チャンネル数を減らすと・・・

日記・雑記
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左右のスピーカーで、位相が180°ひっくり返った状態は
ステレオで片方のスピーカーのプラスとマイナスを逆に接続すると
つくることができます。

そのほか、製作側が音の広がり?を出すためにわざと
特定の音域が逆相というのがあるかもしれません。

●スピーカーで空間合成の場合

|  位相が左右で間違っていない場合は・・・
|  ↓こんな感じにセンター定位。
|  [:image3:]
|  配線をミスした場合は・・・
|  ↓定位しないで音がどこから聞こえるか定かでない。
|  [:image4:]|  逆相だからといって、音が聞こえないわけではないです。
|  定位がまるでわからない部屋に音が充満?する感じ???
|  直接音から来る定位感は打ち消し合い、それ以外が残った結果かな。
|  いずれにせよ 単純な 足し算 などではないですね。
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●電気的に合成の場合

|  左右で逆相になっている音を電気的に合成した場合は・・・
|  音が消えます。  これは単純な足し算。
|  [:image5:]|  同じ逆相でも、空間合成とはまったく結果が異なります。
|  電気的に合成すると、製作側が作った音を消してしまうことがある。
|  (5.1chの映画でセンタースピーカーを使わない、サブウーハーを
|   を使わない、メインチャンネルに重畳させるときこの問題が出るかも?)
|  ※これは分かりやくするための”極端な例”ですがね(^^;音楽は正弦にあらず
|  [:image1:]  図:SANSUI AU-999のモード切替

|  そんな事があるのでアンプでは [L+R] の合成のほか、合成しないで
|  片側だけの音を出すモード [L] と [R] がありあす。 
|  このようなモードを持つアンプをお持ちの方は試してみて下さい。
|  [L+R]で合成するとモコモコした元気の無い音になる事を。
|  [L]または[R]なら新鮮な音そのまま。

|  おそらくこのような背景からでしょうか?
|  サブウーハーFostex CW250Dの取説にもこのように書いてあります。
|  ステレオ構成のスピーカーに CW250Dを一基追加する場合の箇所。
|  左右の位相は同じではないので 『合成しないほうが本来の音場』 だと。
|[:image2:]https://www.fostex.jp/wp/wp-content/uploads/CW250D_OM_J.pdf
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たとえ位相が逆だったとしても、スピーカーが 左右に 分かれ て いれば
ちゃんと人の耳に届きます。左右逆相のときのように部屋に広がって?
それが電気的に合成、STEREO から MONO に ダウンミックスすると
(一部の)音そのものが無くなる場合があります。
別の言い方をすれば、電気的にチャンネル数を減らすと、
人の耳に届く音が少なくなる可能性があります。消えてしまうので。

2ch に 5.1ch の サラウンド情報を詰め込む技術もありますが
いったん消えた情報は戻らないので、2chのままで7.1chなどの
立体音響を完全実現することは物理的に不可能(近付く事は可能)だと
わたしは考えています。

[:image6:]図:iFi AC iPurifier のアクティブノイズキャンセレーションの図

上図のように、
信号の打ち消しイメージは世間では当たり前に認知されています。

ここで5.1chの音源ソースを、
これより少ないチャンネル数で再生しようとした場合どうなるでしょうか?
5.1ch構成で再生したら聞こえていた音が、少ないチャンネル数のときには聞こえないかもしれません。

とはいえ、この辺りの事は私でも気付くことですので
製作側はそこまで考慮してDVDやBlurayの音声トラックを作成しているはず。
製作側は皆が皆、5.1chを持っているとは思っていません。ほとんど2chだろうと?思っているはず。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
まぁ、だからこそ blurayやDVDには・・・
[Dolby] やら [DTS] やら [2ch-PCM] と 何種類かの 音声トラックが
DISCに収録されているのでしょう。

この [2ch-PCM] は製作側が作った2chなので信用して良いでしょうし、
2本しかスピーカーが無い場合は ”音質的”に [2ch-PCM] がベストです。センタースピーカーを持たない人にもオススメ。

スピーカーが2台しかない場合は2chの音声トラックを選びましょう。
Pure-2ch再生環境の人はコレ!!

製作側はセンタースピーカーが無い家庭も想定してるでしょうから、
センタースピーカーが無いことが即座に「音が消える!」という
問題には直結しないでしょう。問題が起きそうな箇所は事前に対処されるはず。
ですから、「音が消える!」と、そう極端に怖がる必要はないでしょう。
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どうしても心配なら、[2ch-PCM]を選択すればいいです。
普通ならこれ以上チャンネル数が減ることはないでしょうから。

反対に、
チャンネルを減らすのではなく
AVアンプに搭載の「Auro-Matic Upmixer」などで 増やす方向なら、
そのような問題は 『折り込み済』 のはず。 ※想像です,そうでなければ糞音になるから
反対にAVアンプで 7.1chのPCMを 6ch に ダウンさせるとかしますと、
一部の音が相殺されて変な音を発生させる可能性も否定はできません。
特に特殊な音響効果を盛り込んだ音源では・・・。

少し脱線したので、話を戻します。
多くの場合販売される音盤のチャンネル数よりも、録音に使うマイクの数や
効果音のトラック、セリフまわしetcのチャンネル(トラック数)の方が
多いことが多い・・・感じ。そこからミックスダウンしていくところに
技術者の腕というか技があるのかな?と考えています。
そうやって作られた 5.1ch を さらに ミックスダウン
することの ”リスク” の 可能性は 考慮してもよいかもしれません。

■映画情報 『ようこそ映画音響の世界へ』2019年アメリカ http://eigaonkyo.com/
映画音響の歴史を、無音、トーキー時代、5.1chまで紹介する
ドキュメンタリー映画です。私は見たことがありませんが、必見です(笑)
GASKETさんのホームページ から 1枚
[:image7:]立川シネマシティで見たかったですね。
a Studioが【爆音】、c Studioが【極音】らしいです。音マニア向け?
 ⇒ 予告編動画 https://youtu.be/Tkicdmd9boo
[:image8:][:image9:]AmazonPrimeなど動画サイトでも購入できそうですがいまだに上映する映画館もありそうな? ※映画館にお問い合わせ下さい。

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製作側が苦労して落とし込んだ音声トラック

音盤が [5.1ch] なら [5.1構成のスピーカー群] で、
音盤が [2ch] なら [左右2個のスピーカーペア] で 再生するのが・・・
ベーシックな再生方法だろうと考えています。

※サウンドバーを 使おうが イヤホンで聴こうが それは人の自由です。
 人の自由にまで踏み込みはしません。個人の想いです。
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音盤モノラルで1920~1930年代の映画なら、
トーキー時代と同じような構成・・・スクリーン後ろから
ALTEC A7 を 複数台並べてみたり・・・
愛知県立半田高等学校の体育館のように WesternElectric WE15A復刻版
鳴らすのが ”粋” かもしれません。
http://ahchawachaghichon.blog.fc2.com/blog-entry-573.html より体育館の様子
[:image10:]
現代スピーカーだと定位がシャープ過ぎるきらいがあるかもしれませんが
これくらい大きなスピーカーでスクリーンから原寸大の音を出すのも
胸のすくとても気持ちの良いものでしょう(^ー^。
大艦巨砲主義も昔の映画にはマッチして良いのかもかも・・・
時代に合ったスピーカー選び?

PS.私の母校の体育館には TANNOY G.R.F Memory がありましたが
  体育館の反響が惨くて良さが全く分かりませんでした。
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