いと感じます。
そんなこともあり、「生基準」の眠り猫さんに聴いてもらおうと思ったのがきっかけです。実際に聴いてもらって感じたのですが、同じ「生基準」ですが、「オーディオ耳」と「音楽耳」の違いがあるなと思いました。
ですから整理すると、
「オーディオ基準のオーディオ耳」「オーディオ基準の音楽耳」「生基準のオーディオ耳」「生基準の音楽耳」に大別できます。
自分は、「生基準のオーディオ耳」
眠り猫さんは、「生基準の音楽耳」
比較で書くと、Mt.T2さんは「オーディオ基準のオーディオ耳」かなと
いい悪いではなく、アンテナの立っている部分の違いです。
では、なぜこのような取り組みをしたのかとなりますが、自分のスタンスとして「オフ会での指摘は、何か思い当たる節がある場合は確認しよう」としているからです。オーディオは「自分の、自分による、自分のための音楽再生」となりますので、どうしても唯我独尊になりがちです。これによる偏りを回避するための戒めと言ったら、恰好の付け過ぎでしょうか。
そんな流れですが、今回の取り組みは結果として満足度20%向上くらいに感じています。「超オーディオ耳基準」ですが(笑)
何度も書いてますが、公開の場でラベリングされるのはとにかく嫌いです!・・・ある特定の側面での分類が、読み手の解釈で、「あの人は〇〇だ」に変質して固定化され、独り歩きするから・・・
既にσ(^^)私の耳は、故障でポンコツ耳なので、聞こえてない可能性が高いですが・・・どこか高域が寂しく感じる・・・は、当日ポップスなどのシュワシュワで表現しましたが・・・ギターやボーカルの響きが、前方上方に漂って消えていくところが以前(どの段階からか分かりませんが)より感じにくくなったような気が・・・(汗
印象の対比で、センターの実音の強さと明瞭度が上がったのと・・・左右の響き(エコー)の広がって行く感じ~リスポジ後方へ回り込んで包まれる感じに対して・・・正面センターのV字パネルの上(蛍光灯ケース?辺り)~天井の間辺り~さらに上方や手前?に来る響きが少なく感じた・・・のかも知れません(滝汗
ポンコツ耳の言いたい放題の戯言です・・・(爆
Mt.T2さん、コメントありがとうございます。
無色透明でいたいと・・・
そうなると、下記の法則に則らなくてはならないかもしれないです。
「自分が何も言われたくなければ、人のことは何も言わないこと」
この件も、コメント欄で
「どこか高域が寂しく感じる・・・」
から始まったことなので、「何かを言えば、何かが返ってくる」と思った方がいいかもですね。それも、自分が期待したり、希望する方向ではないかもしれないと。
多分、誰しも自己の正当性を主張したいからなんでしょうね。(裁判モードになっています)なので、後半の書き込みは右から左に受け流しておきますね。
取り急ぎは成果が上がった報告までです。
認識の違いを理解しました。数々の非礼、大変申し訳ありませんでした。