コンデンサーの準備が出来たので、オーバーホールします。
このパワーアンプは片チャンネル辺り、16V4700μFが2本。100V470μFが10本、50V0.47μFが2本、BPが100V10μFが2本、50V10μFが2本使われていますが、これを全交換します。
フィルムコンは会社が混在しているようですが、かのニッセイのAPSもありますね。
ニッセイは一度倒産して、あまりコンデンサーには力を入れなくなったようです。
なので、今回は東信工業製をチョイス。
電解コンデンサー撤去中↓
近年のDAC基板と違ってスルーホールでないので、ソルダーサクションガンの温度設定を間違えなければパターンを痛める事無く簡単に撤去出来ます。
外したニチコンVRは廃棄処分です(30年近く経過してるだろうし)↓
1本50円もしない廉価品で超ロングセラーなので、万一、メーカー修理する場合はまたVRに載せ替えます。
アキュフェーズの基板の銅箔厚は通常よりも肉厚(40μ)なので、サクションガンの温度設定が適切なら何度でも交換が出来そうです。
コンデンサー載せ替え完了↓
耐電圧と静電容量が同じなのに、何故か高さが10mmほど高くなっています。
P-1000、7000、A-50、60、70、80系と違ってトランスとのスペースがあるので問題ないですが。
ここまでの作業で1時間掛かってません(スルーホールだとそうはいかない)。
一応ですが、アキュフェーズ純正指定のハンダは、日本スペリア社、SN100Cが設定されています(所謂、国内無鉛ハンダの草分け的存在)。
エソテリックのSACDのDAC基板だと、2次電源部すらスルーホールばかりで載せ替えはかなり面倒です。
しかも、生産者責任法(PL法)が施行された近年は、メーカーが基板修理自体をするケースはほとんどなく、ただ基板交換するだけになっているせいか、部品をハンダで撤去する事は考慮されていないため、基板リード穴径が部品リードギリギリになっている事がほとんどなので、これでスルーホールだとかなり厄介です。
どうも、アキュフェーズすら、基板修理は外注っぽいようですね(Web上でそのように記述されている)。
っていうか、オーバーホールも外注なのかな???
余談ですが、同社のPX-650というマルチチャンネル・パワーアンプは設計ミスなのか不具合が多発。
基板交換で修理対応していたら、もう基板の在庫がなくなってきたのだそう。
修理不可の案内が出ているので、中古で購入するのはお勧めしません。
前モデルのPX-600は問題ないようですね。







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