DSD256(11.2MHz)の問題

日記・雑記
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久し振りの投稿になります。
先日、ステレオサウンド社から以下のBDを入手しました。
[:image1:]
このコミュでも平蔵さんが触れられましたが、「DSDは、128は64より確実に良いが256は技術的にも結構問題がある」と言われる中での購入です。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1966/20180110/58205/

早速、BDよりRoon用、JPLAY 用、それぞれのサーバーにコピーして試聴してみました。

機器の構成は、以下の通りです。
[Roon再生]
Roon Core: Intel NUC+Roon ROCK + internal SSD
Roon Output: Core i3 PC + AO
DAC: RME ADI-2 Pro Anniversary Edition

[JPLAY再生]
Control PC: Core i7 PC + AO, minimserver + internal SSD
Audio PC: Core i7 PC + AO
DAC: Chord DAVE

ファイル形式はともにDSF で、RoonではDSDネイティブ、JPLAYではDoPでの再生になります。
Roonでは最後まで特に問題なく再生終了。一方、JPLAYでは第1部を無難に再生出来たものの、第2部は、30秒程度再生して止まってしまいます。コントロール・アプリのKazooで確認すると、何と第2部は37秒しか表示されません。ファイルが壊れたのかと思い、再度BDからコピーし、ファイル・サイズを確認。オリジナルと同数字であることを確認後再生しましたが、やはり37秒しか表示されず再生も止まってしまいます。

もしやと思い、ググってみると幾つか同様の症状が報告されています。理由は単純明快です。

本作品は2部構成で収録されており、第1部は14分強(2.4GB)、第2部は17分強(2.7GB)あります。DoPでは、DSDファイルをWAV形式にダイナミックにラップして受け渡されますが、オーバーヘッドが大きくファイル・サイズが1.5倍になるとのこと。従って、再生時のダイナミックなファイル・サイズは第1部で3.6GB、第2部では4.05GBになりますが、WAVの制約で4GB以上は構成できません。結果、第2部のDoPは破綻するという訳です。私の場合は、極端に楽曲が短くなりましたが、場合によってはノイズになったり結果は一様ではないようです。

仕方なく、第2部をフリー・ソフトを用いて「いけにえの賛美」の終端(8分40秒辺り)で分割して無事DoPでも再生可能となりました。

技術的な動向はあまり詳しくありませんが、WAVの標準が64bitにでも移行しなければ4GBの上限は変わりません。その限りにおいて、DoPでの再生可能時間は15分程度となります。このような面からも、クラシックやジャズの大曲をDSD256で収録することは相当無理があると思いました。

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