MU-7フォノモータ修理

日記・雑記
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‘70から愛用して来た、(初めてのバイトで購入した) レコードプレーヤーだったのですが…。

 使用フォノモータはパイオニアMU-7で、半永久的寿命のリムドライブなので、注油もせず使い続けてましたが、唯一オイルコンが劣化発熱の可能性があるという事で、数十年振りに中を開けてみました。すると、オイルコンは全く問題は無かったのですが、何とリーフスイッチがばらばらになって宙に浮いていました。(コギング低減コンデンサ切り替え用だったので、壊れても気が付きませんでした)

 調べると、2.6mmプラスチックネジが(どうした訳か)取り付け穴径2.3mmにねじ込まれていた事がばらばらになった原因と判明しました。詰まり、無理矢理ねじ込まれた結果、プラスチックネジにひびが入り、経年で割れ、リーフスイッチが空中分解した訳です。(設計者が、規格には、金属ネジには2.3mmがありますが、プラスチックネジには2.3mmがない事を知らなかった事が原因と思われます)

 今回の修理では、同じ2.6mmを無理矢理使えば、割れて同じ結果になると考え、プラスチックネジの使用は断念し、金属ネジである2.3mmステンレスネジに絶縁チューブ(菱チューブ)をかぶせ、それでリーフスイッチを組み立てました。
 ワッシャーとスプリングも挟んで、

 

絶縁を確認し、本体に取り付け、角度を調整し、

 

 初めて注油も行い修理は完了。

 所で、このMU-7ですが、当初はゴロで悩まされましたが、思い切ってシャフトを紙やすりで全体を少し撫でた所、ゴロは全く無くなり見事解決する事ができました。

 そして、このレコードプレーヤーですが、当時、秋葉ラジオセンタ2Fにあった木村無線で、MU-7、AT-1005Ⅱ、AT-21、ケース の組み合わせで、18000 でした。 当時バイトが日当 1000 の時代なので、今の価格で 10万以上 ということでしょうか….。(後に、カートリッジは 癖のない 名器 205CⅡ に変更して今に至ります)
 因みに、リングのスライドで容易に針圧調整できるので針圧計等不要な、 AT-1005Ⅱ、そして、蓋を閉めたままアームを上下できるので、演奏中に蓋が閉まる音が入らない、 AT-6005 、 

 これと、前述のリムドライブなので手で止められるターンテーブルとの組み合わせのプレーヤなのですが、他のプレーヤを全然使う気にならない程の使い易さ故、一生大事に使い続けて行きたいと思います。

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