「スラップ訴訟」は耳にしたことはありましたが、具体的には知りませんでしたので、どんな定義かを調べてみました。
(身近な法律情報誌 リーガレットより)
<<スラップ訴訟とは?>>
スラップ訴訟とは・・・わかりやすく言うと、嫌がらせ等の目的で法律上認められないことが明らかな訴訟を提起することです。言論や運動を威圧する目的、経済や時間や労力的に消耗させる目的、見せしめにする目的等で用いられることがあり、社会的にも問題となっています。
スラップ訴訟については、日本でも少しずつ裁判例が蓄積しており、裁判所の判断の傾向も整理されてきました。例えば、企業や法人等が自己に不都合な発言を行う者に対して、これらの発言を抑圧する目的で、根拠なく数億円の損害賠償を請求すると言った場合です。
スラップ訴訟を提起されたものは、経済的・時間的・肉体的に疲弊し、言論や運動が抑圧されることになります。
法的な権利の実現とは別の目的のもとに提起されます。訴訟が認められるかどうかは関心事項ではなく、これを提起して、訴訟係属させること自体で目的が達成されることになります。
スラップ訴訟が問題とされることが多いケースとしては、例えば以下の3つがあります。
ケース1:記者会見やマスコミ記事等への名誉棄損訴訟
ケース2:SNSへの投稿に対する名誉棄損訴訟
ケース3:法律上の権利行使への報復的損害賠償訴訟
自分が起こりうることとしては、ケース2となりましょうか。
ただし、いずれのケースについても、事実及び法律の根拠があって行われるのであれば、スラップ訴訟ではないこともあることに留意が必要です。
ケース2の、SNSへの投稿に対する名誉棄損訴訟の場合
信用が低下して損害を被ったなどとして、高額な損害賠償が提起されることがあります。例えば、投稿の内容が客観的な事実に合致していて、貶めるような目的ではなく公益的な見地から投稿した場合において、算定根拠を明らかにしないままに高額の損害賠償を請求されるようなケースです。
スラップ訴訟が問題となった判例
調べてはみましたが、解釈は簡単ではなさそうなので、もう少し判例を調べてみようと思います。
コメント ※編集/削除は管理者のみ