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QRD Diffusor 自作案 復活? 

日記・雑記
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QRD Diffusor 自作案です。

日記のコメントでやり取りしていて思い出したモノですが、以前も自作検討したものの、当時の木材を仕入れる業者の公差が酷く、立ち消えになっていた話です。

その業者に、当時に試しに注文したのが、長さ250㎜程度にもかかわらず最大+2mmの誤差がありました。

QRD Diffusorの大きさというと、縦は1200㎜、1800㎜となるので、とてもじゃないですが組み立てるのは無理です。

最近、±0.3㎜公差を謳っている業者を見つけたので再検討しています。

寸法は、現所有のQRD Abffusorを基に2D-CAD化しました。

採寸、CAD化は以前のモノですが、再度検証し直しています。

採寸して感じた事ですが、製造時期?によって微妙にサイズが違います。という事は、「予算の理由で、製品を1枚ずつ購入」というのはお勧めできない

という事になり、2枚以上使用前提なら、2枚以上セットで購入が基本でしょう。

下にCAD図面を示します↓

縦1800㎜バージョンですが、コスト度外視の構造なので、オリジナルとは違うでしょう。製品はもっと簡素化している筈です。

ここで、大きく出る予想の組立公差を考えます。

上からの断面図を拡大し、パーツ分けすると以下のようになります↓

※CAD図面で下絵にすると寸法比が分かってしまうので、縦横比は変えてあります。

1個のパーツにつき∔0.3㎜とすると、15個のパーツで出来ているので、+0.3㎜×15=+4.5㎜となります。

1辺で+4.5㎜誤差なので、両翼換算すると、左右各、+2.25㎜になり、この程度なら青〇部分で吸収することが出来ます。

オリジナルを採寸すると、青〇部分に大きく違いが出るので、製品もここで公差を吸収している事が分かります

CAD図面からすると18個のパーツで構成されていますが、これを±0.3㎜公差の業者で見積を取った結果です↓

問題がありそうなので、公表されているサイズ以外はモザイク化しています(製品オリジナル価格が¥158400)。

パーティクルボードや集成材で作ればもっと安く出来ますが、残念ながら、それらでは板厚をミリ単位で厳格に指定する事が出来ないのが普通なので、天然木無垢材での見積です。

製品が13.5㎏なので、倍以上の重量で間違いなくオリジナルよりは高品質でしょう。

余談ですが、ファブリック貼りのAbffusorの下地合板はパーティクルボードです。

以上から、残念ながら自作とはいえ、高品質にはなりますが、それほど安くはなりません。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. へっぽこハム太郎さん、やはりDIYしようとされていましたか。

    自分も音響パネルに興味を持ったときは、QRDくらいしかよさげな製品がなかったので当時は憧れていました。でも、こんなペラペラな板の組合せで効くのかな?なんて思いもありました。

    ですが、今となってはQRDを苦心して作ろうとは思いませんよね。アンクもどきの方が作りやすそうですし、吸音効果も大きいと思いますので、残響処理に苦心されているハム太郎邸に適していると思えます。更に、TIASでは評論家が言っていました。

    「アンクを自作するユーザーは多いと聞いていますが、日本音響の製品は精度が高く、これが音に大きな影響があるのです」と、

    逆に捉えると、公然と自作を認めていることになりますので、真似してOKですね。アンクの詳細寸法がわかると良さそうだと思いました。

    その上で精度の話ですが、積み上げで考えなくてもよいのではないかと思いました。積み上げでは高い精度が必要な計算結果となってしまいます。簡略化した最小二乗法でもよいのではないかと。

      Ⅹ= √Ⅹ1二乗+Ⅹ2二乗+Ⅹ3二乗+Ⅹ4二乗+Ⅹ5二乗・・・

    加えて、もしもQRDもどきを安く作るならMDFかラワン合板あたりで充分ではないかと思いました。薄板で剛性の高い素材が適していそうですよね。

    製品版は沢山のカット材料を用意して、組合せの合うパーツを選別して使っているのかもしれないですね。だから、製造時期によって多少サイズが違うとか・・・
    考えすぎかもしれないですが。

    • ヒジヤンさん、こんにちは。

      コメントありがとうございます。

      > こんなペラペラな板の組合せで効くのかな?なんて思いもありました

      AbffusorやDiffusorならともかく、Diffractalは仰るペラペラ板なので、大音量だとメチャクチャ共振しますからお勧めできません。

      > 今となってはQRDを苦心して作ろうとは思いませんよね

      現行のAGSモドキの総額が15万円なので、値段的にはQRDの自作はちょっと考えちゃいますね。1枚しか作れませんし。

      ただ、AGSモドキを作るよりか楽ではありますが。

      > 精度の話ですが、積み上げで考えなくてもよいのではないかと思いました

      こと、木材の話では、流通時などの伸縮が大きいので、プラス誤差で出荷する業者がほとんどです。

      「大は小を兼ねる」ってヤツですね。

      塗装や面取りしない板材ならともかく、片面捨て塗りは別として、目止めした板材を両面ウレタン塗装した場合にはほとんど誤差は出ないのですが、以前お願いした業者はジャストカットにもかかわらず、全て+2mm前後の誤差で出してきました。

      木材に比較して精度を高く出来る金属加工ですら、長尺物になればなるほど公差は大きく考えないといけません。

      ちなみに、金属加工で1800㎜だと、長さの標準(中級)公差は±1.2㎜までは許容範囲とします。

      精級(等級f)でも±0.5㎜なので、木材で±0.3㎜は厳しいのではないかと思いますが。

      > QRDもどきを安く作るならMDFかラワン合板あたりで充分ではないかと思いました

      板材から作る専用工場を持つなら可能でしょうが、流通板厚が適したものが無いので、DIYは難しくなります。

      MDFや合板は基本、プレーナー掛けられませんし。

      各部の凹み部分の寸法比だけ合っていれば良いというなら可能といえば可能ですが、流通板厚から選択しても、オリジナルより全体サイズが大きくなってしまいますし、各凹み部分の各々の寸法比(つまり板厚を挟んだ隔壁比)も関わっているのではと思います。

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