年末年始のDIYの掉尾を飾るのはCENYAさんをリスペクト(nightwish_daisukiさん流の表現)した水晶箱インシュレーターです。
私のメインSPであるPSD社製のTW3は円柱形の木製脚が付いています。推奨(名言されていませんが)は床への直置きで、今のフローリングの部屋に移動して以来、ずっと直置きしています。
この置き方に特に不満は無かったのですが、クリスマスにCENYAさんが投稿された水晶箱インシュレーターが非常に良さそうで、しかも部屋由来の70Hzのピークにも有効だということなので製作することにしました。
必要な材料は、①さざれ水晶、②推奨を入れる容器、③脚が沈み込まないための蓋、これだけです。CENYAさんは、②は100均で調達したステンレス容器、③はアクリル円盤を使用したようですが、当地では②容器探しに思わぬ苦戦を強いられました。
皆さんにもアドバイスを頂戴して、色々探して見つけたのがステンレス製の灰皿です。
直径80mm、高さ33mm。TW3の脚は直径60mmですから丁度良いサイズです。何よりお値段が8個で£7.29(約1200円)が魅力です。
結構しっかりとした造りで強度も十分。ただ、タバコを置くための切り欠きがあり、エッジの部分を指ではじくとキーンと澄んだ音がします。水晶を詰め込めば鳴きは問題ないかもしれませんが、周囲を「日東アセテート粘着テープ」でダンプすることにしました。切り欠き対策にもなります。
これで鳴きはほぼ収まりました。底面にも鳴き止めを考えましたがオーバーダンプは禁物なので今回は見送り。さざれ水晶は、1ポンド(約454グラム)袋で灰皿2個が一杯になるので、合計で4袋を購入。購入した水晶は大小粒が混在していたので一種類です。
脚を載せる蓋は、手許にあった70mm径のアクリル円盤を使用する予定でした。ただアクリルは滑りやすいので、何か対策が要るかなと思案しているうちに、以前800D3に使用していたアンダンテラルゴ製のスパイク受け(サイレントマウント SM-7X、直径70mm)が余っていることを思い出しました。
これ自体が適度な重さとダンプ加工が施されている上、裏返して使用すれば表面が滑りにくくSPも安定しそうです。
うまく設置出来ました。CENYA邸のエロナーデ嬢のガラスのハイヒールのようにはいきませんが、見た目のバランスも悪くないです。床⇔SPの振動遮断効果も期待できます。水平を何度も確認してT80を載せます。
肝心の音は? 結構変わります。
SPが持ち上がったので低音不足になるのかという予想に反し、低音の量も広がりも増したようです。明らかに中音域以上にも影響があります。
ただ、「変わる≠良くなる」ということは山ほど経験しているので、じっくりと聴き込んでから判断します。
測定結果も興味がありますが、それを見るのはもう少し聴き込んでからにします。この冬休みは例年になくオーディオに集中できました。暫くはペースダウンします。
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のびーさん、こんばんは!
試して頂けて嬉しいです!
見た目もバランス良くいい感じに収まってますね〜流石です笑
私のところでは床由来のブーミーが改善されたので大満足なのですが、のびーさんのしっかりした床でははてさてどうなりましたかね〜。
70Hzの山の改善効果は山自体が消えることはないのですが、その帯域の残響成分が減る事により聴感上シャープになったというイメージです。
水晶箱インシュレーターを入れたことによりHiFi方向に行ったと思われます。
中高域の繊細な表現が出てくる代わりに厚みが減ったように感じられてるかも、、、とか想像中です。笑
どんな変化があったかはまた改めて教えて下さい!
その情報から自分のところでの改良点が見えてきたりしますので助かります。
CENYAさん
いじけられると困るので早速、製作しました(苦笑)。
それにしても開発者のコメントはさすがですね。
一言でいうと全体的にHiFi的になり、気持ち良くなりました。
T80をコルク底の脚からスパイクに変更した時と同じ方向性ですが、T80の時は「これで良いのかな?」という変化だったのに対し、こちらの方は「これで良いのだ」という確信が高いです。
厚みは少し減ったかもしれませんが、高域のみならず低域でも響きがクリアで広がりがより出ているので量感不足は感じません。
問題は、私が主に聴く60年代から80年代のクラシックの好録音での表現力です。これはまだ判断がついていません。不要な共振を取るというアクセサリでも必ず別の響きが乗ります。
間違うと、3段重ね!?とかに走ってしまいます。
のびーさん、こんにちは!
危なくイジけてこじらせるところでした笑
genmiさんのアクセサリーの時は嫉妬すら感じて、、、なんちゃって
効果の感じは「やはり」という事が確認できて嬉しいです。
実は当初はステンレス容器じゃなくてフィンランドバーチをドーナツ状に加工しようとしていました。
スピーカーのエロナーデとデザインを合わそうとしたんです。
ですが、ドーナツを8個作る時間がなくて諦めました。
もしかしたら木製の方が低域の粘りとか、ふくよかさが残るのじゃないかと想像しています。
私のところではステンレス製と5mm厚のアクリルでスピード感とキレキレホログラミックサウンドで、聴く音楽に結果としてはマッチしたようです。
デザイン的にもハマったかと。
砂箱のコンセプトは私としても「正解の一つ」だと思っているので、発展形を思い付いたら色々と試していこうと思っています。
のびーさん こんばんは
> 私が主に聴く60年代から80年代のクラシックの好録音での表現力です。
気になりますね。
まだ 満足には 今一つなんでしょうか?
私も 最初は 3.0tの アクリル板を 使ったのですが 低域の深み,沈み込みが 今一つと いう感じがしたので アクリルの代わりに 3.0tの ステンレスの75パイを作ってみました。
もちろん 滑り止め防止と接触歪を取るために 幅 4mm程度のfo.q(販売終了らしい)を 機器の脚の大きさに貼ってあります。
SM-7Xと 似たような効果かもですね。
アクリルより 力強さとシャープな感じが出たように思います。
ハンバーガー状態も 良いかもです。いろいろと 試してみるのも楽しいですね。
X1おやじさん
「私が主に聴く60年代から80年代のクラシックの好録音での表現力です...」
さすが読解力が素晴らしい!
はい、まだしっくりとは来ていません。
SPの置き方(置台)に関しては幾つも流儀があり、「浮かせる派」が最近は主流かもしれませんが、個人的には「砂箱」の考えに同調します。CENYAさんが「ミクロで点接触、マクロで面接触」と上手く説明されておられました。
CENYAさんの考案された構造を「リスペクト」しつつ、カップ、粒、蓋の素材を吟味することでイメージ通りの音に近づけられるのではと期待しています。少なくとも、水晶とアクリル盤だと、クラシック音楽の重さや陰影の部分がさらっとし過ぎるので、SM-7Xは正解だと思っています。
適当なサイズの鉄鋳物のカップがあれば試したいですね。