今年のマイ サマーイベントが終わってしまいました。サマーミューザも終盤はくさくさする事と並行して実施していたので、目一杯楽しめたか?と自分に問えば、どうでしょう?という答えになります。それでも、「ミューザのお気に入り席を探す」という目的は果たせました。
今回座ったのは、2階右バルコニー1列中ほどです。
左右非対称のミューザ川崎ですが、左側と右側でこれほど音が違うとは思ってもいませんでした。
FSM14日目:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:藤岡幸夫 ピアノ:務川慧悟*
演奏曲
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op. 30*
・ホルスト:組曲『惑星』op. 32
座席位置から見るステージは下記です。
見え方から整理すると、
・右サイドのステージ近傍から俯瞰するので、指揮やソリストとオーケストラ全体のやっていることがよくわかる
・右下の奏者(コントラバス)は見えにくかったが、全く見えなくはない
・ソリストのピアノ演奏も、屋根を開けた間からよく見えた
・演奏する様子を見るには最高のポジションと思った(左の反対側も同様)
聴こえ方は、演奏の感想を交えながら記載することにします。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲/第3番では、
右斜め上方から聴くピアノは、響き過ぎず、音色が綺麗で絶好のポジションだと思う。ラフマニノフのピアコン3番はほとんど聴いたことがなかったのだが、冒頭の入りとメロディにうっとりした。隣の人はこの曲がお目当てのようで、終始リズムを取りながら食い入りように聴いていた。このポジションはピアコンを聴くには最適と言って間違えないと思った。
ホルスト:組曲『惑星』では、
指揮の藤岡さんは想い出の多い曲らしく、プレトークで熱心に語っていた。それらも交えながら記載する。
オーケストラの編成は、ヴァイオリン:12、ヴィオラ:10、チェロ:8、コントラバス:7と中規模だった。この位置からだとよく見える。
「火星」は、戦いの音楽。ダン、ダダダ、ダンのリズムが繰り返され聴いていて気持ちが高揚する。左バルコニーに座ったとき(第1回)は、真下のコントラバスが聴こえにくかったのだが、今回の右バルコニーでは真下のコントラバスもよく聞こえた。コントラバスの配置が中央寄りだったことと、ミューザは右側の方が低音が響きやすいように感じた。逆を言えば、高音は左側の方が響きやすい。
「金星」は、平和の音楽。ホルンのソロや弦楽器の優しい響きに耳が惹かれる。優しく美しい響きを聴くなら2階上方から聴いた方がよく聴けるのは間違いないだろう。
「木星」は、歓喜の音楽。聞きなれたメロディに気持ちが高揚する。
「海王星」は、神秘の音楽。静かに流れる音楽の中で、女性コーラスが遠くから聞こえてきてやがて消えていく。
この曲はホルストが作曲後に埋もれそうになっていたところを、カラヤンが取り上げて、ウィーンフィルの演奏をレコード化したことにより、全世界に広まったとの解説だった。
オーディオとの比較では、
ホルスト:組曲<惑星> / エリオット・ガーディナー&フィルハーモニア管 DG タワレコ限定盤CD
この曲ほどオーディオとの相性がいい曲も少ないのではないだろうか。生で聴くよりオーディオで聴く方が楽しい。帰宅後はさっそくのようにオーディオタイムです。本当ならマルチサラウンドで聴きたいところだが、ない物ねだりをしても仕方がない。今日聴いた演奏よりもグッと音量を上げて楽しんだ。
<経過>ミューザのお気に入り席を探す計画
第1回(7/27):東響オープニング
第2回(8/1):東京都交響楽団
第3回(8/4):NHK交響楽団
第4回(8/10):東京フィルハーモニー交響楽団
コメント ※編集/削除は管理者のみ
昨日はお疲れ様でした。
ヒジヤンさんが座った位置よりももっと中央寄りの席(2CAブロックの25~40番くらいまでのどこかだったと思います)でピアノ協奏曲を以前に聴いたことがあります。
ベストポジションと思いきや、意外にもそこはあまり良い音ではありませんでした。
蓋を開けたピアノの中身を覗き込むような、並んだ弦やハンマーの動きがよく見える位置で視覚的には面白かったのですが、音も同様にピアノの中を覗き込んだような露骨なもので、ピアニストが響かせたかったであろう細かなニュアンスが消し飛んでしまいあまり楽しめませんでした。
ヒジヤンさんの今回の席のほうが音が良さそうですね。
眠り猫さん、コメントありがとうございます。
今回のFSMでは3回ご一緒でしたね。
ピアコンを聴く席位置ですが・・・
自分の選択の考え方は、「自分の好きな音が聴ける視点での最適位置」です。
眠り猫さんの、「ピアニストが響かせたかったであろう細かなニュアンスが聴ける位置」かどうかはわからないです。
ただ自分も演奏活動をやりますが、
演奏家も、「よい音を出すことに50%注力し」「よい演奏をすることに50%注力している」と思いますので、音のよいホールや位置を選ぶことは、「演奏者の狙いをより感じることに等しい」という考え方を持っています。
これも、人により意見が様々ですので、意見交換をすることで、広がり深まるかなと思っています。