エアーコンプレッサーをお尻に突っ込んではいけません

日記・雑記
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車のタイヤに空気を入れたりするエアーコンプレッサー。シューーー。
これをお尻に吹き付けたりする事件が後を絶ちません。
ダメです絶対!! 死亡事故に直結します。

https://rocketnews24.com/2013/06/25/343743/ より
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自衛隊員が勤務中にエアーコンプレッサーを使って尻に空気を送りあう → 機械の不適切使用で厳重注意

機械の不適切使用で厳重注意を受けたのは航空自衛隊小松基地に所属する2名の男性隊員だそうだ。NHKの報道によると、詳細は以下のとおり。

「今月上旬、小松基地で航空機事故などで消火活動にあたる消防隊の20代と10代の男性隊員2人が勤務時間中にふざけて消防車などの車両のタイヤに空気を入れる「コンプレッサー」と呼ばれる機械で互いの肛門に空気を入れ合っていたということです」(NHKニュースより引用)

中略

隊員は機械の不適切使用で厳重注意されたそうだが、コンプレッサーを肛門に入れていた隊員のうち1名が入院するという事態になっていたという。
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https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/13/air-compressor_a_23481845/ より
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吉田容疑者は13日午後5時頃、同県龍ヶ崎市内にある勤務先の建設機械製造会社の工場で、同僚の千葉県柏市、会社員石丸秋夫さん(46)の肛門に向けて、ねじを締める際などに使うエアコンプレッサーの空気を吹き付け、肺を損傷させ、死亡させた疑いが持たれている。

12月には、埼玉県警杉戸署は、神崎利宏容疑者(47)とペルー国籍のナカモト・トミー容疑者(36)が埼玉県の産業廃棄物処理場で、同僚の肛門からコンプレッサーで空気を入れ、死亡させた疑いで逮捕している。

3月には、島根県浜田市の配管工事の現場で、建設作業員の男性が同僚から服の上から肛門にエアコンプレッサーで空気を送られ、直腸にけがを負っている。
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こういう事故は『圧力』というものを理解していないから発生してしまうのですよね。
教育でもう少し体感していたら・・・と残念に思います。

子供の頃に皆さんは、ゴム風船で遊んだと思います。
あるいは お子様に与えて 遊ばせている。
あるいは お孫さんに 以下、略。

ゴム風船は割れると パン!!と大きな音がする事から
その 内圧は、かなり高いと勘違いされがちです。
車のタイヤも凄い音で破裂するでしょうし違いが分かりにくい?
もったいぶらずに答えに行きましょう。
『風船の内部気圧』湘南台高校・山本明利 より
[:image1:]図:青が風船内と外気との気圧差(想像より小さいでしょう?)

青で示された気圧差(hPa)を見て下さい。20~30hPaですから
お天気の高気圧と低気圧の差程度しかなくて、言ってみれば
気圧の差は殆ど無いに等しいです。

疑う人は、タイヤの圧力を測定するゲージで、
膨らませたゴム風船の圧力を測定してみてください。針は振れないはず。

それならどうして、大きな破裂音がするのでしょうか?
それは・・・音速を超えているから という説が 大勢です。
(あまりにシンプル過ぎるが故に難しく?、東京大学がやっと音速を超える様子をカメラに捉えたようです。(■参照2))
しゃぼん玉では音速に至らないので大きな音はしないとのことです。
内圧の大小ではない。速度がキーポイント。

そういう事情から、人の肺や臓器もそうですが、とっても弱い。
エアーコンプレッサーを使って、服の上からでも吹き付け行うと
臓器が破損してしまう・・・恐れがあります。
肛門に挿入なんて、論外です。。。

圧力といえば、PV = nRT
気体の圧力 (P),絶対温度 (T),体積 (V),モル数 (n), 気体定数(R)
私は「文系」でも「理系」でもありませんでしたから わかりませんが、
高校で習うのですよね? この ボイル・シャルルの法則。

学校で習っていなかったとしても
空気の圧力は、気体の分子がもの凄い速さで飛び回っている結果だ
というのはご存知と思います。気温が下がってくると、
その勢いが少なくなって・・・体積がしぼむ。分子の飛び回る速度が低下。

酸素分子にフォーカスすればその速度は、
大雑把に時速1700kmです。
音速ですら 1250kmなので、
酸素分子 は 音速超え!! (■参照3)

あれ?
音速超えたら パァーーン! て音が 鳴るんでないの???

よく誤解されますが、
それと これとは 別の話なんですよね(^^。
テスト対策ばかりしていると・・・なかなか気付きにくい(^^;

普段 我々は 気体の分子が音速を超えた スピードで
飛び回っていることを意識する事はないですし、
窓を閉めた 室内は 空気が動かない 静止 と、捉えています。
物理の テスト問題とは 裏腹に・・・ です。

昨日、紹介しました定在波のシミュレションソフト の HOTEIさん。
HOTEIさんの 定在波の 解説は よくできているので
ソフトで遊ぶだけではなくて、解説も オーディオマニアなら? 必読です。

その 解説・・・
基準モードによる節面】というテーマに以下のような記述があります。
引用ここから
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 このように部屋のコーナではすべてのモードが聞こえ、部屋の中央部では低域は非常にわずかしか聞こえません。また、部屋の壁がしっかりと反射を行うような固い壁(反射率が大きい)の場合この音圧差が大きく、音が部屋の外に抜けてしまうような(たとえば襖や障子など:反射率が低い)では、音圧差が小さくなります。また、基準モードの波面は今まで見てきたように平面を形成していますから、よく見られる部屋のコーナー吸音が低域の基準モード、つまり定在波対策にはほとんど効果が無いことが理解できます。もし、効果的に吸音を試みるなら、節面が形成されるポイント(音圧は下がるが、空気の粒子速度が最高に達する箇所)を吸音した方がよいという事になります。もちろん、これは部屋の中央部など節面が位置するため現実的な方法ではありません。
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引用ここまで
『空気の粒子速度』という表現が見られますが、これを額面通りに
学校で習うような 気体分子の速度(音速を超えている方)だと思うと
意味不明になります。

そこで、HOTEIさんは怒るかもしれませんが、
電気の世界でいうところの 電流で説明してみようと思います。。
これなら、似たような事が簡単に想像できるので。
  ↓↓↓↓↓
例えば AC200V 2極のコンセント。
ACというのは、1秒間に50回または60回 プラスとマイナスが
入れ替わる 交流ですよね。200Vをバランス伝送と表現する
人もいます。さて、このコンセントの電力?を 打ち消して?
ゼロにするにはどうすればよいでしょう?
 ⇒ 銅線か何かで2極をショートさせればいですね!!
(波の打ち消しとはちょっと違うかもですが、銅線に電流が流れているうちは
コンセントの2極間電圧はゼロになって電圧的な出力は 無音?になります。
この事から、大パワーを無かった事にするには、影の 立役者
超大電流が必要なことが分かります。)

この コンセント電圧を打ち消す 短絡・ショート の 激しい
大電流のイメージを・・・ HOTEIさんも していて?
「音圧は下がるが、空気の粒子速度が最高に達する」という
ことばに 繋がっているのでは? と、妄想します。 でも、
学問的にどうかは置いておき、イメージが湧くのでは、ないかと想像します。

しかし、でもやっぱり? 学問的に、
その短絡・ショートをもちいた イメージは 間違いです。

この短絡・ショートは甚だしいエネルギーの消費・放出を伴いますので
車で言えばブレーキですし、ショックアブソーバーです。
音の世界では『消音』としておきましょう。

定在波の場合は、音が聞こえない場所があるというだけで
音自体は消えているのではなくて 存在しています。
車で言えば 縮んだスプリング です。 びよーん びよーん。 車はバネだけでは揺れが収まりにくいです。
理科で言うところの『波の独立性』。波が出会っても、消え去りはしない!!
**********波の独立性は下記の2個の動画を見れば思い出します*************
波の独立性と重ね合わせ (株式会社ナリカ)

物理基礎31 物理13 2005波の重ね合わせの原理と独立性を雨樋の水とウエーブマシンで山々・山谷


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波は ぶつかったとき 打ち消し合ったり 合体するように 見えますが
その後は また ぶつかった事が 無かったかのように 進行し続けます。
ぶつかっても、エネルギーは消費・放出されません。
『消音』とは決定的に異なります。

基本的に音は時間の経過とともに 減衰していきますが、それは波がぶつかって打ち消されるかるからではなくって、壁などで反射するときにエネルギー喰われるとか、どんどん広がって薄まるみたいなイメージでしょう。

定在波の対策を行おうとするとき、節とか腹とかを意識して
吸音すればいいという考え方、説?があるようですが、私はそうは思いません。
節とか腹は 二つの波がぶつかった場所といえますから
そのどちらで吸音したとしても、二つの波の双方を吸音してしまいます。
意味がありません。
定在波を対策を行うなら、そもそもぶつかって音が聞こえなくなることを
防ぐ必要があります。二つ同時にではなくて 片方だけを狙い撃ちにしなければ
音の打ち消し現象を緩和する事はできないはずです。波がぶつかって、音が耳に聞こえないような状況が発生している時点で手遅れ。そこを吸音しても無駄。

よって、
節 や 腹 で 吸音するのは 部屋の残響を早く収束に向かわせたい
という希望には 有効ですが、 定在波の対策としては 全く意味が無い 
というのが nightwish_daisuの説です。

もう少し書くと、空気の分子のスピードが速いとか遅いとかも意味なし。
きっと、海岸のテトラポットのように 波を邪魔して消してしまおうという着想から、波が多い海岸(海水の動きあり流速がある)ところに テトラポットを置く方が有効・・・という考えに至るのは理解できますが。水は全くといっていいほど圧縮できないからテトラポットでいいのですが、空気のように簡単に圧縮できて、テトラポットをするする抜けていく感じでは とても 「消音」できません。低音は、クッションみたいなものでは「消音」できません。バイクのサイレンサーや鉄砲のサイレンサーなど?隔壁などの構造物を使わなければ・・・。それでも騒音対策の難しさが低音にはありますよね。

と、話が長くなってしまいましたが、
実態を深く考えないで イメージだけで行動すると
エアーコンプレッサーの事件・事故のように意図せず
人を殺めてしまう事もあるという日記でした。
[:image2:]私は自分の喋っていることが事実なのか妄想なのかいつも考えています。
ヒロユキは好きじゃないけど、このセリフは好き(^^

参照:
■ゴムの破壊の物理学 -「速度ジャンプ」はなぜ起きるのか?
 https://academist-cf.com/journal/?p=6108
■FRONTIER SCIENCES VOL.25 9頁 モノ壊しの研究 (先端エネルギー工学専攻  上西 幸司)
 https://www.ae.k.u-tokyo.ac.jp/laboratory/uenishi-lab/
■数から科学を読む研究会 「音速よりも速い⁉ 空気中の酸素分子は時速1700kmで飛んでいる!」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79880#
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