前にも日記に書きましたが、私の部屋はルームアコースティックを整えるべく、設計段階から反響音重視で取り組んでいます。
特に、壁、床、天井は、部屋のど真ん中から板を貼って、左右シンメトリー構造を採っています。
これは、部屋の壁や天井や床の板からの反響音が左右でズレないようにするためです(普通の内装施工は、部屋の角からサブロク板などの規格サイズを貼っていき、最後は切断した板を貼り付けます)。
この、左右シンメトリーの板貼りは、壁なら間柱、天井なら野縁、床なら根太を、部屋のセンターの位置出しをして、角材を左右等間隔に設計しないと出来ません。
なので、設計段階から私も図面製作に携わっています。
当然ながら、壁に貼り付けるor設置するルームチューニングアクセも左右シンメトリーを意識しています。
ところが、唯一、左右シンメトリーに出来なかったのが配電盤でした。
コンテナでオーディオルームを作ると、複数のコンテナを横方向に連結する事になりますが、2棟連結だと、部屋のど真ん中にコンテナの骨組みが重なり合ってしまいます↓
これが邪魔で、配電盤が部屋のセンターに取り付けることが出来ず、左右のどちらかにオフセットする必要がありました。
結局配電盤は、リスナー後壁の左側に取り付けられています。
上画像は、配電盤設置直後の初期画像ですが、この状態では後壁からの反響音が凄まじく、とても聞けたものではありませんでした(普段の音量のデカさの問題も大いにあるかと)。
対策するべく、音響用カーテンをリスナー後壁に吊ってみましたが、今度は音が痩せ過ぎちゃってアウト。
現在は暫定で、市販のくさび型吸音材を張り巡らせて応急処置をしています。
市販の配電盤に私が求める条件は無かったので、完全にワンオフ製作で作ったこだわり?の配電盤をなるべく隠したくはなかったのですが、配電盤の筐体自体がビンビンに音を反射してしまうので、仕方なく吸音材を貼っています(見栄え二の次、音質最優先の私でも、もうちょっと何とかしたいですが・・・・)。
この状態でしばらく聞いていましたが、
それでもまだ、左スピーカーからの反響音がオカシイ。。。。。
まさかと思って、アルミ板材丸出しだった、配電盤筐体の底板(下画像赤枠線)吸音材150㎜×400㎜を貼ってみたのですが。。。。。
まさかのこれがビンゴ!!
配電盤周辺に吸音材を張り巡らせているし、この程度が何が如何なってアコースティックを阻害しているのかが私には全く理解が出来ません(リスニングポジションから配電盤の距離は2.5m以上)。
ちなみに、配電盤筐体は2mm厚アルミケースに、裏側からSUS304の2mm厚板材で全面裏当て強化(配電盤筐体総重量18㎏)しているので、音圧による共鳴ではないでしょう。
とりあえず原因は分かったので今後の対策ですが、さすがに吸音材貼り巡らすと見映えがちょっと・・・・なので、何か別の方法を考えます。
ANKHモドキを設置するとアコースティック的には良さそうですが、ANKHモドキは奥行きがかなりあるので、弊害として部屋がかなり狭くなってしまうのが難点ですね。
厚さ10mmで済むQRDモドキを、また作って設置するか・・・・・
でも、QRDモドキって、板材を高級板材にすると、結構イイ値段になってしまうのが難点・・・・・
ブラックウォールナット、ホワイトアッシュなどのミドルクラス板材で、大きさ600㎜×1200㎜で大体1枚6万前後くらいの値段になります。
まあ、元祖よりも板材が高級で、半額以下で作れちゃいますが、これを安いと捉えるかどうかですね。
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