ここ最近、オーディオ仲間のお宅に入り浸って、依頼された600×1200のDiffusorモドキを作成したり、その他、ルームチューニングをしていました。
その時に痛感したのが・・・・・・
如何せん、Diffusorモドキは重量が重た過ぎる!!!
Diffusorモドキ作成後に、彼に試しに動かしてもらいましたが、全く微動だにしないという有様でした。
「万一、動かしたくなったら私を呼ぶ」という事になっています。
今回依頼されたモノは、裏面のパネルの厚みを半分にした軽量バージョンでしたが、それでも重量が凄まじいモノになっています↓
以前から、Diffusorモドキの軽量化の必要性は感じていましたが、今回をもって軽量化に本格始動する事になりました。
・・・・と・・・・ネット徘徊していると、某所でQRD Diffusor本家の裏面画像を入手↓
今までのDiffusor本家の採寸は、友人宅、オーディオショップだったので、さすがに「裏面を見せて」とは言えなかったので・・・・・
これを参考に、大幅軽量化を計画しました。
今までのブロック構造(下画像↓)から、今回は、薄板だけを使って組み上げています。
軽量化に伴い、使用する板も変更。
SPF系は例によって建付け強度が悪くなるので、比較的軽く、建材として強度が評価されている木材を使用します。
いきなり完成画像ですが、縦スリットの板が「ヒノキ」。横スリット幅の底面が「吉野杉」です↓
双方、比重が0.4近辺と軽いので、画像の通り、片手で簡単に持てます(600×600で、持った感じで5kg無いくらい?)。
ついでに、今回の作成で以前から気になっていた、「横スリット幅」の再検討をしました。
QRD本国のRPGによると、
RPGは、「正数理論に基づいた製品」とありますが、
「スリット横幅は高域拡散」。それに対し、スリット深さは中低域の吸音拡散」
を謳っています。
ところが、オリジナル製品の横スリット幅を採寸すると、製造時期?によって採寸結果がマチマチ、バラバラですが、スリット深さはかなり厳密に守られています。
スリット深さに注目すると、かなりな精度で(正数理論の)整数倍の比率になっているにもかかわらず、高域拡散用途のスリット横幅は比率も寸法もバラバラ・・・・
中低域だけキッチリ整数倍で、高域は違くバラバラというのは常識で考えてもオカシイと考え、
高域拡散用スリット幅も厳密に整数倍で揃えました
またいきなり完成画像ですが、オリジナル製品の採寸スリット幅を採用したDiffusorモドキ(下)と、今回、整数倍スリット幅にしたDiffusorモドキ(上)です↓
遠目に見ると分かりませんが、至近距離で見るとスリット幅が微妙に違うのが分かります。
本家製品レベルでも、製造時期?によってこのくらいの誤差は発生しているのが現状なので、多分、整数倍スリット幅バージョンでも特に問題は無いと思われます。
ちなみに今回の改良版は、完成重量がホワイトアッシュの1/4~1/5で、製作コストは1/3の値段なので、かなり安く増殖出来ます。
某所で出回っている、大陸製ナンチャッテDiffusorよりも安価に作れます。
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