グランドスラム邸訪問記 前編 - マルチchオフ@会津

日記・雑記
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Auro3Dさんに誘われて一緒にグランドスラム邸を訪問する機会を得ました。

私にとってはAuro3D邸に次ぐお二人目のマルチchオフ会です。
Auro3Dさんは2回目の訪問ですが、私は初めて。
マルチchシステムを構築されている方は極めて少ないので、願ってもない機会だったのですが、私のスケジュールとちょっとかぶっていたのでお誘いを受けたときに難しいとお返事したらなんと予定を1日ずらせていただけることになって実現しました。グランドスラム邸までは距離があるので1泊での訪問。
オフ会で1泊するというのも初めて。

都内でAuro3Dさんと合流し彼のボルボで一路会津へ。
道路の両側が一面の雪化粧の峠を抜けて市内のホテルに順調に到着。
そこでグランドスラムさんのメルセデスに拾ってもらってまずは腹ごしらえ。
名物のソースカツ丼。ボリューム十分で大満足。(笑)

お宅に到着するとAuro3Dさんがまずあれがマイ電柱/トランス…と解説してくださいます。(笑)
グランドスラムさんの補足説明でこのマイ電柱/トランスが普通でないことを知ります。
グランドスラムさんのリスニングルームは母屋から独立した専用の建屋の中に作られているのですが、このトランスに接続されているのはその建屋のオーディオ用電源系のみ。
リスニングルームの空調など生活用電気はマイトランスとは別に母屋に引かれた一般電源線から供給されているというのです。
マイ電柱/トランスを設けている方でも普通は生活用の電気もそのトランスから供給されているのがほとんどだと思いますが、グランドスラム邸はそうではないのです。
マイ・オーディオ電柱/トランスなんです。
隣近所の電気機器などの影響はおろかご自宅の生活用電気機器の影響さえ排除できる理想的な電源環境になっています。

リスニングルームは30畳ほどの大きさでしょうか? 天井高さは最大の場所で4m弱くらいで傾斜天井になっています。
機器群の眺めは壮観です。

[:image1:]フロント

[:image2:]フロント左

[:image3:]リヤ(サラウンド)右

4台のウィルソン グランドスラムが前後左右に配置されていますが、その存在感は半端ではありません。X1おやじさんのお宅でもその後継機を見ているのですが、そのときにはそんなにそばまで近寄って見ていなかったためか今回ほどの迫力を感じなかったのですが…
奥行きも深く高さもあるので巨大に見えます。グランドスラムさんによると1台260Kgもあるとのこと。家庭用のグランドピアノ並みの重量。
それぞれのSPの隣には巨大なパワーアンプが配置されています。
さらに前と後ろに1台づつサブ・ウーファが配置されていますが、これが1台130Kg。センターはシリーズのセンター用スピーカーが配置され特注のウエスギの真空管アンプで駆動。これはこだわりの選択。

写真を撮るのを忘れたのですが、天井には前方左右と後方左右に各1台計4台のB&W 805S(?)
そしてリスニングポイントの真上には昨日設置したばかりの805S1台。
いったいすべての機材で何トンになるのか…
普通の家ではとても持ちこたえられないでしょう。
床は前方のスピーカーが置かれているエリアがコンクリートにフローリング直貼り。それ以外の場所はコンクリート上に根太を組んでその上にフローリングのようですが、その部分でさえ足にはガチガチに感じられます。
この地方ではコンクリート直貼りでは冬、足が冷えすぎて耐えられないからということのようです。

音響設計はコンサートホールの音響設計で有名な永田音響系列の音響設計事務所によるもののようです。部屋の中には追加の音響パネルのようなものは見当たりません。
会話の声から判断すると高域の残響時間は拙宅よりもやや短そうですが、響きに癖がなく会話の音声は聞き取りやすい感じがします。
高域の残響は床に敷いているカーペットの影響もあるのかもしれません。

この後グランドスラムさんのオーディオ仲間のSさんが加わりました。
Sさんもマルチchをやっておられるので世にもまれな4人のマルチchオフ会です。
この日の最初の課題は昨日据え付けられたばかりのリスニングポイント真上のAuro3D用天井スピーカーB&W 805S をAVアンプ Storm Audio ISP MK2がコントロールするスピーカー群のチームに加えること。
追加用の805Sは設置と結線はされているもののまだISP支配下のチームの一員として認識されていないのでシステム・セッティングが必要なのです。

セッティングを行うのがISPの「Skilled Installer」Auro3Dさん。Storm Audio 輸入代理店の某担当者よりもこのISPに精通しているのではないかとのウワサがあります。(笑)
セッティングの Before/After を確認するためにまずは現状での試聴を行います。

使用するのはAuro3Dの2種類の音源。

[:image5:]これは頭上から鳴り響く鐘の音とオルガン。ブルーレイディスクです。

そしてもう一つはAuro3Dさんがお持ちのBlade Runner 2049 のAuro3D版ブルーレイディスク。
詳細はAuro3Dさんの日記のコチラをご覧ください。

現状でも十分迫力があり特に不満は感じられないのですが…

最初にマイクを所定の位置に固定するための方法でちょっと時間がかかりましたがやり方が決まってしまえばさすがに手慣れたAuro3Dさん。
サクサクと測定が進みます。それでもリスニングポイントの耳の位置とその周辺の前後4か所そして床上の4か所の計9か所のマイク位置でスピーカーが計11本ありますからかなり時間がかかります。(Auro3Dさん私の勘違いがあれば訂正ください)

測定が終わった状態でAuro3Dさんが結果を見せてくれました。
ここで驚いたのがグランドスラムの補正前の周波数特性。約16Hzまでフラットなんです。
かなり大型のシステムでも30Hz以下で減衰するのは普通なんですが…
市販のスピーカーでこんな特性見たのは初めてです。

この後、サブ・ウーファとのクロスオーバー周波数や補正の条件などを決めていくのですが、特筆すべきはAuro3Dさんのお薦めの補正条件。
f特の補正は1KHz以下にとどめてそれ以上はいじらないというもの。
この場合でも位相補正は高域までかかるようです。
これはAuro3Dさんがご自宅で試して結果が良かった方法。
グランドスラムさんも同意してこの方法をとることになりました。

そして先ほどのソフトを試聴。
一同唖然です。音響空間が広がって開放的になり繊細感も向上しています。
Blade Runner ではセリフの明瞭度も上がった感じ。
もちろん真上の805Sが追加された効果もあるのでしょうが、あのf特補正の周波数制限が効いたのではというのが全員の統一見解で皆さんの顔が一挙に明るくなりました。
「ISP Installer」Auro3Dさんの腕前に感心しきりです。
このあとひとしきり聴いた後、Sさんは都合で退席、残りの3人で近くのお好み屋さんで夕食ということになりました。

長くなりましたので続きは後編で…

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