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「教養」としてのピアノ:シャニ・ディリュカ

日記・雑記
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NHKのEテレで、ほぼ毎月放映されている
『ニッポンのジレンマ』という番組をよく見ています。
1970年以降に生まれた比較的若い世代のパネラーが
お題について論じるという形式のもので
先日は「教養のジレンマ大研究」というお題でした。
日ごろあんまり真剣に物事を考えていないのか
その番組を見るといつも「へ~そうか~」と思わされることが多く
先回も、私にとっては興味深い論点がいろいろ提出されていて
大いに刺激を受けたのですが、
番組の最後、司会の古市憲寿さんが、
その日、教養を論じていて、ずっと考えていたこと、という注釈つきで
次のようなことを述べていたのが、深く印象に残りました。
いわく、自分の周りにいる仕事のできる人たちは
経験や自信もあってがんばっているのだけれど
ときにパキッと折れてしまったり、折れそうになったりする。
そういうときに傍に寄り添えるもの、
あるいはそういう苦境のときに戻ってこられるものとして
教養があったらいいな~と、まぁ彼特有のつぶやきにも似たことばで
述べていました。

シャニ・ディリュカのピアノをわりと最近知りました。
2008年のグリーグの作品集がアルバムデビューで、
もう5,6枚はアルバムが出ているし、
日本にもよく来て演奏しているので、おなじみなのかもしれません。
彼女のプロフィールや作品のレビューも多くはないですが
ネットで見られます。
特に、このコミュでもたびたび言及がある
primex64さんのブログ「Music Arena」では、
各アルバムの詳細なレビューがあって、とても参考になりました。
たとえば最新のものですと
「Road 66@Shani Diluka」
ttp://musicarena.exblog.jp/22613658/

9月にリリースされたシューベルトの作品集
『シューベルト:ピアノ作品集~星のかけら』

ttp://www.amazon.co.jp/dp/B013MDLY60/
がアルバムとしては最新のものですが
来年にはアルバン・ベルク四重奏団のチェリストだった
ヴァレンティン・エルベンと組んで
ベートーヴェンの全集をリリースする予定だそうで
今からワクワクしているところなのです。
この2人が入ったトリオのライブ映像がありました。
(余談ですが、ヴァイオリンは、これまたお気に入りの
エベーヌ四重奏団のガブリエル・ル・マガデュールです。)
「Shani Diluka et le Quatuor Ébène – Les Salons de Musique」
ttps://www.youtube.com/watch?v=jcK5emnJetY
いいな~、白熱してます。。。

彼女のピアノは、私にとっては、まさに「白い光」なんであります。
温度感が低いように見えて、実はすごく熱いっていう感じです。
シューベルトの作品集も、おだやかそうな小品の演奏が淡々と続く
曲順構成なのですが、聞いていると徐々に白熱化していくのです。
アルバムを聞き終えると静かな高揚感が残って、
それが心地よいのです。

その意味では、前作の「Road 66: American Piano Music」も
実に不思議な味わいがあって、
アンビエントっぽい外観の音楽がつづくようでいて
演奏を聞き進めると
やはり音楽の内側から白くぼんやりではありますが
発光しているものを感じるような演奏なのです。

で、教養の話に戻ります。
古市さんのおっしゃる「教養」は
おそらく単なる「癒し」みたいなものではないでしょう。
がんばっている人々に寄り添えるものには
それなりの技芸やパワーは必要なわけで
「ああいいお湯だった~」みたいなのは
私のようなぐーたらモノでもありがたいわけで
そういうお手軽なものでは癒されない人々に必要なのが
「教養」なのだと解釈しました。

なんかよくわからないけど、
こいつの言ってることはおもしろいと思わせる
巧みでパワフルなもの、っていうと
ことによっては、それは宗教的なものになってしまうかもしれません。
(どうでもいいことかもしれないけれど
「シャニ」という名前が気になったので調べてみると
ヒンドゥーの女神の名前だそうです)。
でも、そのへんの危うさを含めての「教養」としてのピアノに
シャニ・ディリュカのピアノがなってくれたらな~と
この迷宮のような現代に、ますますズブズブとはまっていく糧に
なったらな~と思った今日この頃であります。。。

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