ポリエステル吸音材は現在は5サイズ所持していますが、その中でも一番サイズが小さい300㎜×300㎜で、これがアマゾンで販売されているモノです。
前回の、スピーカー床1次反射部位のポリエステル吸音材撤去で、スピーカーに近いポリエステル吸音材は、結構、低域を吸ってしまう事が分かりました。
という事で、今回は、横の壁に貼ってあるスピーカーに近いポリエステル吸音材を対策します(下画像中央)↓。
ここは、ウーファーからの直線距離で、だいたい140㎝程度ですが、以前は吸音材ではなく、同じサイズのアマゾン拡散パネルを使用していました。
ところが、その拡散パネル2枚接着、窪みにコーキング埋め、さらに裏面に2mmNBゴム板を接着したバージョンでは重量があり過ぎて、壁に貼り付けると落ちてきてしまうので軽量化しましたが、軽量化故にウーファーから距離が近いせいか、やはり音圧で振動している感じがしたのでポリエステル吸音材に変更した経緯があります。
ということで、今回はアマゾン拡散パネルに変更はせず、違う方法で対策する事にしました。
まずは、ホームセンターの木材コーナーで20㎜角の三角柱を購入します↓
これを、定尺カット治具で28.5㎝長に定尺カット↓
ヒノキやSPF系の場合、三角柱などの鋭角部分がある場合は、鋸刃の回転で鋭角部に割れが出たりするので注意が必要です(刃が劣化している場合は特に注意)。
丸棒もそうですが、どんなに奇麗にカットしても切断面はかなり凹凸があるので、木工パテで埋めようとしましたが、面積が小さいので労費対音質向上効果は小さいだろうと考えて省略しました。
ただ、面の部分は塗装をしています。↓
三角柱の刷毛塗りは激ムズなので、ガン塗装です。
塗料は、経年劣化対策で自動車用外装塗料を使用。
三角柱の塗装色は散々迷いましたが、黒、または灰色は葬式垂れ幕っぽくなってしまうし、白はプロジェクターの光が反射したら飛ぶ可能性があるし、他の暖色系の奇抜な色はデザイン?的に浮く可能性があるので、市販のルームチューニングアクセでありがちなベージュにしました。
画像ではライトグレーっぽく見えますがw
この三角柱を、ポリエステル吸音材に等間隔で接着します↓
三角柱で拡散、吸音面積を減らす目的です。
見た感じ、三角柱で隠した面積は半分くらいに見えますが、実際の計算上は、1/3強くらいです。
設置画像です↓
リスニングポイントから見ると、こんな感じに見えます↓
さて、肝心の音質はと言うと・・・・・・
これ、想像以上に影響が大きいですね。
一番小さい吸音材にもかかわらず、比較すると、今回の加工前はかなり低い帯域から吸われていたのが分かります。
ただ、加工後は変化の度合いの大きさでいえば、低域よりも中高域の方が大きく、特に声楽系で歌い手が若くなったように聞こえます。
まあ、声楽系に限らず、全体的に音が明るくなった感じ。
加工したポリエステル吸音材の高さがウーファーの高さとほぼ同じなのですが、変化の度合いは中高域の方が強く感じるという不思議?な結果でした。
ポリエステル吸音材の傾向ですが、どうも、音源に近いと吸収力が大きく、遠いとそうでもない。
そんな感じを受けます。
それを決定付ける?変化(正確には変化しなかった)ですが、先日の、AGSモドキの後ろにポリエステル吸音材を置いても、私には全く変化が感じられなかった事です↓
これ、置いていても意味無さげだったので、既に撤去していますが。
今回の加工後の変化は、鋭く切れ込み、音が全体的に明るくなる感じ。さらに、低い帯域が良く聞こえる。
ただ、鋭く切れ込むからと言って、音がキツくなる感じではない。
でも、音が明るくなるのが好きでない場合には良い変化とは感じないかも?ですが。
コメント ※編集/削除は管理者のみ