これで4回目、残り2回となりましたので大筋の印象は整理されてきました。ですが、最後まで終わらない内に先入観は持たずに進めて行きたいと思います。
今回座ったのは、10年ほど前にお気に入りだった場所で、定期会員席としていた座席位置です。
1回3列右ブロック角席で、公演概要は下記となります。
FSM13日目:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:角田鋼亮 チェロ:北村 陽*
演奏曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op. 104*
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op. 95 『新世界より』
座席位置から見るステージ
見え方から整理すると、
・指揮者を斜め横から見る形になるので、やろうとしていることがよくわかる
・演奏者は、前列は近くからよく見えるが、後列はよく見えない
・管楽器群においては、何をやっているかほとんどわからない
・以上から、オーケストラ全体を俯瞰して捉えることが出来なかった
聴こえ方は、演奏の感想を交えながら記載しておきます。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲では、
ソロ奏者のチェロは近くなので、よく聴こえ、やっていることもよくわかった。若いけれど、落ち着いていて演奏していた。音色は、明るめに感じた。もう少し陰影が付くと、より情感が出るかもしれない。
オーケストラとの聴こえ方のバランスも悪くない。音量も第1楽章前半の総奏部分で76dB出ており、音量感は十分と感じた。音も、第2回の右ブロックでは沈んだ音色に感じたが、今回の左ブロックでは、「当初予想の華やかな音色ではなく、中庸のやや暗めな音色」と感じた。きっと高音は上部に飛んでいるのだろうと思った。
ドヴォルザーク:交響曲第9番では、
この曲は、指揮の角田さんが初めて指揮した曲であり(プレトークより)、場面ごとの解説も熱が入っていたので、こだわりを持っていることを感じた。特にリズムを大事にしているように伺えた。総奏の部分では、これでもかというくらいの気迫でオーケストラに要求していることを感じた。
編成は、ヴァイオリン:12(?)、ヴィオラ:10、チェロ:6、コントラバス:6 とそれほど大きくはなかったが、音量も、第4楽章序盤の総奏部分で、84dBまで上がったので十分と言える。チェロが増えると、もう少し厚みが出てくるのかもしれない。
第2楽章では、「家路」のメロディを奏でるイングリッシュ・ホルンが、深みのあるいい音だったので演奏の様子を見たいと思ったが、後方は見えなくて残念に思った。
第3楽章、第4楽章と徐々に気持ちが盛り上がってくる場面では、指揮の気迫に押された。このオーケストラを振るのは初めてと言われていたが、どんな感触を持ったのか聞いてみたくなった。最後はミューザのお客さんの歓声と大きな拍手で幕は閉じた。
オーディオとの比較では、
ドヴォルザーク:交響曲第9番 RCO LIVE SACD
帰宅後の楽しみが、自宅のオーディオでのおさらいだ。何度も書いてしまうが、コンサートの後のオーディオでのおさらいは、普段とは違って、不思議ととてもよく聴こえるのだ。自宅の狭い部屋がコンサートホールになったように感じる。音の鮮度は、生が圧倒的だが、演奏の深みはオーディオの方があるように感じた。この音源は、ライブ演奏で音はクリアではないが、深みのある演奏が好きで、今でもドヴォ9のマイベストである。ドヴォルザークの9番を初めて聴いた音源なので、自分の中のスタンダードになっているのかもしれない。
<経過>ミューザのお気に入り席を探す計画
第1回(7/27):東響オープニング
第2回(8/1):東京都交響楽団
第3回(8/4):NHK交響楽団
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