ノイズ対策・秘密のレシピ(ドイツに学ぶ)

日記・雑記
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季刊・オーディオアクセサリー
言わずと知れたオーディオ雑誌の一つ。

名前から想像されるように「ケーブル」「インシュレーター」など
各種「アクセサリー」の紹介というか殆どカタログではないか?
と思わせる内容に、少々ドン引きしないでもないが、時に驚く
記事・内容がサラリと書かれていて目が離せない。

今日はその中からトビキリの情報を紹介します。
秘密にしておきたいけれど秘密にしていても意味がない。というか、
この情報をコミュニティに出す時期が来た。そう感じたからです。
このまま古本の海に沈めておくのは勿体ない。
(この日記で興味を持たれた方はぜひ同誌を購読下さいませ。m(_ _)m )

Audio Accessory2019年AUTUMN174号
[:image1:]一部引用ここから ———->>>
AAお宝探検隊◎連載第71回
ビンテージオーディオ入門
ビンテージオーディオの都市伝説を探る! ~オーディオ全盛期のノイズ対策
[:image2:]都市伝説38

●電磁波ノイズの影響はどうだったのか?その後どうなったのか?

【電磁波ノイズの規格の存在】
 ”アナログ録音時代の音質は良かった”と言うオーディオファンは、単なる懐古趣味ではないようだ。近年、1960年~70年代のアナログ録音ソースをSACDやハイレゾで発売されているものは、概して音質評判が良い。多くのオーディオ研究家やオーディオファンは、このことに頷く。筆者も最近アナログレコードを聴く機会が増え、そのサウンドはピュアでフレッシュだと改めて思い直している。特にダイレクトカットレコードの音質の良さは、到底CDは及ばないことを痛感している。
 近年その有力原因はどうやら、当時は電磁波環境が良かったためという考え方が有力になってきたようだ。当時、電磁波ノイズを出すものは少なかった。せいぜいアマチュア無線、無線通信程度の電磁波が空中に伝播されているに過ぎなかった。
 時代が進み、MOSFET等の高周波特性の優れたデバイスが登場し、そしてパソコンも普及し様子が変わってきた。筆者の記憶では1980年代、オーディオアンプは高周波ノイズで変調され、音質が悪くなるとの論文が発表されたりしたが特に重視されず、さらに年月が過ぎた。近年、”電磁波ノイズはオーディオアンプに有害であるらしい”という考え方は妥当性が増してきたようだ。

【電磁波ノイズをいち早く注目したドイツの動き】
 筆者がオーディオ会社に在籍していた70年代、ベトナム戦争に絡む米兵の日本製オーディオ機器の爆買いで大きな利益を上げていた日本オーディオメーカーは、余勢をかって輸出ビジネスに本格参入し始めた。アメリカ向け輸出にはULという安全規格のクリアが必須で、面倒なことだったが各社クリアして、対米輸出は拡大した。さらにヨーロッパにも輸出しようとすると、とりわけドイツ(当時、西ドイツ)には電波規格というものがあり、それをクリアしなくては輸出ができなかった。
 ヨーロッパはたくさんの国が隣接するので、放送電波・航空無線は錯綜している。オーディオアンプは外来電波(当時は電磁波という認識は無かった)に対し、アンプ特性に悪影響を受けにくい性能を持つ必要があると考え、その耐性が基準以上あることがドイツ国内への輸入許可条件だった。
一部引用ここまで <<<----------   ~中略~ 再び一部引用ここから ---------->>>
 日本で設計・製造したアンプをそのまま、この電波規格試験されるとほぼ100%NGだった。だから、筆者だから、筆者は非関税輸入障壁なのかな?と思ったほど。先輩エンジニアに聞いても、”この規格をクリアすれば輸出できるんだ”と言うだけで、それ以上の説明はなかった。当時、日本ブランドのアンプで、ドイツ向け輸出を頑張っていたのはアキュフェーズだと筆者は記憶している。
再び一部引用ここまで <<<---------- nightwish_daisuの記述: たしかに70年代?ドイツにアンプを輸出はAccuphaseくらいだった様子。 1993年前後の季刊・ステレオサウンドにもそのような記述があったように私も記憶している。確か、誰かがドイツに取材に行ったか何かの際、とあるブースでドイツの素晴らしい製品に対して「日本に輸出してはどうか?」と話すと「日本にはAccuphaseがあるじゃないか」と返されたというのだ。   ~中略~ またまた一部引用ここから ---------->>>
【電磁波ノイズ試験とは?】
 時代は過ぎ、89年のベルリンの壁崩壊を契機にEUが結成され、ヨーロッパは一応ひとつになった。電気用品は”CE”マークというEU安全規格が制定されている。EU規格はアメリカのUL規格と異なり、認定試験機関をパスせずともよく、自主的にCEマークを製品につけ、EU安全規格をクリアしていると”宣言”すれば良い。けれど何か事故があった時、CE安全規格を満足している証拠がなければ膨大な損害補償金を要求されるから、EUに輸出するオーディオ機器は自主的にEU安全規格クリアを民間試験機関にゆだねるとか、社内の品質試験部門で行い、試験データをキープしていることが多い。そのEU規格には、前述の電波規格が70年代とほとんど同じような内容で制定されている。
 近年、スイッチング電源やインバーター電源を搭載した充電器、パソコンは無数に存在し、携帯、スマホ、デジタル通信放送の電磁波は物凄く飛び交っているから、CE電波規格は輸入障壁ではなく、試験規格に合理性があるようにも感じる。具体的には、電磁波ノイズでアンプ性能が悪化しないよう、基準レベルを制定したという考え方である。
 けれどもアメリカや日本では、アンプに電磁波ノイズ耐性を求めることは規定していない。
[:image3:]またまた一部引用ここまで <<<---------- 続、一部引用ここから ---------->>>
【電磁波ノイズ試験のやり方】
 電磁波ノイズがアンプに入り込み、アンプ動作を劣化させると考えるモデル図を第1図に示す。具体的に電磁波ノイズ試験測定法を記すと、電波暗室(完全シールドルーム)にアンプを置き、強制的に電磁波ノイズを、電源、次に入力、出力、空間の順に加え、アンプ出力が電磁波ノイズの影響を受けて、アンプS/N比の低下がないかを測定する(第2図)。
[:image4:][:image5:]続、一部引用ここまで <<<---------- 続々、一部引用ここから ---------->>>
【具体的な対策はどうしたのか】
 第3図に、実際行われた電波規格をクリアするための途中経過データを示す。SN比をスイープして測定し、アンプのSN比が悪化して40dB以下だとNGとなっている。以下、具体的対策を上げてみる。

 ・入力信号アースを直近グランドへの高周波的アースする(第1図)
 ・NFB回路でのノイズ成分の阻止(第1図)
 ・電磁波ノイズ阻止塗料塗布(第1図)
 ・フェライトビーズの半導体デバイス足に挿入(第4図)
 ・電源ケーブルにフェライトコアを巻きつける(第5図)
 ・電源入り口にコモンモードフィルターをつける(第5図)

[:image3:][:image6:][:image7:]

 以上の方策以外にも、さまざまなノウハウを駆使して何とかクリアしている状況と聞く。

【対策を施したアンプの音質は?】
 電磁波ノイズ対策したアンプを聴いてみて、その音質はどうなのか。対策しないアンプを必ずしも上回る訳ではなく、むしろどうかな?ということが少なくなかった。なぜならクリアすることだけに注力し、とても音質を考慮する余裕はなかったからである。日本やアメリカには電磁波ノイズ規格はないから、音質に絞ってアンプ対策を行えば、きっと良い結果になると思う。
 オーディオ各社の対策は明らかになってはいない。

【ユーザーができる対策例は?】
続々、一部引用ここまで <<<---------- nightwish_daisu記述: あまり書くと駄目なので「ユーザーができる対策は?」一切紹介しません。 読みたい方は中古を探して?購入しましょう。 ただ、皆さんもよく見た事があるように「安井式フィルター」など昭和の時代には見られなかったアクセサリーが、最近では音質に効果を発揮する時代になりつつあることを感じます。これが↓安井式フィルターです。 [:image8:]この日記もそろそろ終盤にさしかかってきました。 さて、こちらのオーディオアクセサリー誌はなかなか読み応えがあったのではないでしょうか?皆様は如何感じられましたでしょうか?。 プロケーブルさんで有名になったThomann(トーマン)は蓋を開けると大きなコモンモードノイズフィルターが目を引きます。さすがドイツ、対策済という訳です。 [:image9:]このアンプは特に音質が極めて優れているとは私は感じませんが(アイドリング電流をちょい増しすると歪み率が劇的に改善してオーディオアンプに化けますが)、このオーディオアクセサリー誌の記事にあるように、このThomann(トーマン)のアンプは電磁波などの外来ノイズに強いため、 『 どこでも、安定した性能を発揮できる。 』 という点につきると思います。 逆に、多少な事でコロコロ音が変わるのは不安定で弱いアンプです。 日本のオーディオマニア層にはこういった良くいえば 『ジャジャ馬ならし』 を愉しむ凄腕自慢の層もいらっしゃいます。 ただ、私のような気楽なファン層としましては、いつでも安定して良いを音出して欲しいと願うものです。その意味でThomann(トーマン)に対しての信頼感は大きいです。予備のアンプとして置いておき、捨てないアンプの一つです。 ■種明かし 秘密のレシピとは「第1図」のことでした。これは実に素晴らしい資料です。 全部素晴らしいですが特に 『塗料』 に触れられている点が。 去年の9~11月頃、つまり何処でそれが起こったのかもう忘れてしまったのですが当コミュニティのレス欄で、<<ノイズカットトランス TM>>の 『塗装』 についての話題がでた事があります。電研精機研究所の<<ノイズカットトランス TM>>の性能には 『塗装』 も〇〇があるという内容です。
そのとき私は発言者であるその方の口を噤んでしまいました。
ちょっと 『オカルト風に』 捉えられる危険性と、電波吸収素材・電波吸収塗料というのはF35戦闘機などに代表されるように若干の 『機密』 の匂いを感じたから。とはいえ、そういう 『塗料』 に日本発祥のフェライトが含有されているとかまでは広く知られているので、今思えばそう神経質になることもありませんでした。
この場を借りてそのお方に、お詫び申し上げます。
(口を噤ませてしまった事に対して)

<<ノイズカットトランス TM>>では耐ノイズ性能の向上のために 『塗料』 にまで拘ったモデルが存在するとだけ書いておきます。

最後になりますが、
昭和の時代の機器を現代でも使う場合、もはや環境が変わってしまっているので、性能を発揮するにはオーバーホールではもはや不十分なのかもしれません。積極的なノイズ対策の実施が必須。そして令和の時代の今にあっても、日本のメーカーがEUのような規制を考えた製品造りをしているとは・・・考えにくいので、やはり昭和の機器と同じようなノイズ対策の実施が必須?かもしれない。
このような背景から、
『昔こうだったから、今も』 という論法は通用しません。
私が それが 『いつ』 の 出来事なのか 確認するのは、そのような背景がありました。
昔は <<ノイズカットトランス TM>> 等は必要なかった、
今はどうなのか? ドイツはOctave社などの製品でもなければ
やはり・・・ノイズ対策製品はあった方が良さそうなのです。

世界のアンプブランド㉒Octaveより一部引用ここから ———->>>
[:image10:]
【ブランドの技術背景】

~理想的な再現性を得るために真空管を選択~

 先にも触れたとおりオクターブのアンプは、真空管増幅回路と半導体電源および周辺回路というある種ハイブリッドで構成されている。増幅素子としての真空管は一貫して変わることはなく、それもほとんどが五極管で設計されてきた。真空管に懐かしい管球サウンドを求める気はまったくないようで、出てくる音はハイパワーで真空管臭さが感じられない。目隠しして聴かせたら、トランジスターと思われることもあるだろう。
 つまりオーディオとしての理想的な再現性を得るために真空管を選択したのであって、だからこそ電源には整流管などを使わずソリッドステートとしているのである。
世界のアンプブランド㉒Octaveより一部引用ここまで <<<---------- ※ドイツではノイズ対策は既に当たり前過ぎて?  ノイズ対策は機器紹介に登場しませんが、信頼できそうなメーカーです。 ※Ocrtaveノノイズ対策を信じれば・・・  世間の電源アクセサリーよりも何よりも、  オプションアイテムである 強化電源ユニット「Black Box」 が  オススメです。   知らんけど。 蛇足 ここから ================================================>>>

 marantzの視聴室(通称:澤田ルーム)として知られたお部屋では
中村製作所のアイソレーショントランスが鎮座しています。
メーカーの意図する性能を 『自宅で発揮』 するためには・・・
こういった電源ノイズ対策が 『追加で』 必要になってくるのかもしれません。
(以下、参照のステレオサウンド・オンラインをご覧ください)

 逆にどこでも安定した性能を発揮する・・・に特化した製品には、業務用とされる 『プロオーディオ機器』 があるかもしれません。プロが些細な事で音を激変させていたら大変でしょうから・・・。

蛇足 ここまで <<<================================================ 参照: ステレオサウンド・オンライン 『「いい音」には理由がある。ハイファイサウンド愛好家が、マランツの<聖域>を体験!』 http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/10/29/25448-2.html

安井式フィルター画像引用元
マグマ大使の道具箱2「D級アンプの電源に安井式電源フィルタを追加」
https://magumataishi.com/blog-entry-1257.html

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