相変わらずiPhoneの撮影画像が挙げれないので、日記を書くペースが落ちました(使用画像は以前の流用です)。
以前にも少し日記に書きましたが、私はスピーカーで鳴らす音があまり好きではありません。
何故なら、
スピーカーで音を鳴らすと、ほぼ定在波による音のピーク(強弱)が気になるから
です。
逆に、ヘッドフォンやイヤフォンでの影響はかなり小さくなります(残念ながら、皆無ではない)。
こういう発言をすると、
自分はルームチューニングをガッツリやっているから、定在波は存在しない
という意見が出てくる事がありますが、私の考えでは、どんなにルームチューニングしようが、この定在波の強弱(縮退効果というそう)は無響室でもない限り、完全に無くすことは不可能と思っています。
以前、某、秋葉原の有名なショップDで、QRDフルラインナップで部屋、壁、天井、床を全て対策していましたが、縮退効果を払拭したとは言えない状況でした。
今のところ、「定在波の縮退効果」と断定していますが、残念ながら私は音響工学の専門家ではないので、これ(私が感じている)の現象の正体が「定在波の縮退」で正しいか?とというと、必ずしも自信がある訳ではありません。
ここで、音響理論の縮退効果の定義を書いておくと、
一定の距離で音波が反射往復すると、特定の周波数(距離で周波数が変わる)が大きくなったり小さくなったりする
という事です。
しかも、定在波は壁同士だけでなく、何なら機材のパネル間でも発生しますし、そもそも、左右フロントスピーカーのエンクロジャー・サイド面の間でも起こると言われています。
よく、定在波を無くす方法で、壁ないしを非並行設置法を実行したりしますが、実質のところ、非並行空間でも定在波は起こると言われています(←音響工学士、中村秀夫氏の文献より)。
ここで、私が定在波の縮退と断定した現象の確認方法を書いておきます。
中高域が分かり易いですが、
① とある楽曲を聞いていて、リスニングポジションで頭を前後2~30㎝程度平行移動させる(耳の高さは極力変えない)
② この時、とある帯域の音の強弱が起こる
これは、人間の頭を動かすだけでなく、スピーカーの前後の位置を変えても同様の事象が起きます。
酷い場合、この縮退の現れる特定帯域の定位が左右に移動する事があります。
よく聞くのが、
スピーカーの位置、あるいは、リスニングポイントの前後の位置移動(だけ)で音が気にならなくなるポイントを探す
と言われますが、私は、コレはあまり有意な行為とは考えません。
何故なら、距離が変われば他の帯域に少なからず縮退が現れるからです。
これは私の部屋の実際の話ですが、
スピーカーから出た音波が(矢印赤)、リヤサイドスピーカーのサイドバッフルに到達、反射(矢印黄色)し、再度フロントスピーカーバッフル面で反射してリスナーの耳に届く(矢印青)↓
この様な現象が起き、特定帯域の強調が起こります。
この距離は3m以上もありますが、それでも特定帯域の強調が気になります。
これを防ぐために、リヤサイドスピーカー(画像は左スピーカー)のサイドバッフルに吸音材を置き↓
この反射を抑制させると特定帯域の強調が緩和されます。
これらが複数、何処で起こっているかを見極めて対策するのがかなり大変になりますね。
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