ノイズカットトランスのアース

日記・雑記
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ベルイマンさんよりレス欄で、ノイズカットトランスのアースは
「一次側と二次側で導通があるのか?」という質問を受けました。
言葉で書くとちょっと誤解を招きそうなので日記にします。

結論から言いますと・・・
「導通させれば導通するし、導通させたくなければ接続しなければよい」です。
ユーザー側で好きにできるという事です。私は導通させています。
好きにしろ!!と言ってるみたいで冷たい対応と思われそうでした。

拙宅のノイズカットトランスは電研精機のものです。
信頼性はバッチリです。測定データもあります。
※画像は拡大できます
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回路図は下記の通りで、何もしなければ導通する造りになっています。
性能もきちんと公開されています。(これはたぶんアースしたときの特性)
※画像は拡大できます
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ここで大藤さんの「ケーブルを変える前に知りたい50のオーディオテクニック」のアンプのトランスの図が頭に浮かびます。実は、アンプの電源トランスって一次側と二次側を絶縁しているんです。だから・・・二次側は一次側と切り離された 『別世界』 なのでアースしなくても絶縁不良による感電の心配は特に不要で、別にいいんですよね。
日本で3Pのアースが無いアンプやオーディオ機器が溢れているのは電源トランスで 『絶縁』 しているからなんですね。増幅回路はコンセントとは別世界で、100Vで感電するなんて基本ありえません。スピーカー端子で100V感電するなんてこともです。例外は、電源トランスを省略した・・・100Vを直接増幅回路に使った電源トランスレスアンプです。昭和の貧しい時代にはそんなのもあったようですが現代のまともなアンプにそんなモノは存在しません。真空管50BM8を使った自作アンプではトランスレスが珍しくはありません。電源トランスレスアンプは例外です。

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じゃあ普通のアンプなら「外部に」ノイズカットトランスとか絶縁トランスとか不要なんじゃ?
という疑問が出るのが普通なのですが、それがそうじゃないのです。
イトケンこと伊藤健一さんの経験によれば、このような絶縁トランスは何個も使われている現場の方がノイズの問題は少なかった・・・いや、無かったようなのです。具体的には上の図を見比べるとわかるように、ノイズカットトランスには一次側と二次側のあいだに 『静電シールド』 があります。これが一次側から二次側またはその逆からのノイズの伝わりを妨害するわけです。アンプの電源トランスにこれは無いので・・・コモンモードノイズが飛びついて流れていったりします。これを防ぐためのコモンモードノイズフィルタであったりノイズカットトランスです。

回路図を見てもらってもう結論は出ましたが、一応測定してみます。
ケースの方が少しだけ導通が悪いですがだいたい1Ωで大地アースと導通しておりました。
※画像は拡大できます
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意地悪して、iFi社の AC-iPurifier をここに接続してみます。
ちゃんとアースしているのですが・・・どうなるでしょう???
まさかのNG判定です。
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いえ、これは AC-iPurifierが悪いのでもなんでもなく、
一次側と二次側は絶縁されていて隔絶されている世界なので
AC-iPurifierの極性検知やアース検知は正常に働くことができないのです。
絶縁されてコンセントと繋がっていないから。面白いですね。

さて、
ついでに拙宅のお恥ずかしい舞台裏を初めて?お見せします。
参考になるかどうか分かりませんが大変そうな事だけ感じてもらえたら・・・
※画像は拡大できます
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汚いものをお見せしました m(_ _)m

歪み率や波形をみながらターン数などを決めています。
ちいさな事からコツコツと。↓はプラズマ関係のリンク
https://stat.ameba.jp/user_images/20200206/18/nightwish-daisuki/98/1d/j/o1649075414708751739.jpg

ノイズ測定?の動画はこちら↓です
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https://www.youtube.com/watch?v=xfpal9idBMI
https://www.youtube.com/watch?v=g_qwlmsOTGA
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