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ROONを使ったルーム音響補正 その3

日記・雑記
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「ROONを使ったルーム音響補正 その2」の続きです。なんとか、最後までたどり着けるかなぁ~(笑、^o^;;)

「ROONを使ったルーム音響補正 その1
「ROONを使ったルーム音響補正 その2

前回は以下の(3)REWで補正計算、パラメーターの決定まででしたので、(4)以降です。
(1)REW(ルーム音響測定、補正計算のフリーソフト)導入
(2)補正マイクとREWによる特性測定
(3)REWで補正計算、パラメーターの決定
(4)ROONに補正パラメーターを導入
(5)補正後の特性をREWで再測定
(6)再度補正計算をして、ROONのパラメーターを微調整

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(4)ROONに補正パラメーターを導入
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前回の日記で、REWによる特性測定と補正計算を行いましたが、その計算結果をROONのDSPにinputします。計算で出てきたフロント左SPのフィルターは下図のものですが、まずは300Hz以下の補正だけ行いました。
[:image1:]
(REWの計算による左フロントSPのフィルター特性)

左フロントの補正法のみ示します。計算による補正は31Hz、-8dB、Q5.0と161Hz、6dB, Q5.0と簡単です。ROONのDSPウィンドウを開き、前回の日記で既に加えたProcedural Equalizerをクリックします。既に、その中にはMixが追加されています(前回行いました)。このMIXに加えて下側にある+add operationをクリックして、Parametric equalizerを追加します。SPの選択画面が出てきますので、Left frontのみにチェックを入れます(初期設定ではL/R両方にチェックが入っていますのでRを外します)。

次に上側にあるFilter矢印をクリックすると、Filter設定画面が出てきます。Band2の画面になっていると思います。Band1にはゲイン無しのLow shelfフィルターが設定されていますが、ゲイン無しなのでそのままにしておいてOKです。Band2の下部にtypeがPeak dipとなっていますが、これが使うタイプで、これでOKです。この条件にまず31Hz、ゲイン-8dB、Q5.0と入れ、さらにBand3を選び、161Hz, +6dB, Q5.0と入れると、1ch分のEQ設定終了です。バンド数が多いと全ch入れるのは結構大変です(笑)。右フロントは6バンドほどでした。
[:image7:]
(Band2の設定画面)

[:image6:]
(Band2とBand3を設定後のFilterの図)

左画面のProcedural Equalizerをクリックすると、先ほどの画面に戻りますので、また+add operationをクリックして、Parametric equalizerを追加して、別のchの補正を追加していきます。これを全ch行います。

2chのみであれば、REWで補正データをwavファイル化して、ROONのDSPのConvolutionを使って読み込み、補正することができます。しかし、REWが作れる補正ファイルは2chのみのようで、今のところマルチチャンネルだと手入力しか方法はないようです(私の知る限りですが?他にあればお教えください)。手入力のメリットは全てのビットレート(DSD Native補正も含め)で使えるということです。WavだとPCMのみで、使用する全てのビットレートでファイルを作成して、圧縮ファイルとして一まとめにする必要があります(私は使ったことがありませんが(^o^;;笑)。

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(5)補正後の特性をREWで再測定
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これで、ROONのDSPによる音響補正が使えるようになりました。そこで、(2)で説明した特性の測定をDSPを使った状態で再度行います。Pink PNが補正されて再生されますので、補正後の特性が測定できます。こうして測定した補正後の特性か数です。
[:image3:]
(一回目の300Hz以下の補正を行った後の周波数特性(左フロント))

[:image5:]
(補正前の左フロントの特性)

補正前の特性と比較すると、EQによって300Hz以下は、そこそこ補正されました。前の日記に書いた補正後の計算特性とは少し違いますね(マイクの位置など少し違いますので、仕方ないのではとは思います(笑))。

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(6)再度補正計算をして、ROONのパラメーターを微調整
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上記の補正後測定特性について、再度EQの計算を行います。その補正計算特性が下図です。今回は、300Hz以下と5~10kHz以上の部分にも補正を入れることにしました。10kHzにQの小さなバンドと16.5kHzにもう一つだけです。10kHzのバンドは計算によるバンドで、16.5kHzのバンドは、私の好み(耳で確認)です。これでも、300~5kHz の領域は全く補正していません。
[:image2:]
(二回目の補正計算による予測特性)

計算で得られたフィルターを先にROONで作成したDSPのフィルターに追加します。追加のバンドの周波数とQが既存のバンドと近ければ、既存バンドのゲインを調整します。既存バンドが離れていれば、単に追加します。

追加した状態で、再度周波数特性を測定した結果が以下の図です。
[:image4:]
(二回目の補正を追加した後の左フロントSPの周波数特性)

結構ターゲットラインに近い特性になりました。

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補正後の音質試聴結果
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(1)結果としては、一回目の300Hz以下のみの補正でも、中低音の音質はかなり向上しました。

(2)明らかにクリアになって、曲によって、低音がボンついたり、ある音程で少し右側に引っ張られたりしていたのですが、これらは無くなりました。最終的には耳で聞きながら、微調整も行いました(やっぱり、これをしないと気が収まらなくて(爆))。拙宅では5.1chですので、6ch分設定しました。各chで使用したバンド数は違いますが、最大で8バンド程度でしたので、入力の手間はそれほどでもありません。

(3)上記は、マルチチャンネル再生だけでなく、2ch再生でも同様に感じたことです。マルチでもフロントSPが低音のかなりの部分を受け持っているので、フロントSPの音質改善が、マルチでも2ch再生でも共通した効果をもたらしているように思います。マルチだと、サブウーハーの補正もしているので(設置位置も測定で決めました)、その効果もありそうです。300Hz~5kHzの間は補正しないようにしているのも肝かもしれません(^o^/).後日、センターchの600Hz〜1kHzを補正する試みを試しましたが、結果は良くありませんでした。中音域を弄ると、やはりダメですね。

(4)2ch再生派の方にもお勧めです。これを初めて以後、DSPを外して聞いたことはほぼありません。DSPを外すと、音質が明らかに劣化すると感じるからです。

(5)10kHz付近をなだらかに落とした2回目の補正の効果も、好ましいものでした。Jazzのシンバルの音やクラッシックのバイオリンの高音などがより自然になりました。現在はこの補正を使っています。

ROONやJriverをお持ちの方は、お試しでないのなら、是非一度試して見てください。私の知っているAVアンプの自動音場補正とは一味も二味も違った、自然で、生き生きとした音楽再生が可能になると思います(^o^//、笑)。

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(追加)Base Management
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マルチだと音場補正に加えて、小型SPの低音をサブウーハーに受け持たせる必要があります。ROONはベースマネージメントの機能を独立しては持ってないようなので、私は以下の方法を使っています。
①「(4)ROONに補正パラメーターを導入」 で説明したMIXのところで、3Center⇒4LFE、7Left surround⇒4LFE, 8Right surround⇒4LFE など小型SPの信号をLFEにMIXします。さらに、小型SPのチャンネルのParametric EQにHigh Pass Filter を加え、LFEにLow Passフィルターを加えます。全ての小型SPのフィルターは同じになってしまいますが、今のところ思いつく、最も簡単な方法です。

DVDの映画などは、LFE信号が-10dB下げて記録されているので、その配慮もここで行っておきます。私は小型SPのシグナルをLFEにMIXするときにー10dB下げてミックスして、後でスピーカーセッティングでLFEを+10dB上げています。ややこしいいのは、SACDやDVD-AではLFEは他のchと同じレベルで記録されているので、この必要は無いということです(DSP設定が2種必要です(^o^;))。

スピーカーの距離設定はDSPのスピーカーセッティングの項目で行えます。

は~、やっと終わった(爆)
ご意見、ご質問などあればお願いします!

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