Z1ESのヒューズのCB化とネジ交換で気を良くして、更に何か出来ないか?と思案していたところ、某メーカーSACDプレーヤーの開発記事を読んで閃きました。
電源トランスですが、コレ↓を・・・・・
こうします↓
間違い探しっぽいですが、電源トランスがアナログ用、デジタル用で対面に配置しています(1次と2次の向きが逆という意味)。
一方を逆向きにする事で磁界をキャンセルするという手法ですが、この向きで効率的にキャンセルできるかは分かりませんw
まあ、簡単に出来るので、ダメなら戻すまでです。
入れ替えてみて気になった事は、配線長の都合上でコアの上に2次側ハーネスが乗ってしまっている事です。しかもトランスはEIコア。
あまり良い事ではないでしょう。
まあ、トランス周辺のハーネス取り回しって、機材設計するメーカー側も気を遣う要因の一つではありますが・・・・・
とりあえずこの状態で電源を入れて聞いてみる事にしました。
公平を期すべく、2時間ウォームアップしてから試聴。
最初はコレ↓
画像ジャケットはCDですが、Z1ESに入っているのはハイレゾファイルです。
この人物は、80年代中盤くらいから96KHzハイレゾ収録をやっていたという珍しいアーティストです。
まあ、当時はハイレゾという言葉すらありませんでしたが。
試聴すると、極端には音質は変わりませんが、若干、キレが悪くなった感じがします。
エッジも丸くなった感じ。
次はジャンルを変えて↓
これもCDではなくハイレゾファイルです。
この楽曲は、ピアノとバイオリンとオーボエの三重奏ですが、ピアノ演奏の部分で変な付帯音が纏わりつきます。
これはイカン!!
しかも、バイオリン部分でも歪みっぽい音がプチプチ確実に聞こえます。
例えるなら、アナログディスクのプチプチノイズのような?
こんなあからさまに聞こえるようだと、完全にダメだコリャ!ですね。
ということで、大失敗の改良から一転、改悪実験でした。
ついでの話で、「ハイレゾ」について一言。
私が考えることに、「ハイレゾ」には「偽レゾ」と「加工レゾ」があります(後者は私が勝手に作った造語ですw)。
まあ、これらはハイレゾに限った事ではないのですが、そもそもハイレゾが流行った背景は本格的なオーディオセットではなく、DAPとイヤフォンであるということ。
なので、いかんせん敷居が低いので、初心者でも音質の違いが判らないと製品として成り立たない訳です。
なので、一聴して違いが分かるように音源を加工する。
まあ、ありがちなのが、音量レベルをオリジナルからカチ上げる。
音量が上がると音質が良くなったような気がするからという安直な理由です(まあ、SHM-CDとかでも似たような事やってたりしますが)。
まあ、レベルを上げる事自体は百歩譲って良しとしましょう。
ただ、オリジナルがピーク0dB-MAX収録だった場合、無暗にレベルを上げるとレベルオーバーになる事が多々あり、酷いタイトルではピーク部分で歪み音すら出ていたり(←これを加工する側が全く気が付かないってのもある意味凄いですがw)。
あとは、J-POP系にありがちな、ハイレゾにするとハイとローを持ち上げてドンシャリサウンドにする。
タイトルによっては、CD、SACDは問題ないのに、ハイレゾになるとドンシャリサウンドになるというモノもあります。
このような変な加工した音源を聞かされるくらいなら、普通にCD聞いてた方が自然ともいえる訳で、未だにCDが根強いのも分かる気がしますね。
最後に、「(90年代初出の)なんちゃらアーティストがアナログディスクを出しました」・・・・なんて、アナログディスク・ブームに乗っかってる広告を見たりするのですが、その時代のマスター音源は、ごくごく一部のアーティストを除いてほぼ100%CDDA。
某レコード会社みたいに、「このディスクのマスターはCDDA規格で、特殊技術でアップサンプリング収録しています」と銘打ってる正直?な会社もありますが、ほとんどがそういう但し書きがないという。
アナログプレーヤーしか持ってないというならまだしも、CDDA規格マスターなら普通にCDで聞けばイイじゃん?って思うのは私だけですかね。
まあ、私がただの偏屈ヤローなだけかもしれませんがw
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こんにちは。
私は多くのいわゆる「ハイレゾ」音源はCDの44.1KHz/16bitをアップサンプルしただけじゃないかと疑っています。
マスター音源にさかのぼって新たに作成するような手間をかけたとは思えませんね。 そこまでやったらそれを宣伝文句に使うでしょうし。
最近はあまり目立たなくなったかもしれませんが機器メーカーが「ハイレゾ」を宣伝していた時には多くのオーディオ機器に「ハイレゾ対応」などと言っていかにも以前とは違うような印象を植え付けて買い替えさせようとしていました。
DACとかディジタル信号を扱う機器ならまだわかりますが、普通のアンプ、さらにはスピーカーにまで「ハイレゾ対応」と付けていた。 馬鹿げたことだと呆れて横眼で見ていました。
Multi_Hobbyistさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ハイレゾの実態を推察するに、80年代以前からタイトルを出しているアーティストを参考にしています。
何人かいますが、90年代前半を境に、どれだけ原盤が売れていてもハイレゾを出していない傾向にありますが、この年代は一部アーティストを除き、既に世界的にCDDAマスターに移行しています。
他のアーティストまで確認した訳ではないので断言は出来ませんが、アップサンプリングの音源はない様な気がします。
アナログディスクでアップサンプリングを謳っている某レコードメーカーも、いくつかハイレゾデータを持っていますが、やはり同様の傾向にありますね。
まあ、先述の通り、音源のレベルを上げたりグライコで弄ったりはあるようですが。
全てを確認したわけではないので、アップサンプリングもあるかもしれませんが、基本、販売されているのは、アナログマスター音源のハイレゾ化か、最近のアーティストのハイレゾ収録音源だと思います。
機材の「〜対応」は仰る通り、愚の骨頂ですね。
DACとスピーカー(ツィーターとか
)ならまだ分かりますか。
CD発売当初も「CD対応」として機材を売ってましたよ(笑)