Musician Taurus DACとCDトランスポートをスーパークロックで同期させることで音質の飛躍的な向上を果たした
そこでいろいろと考えさせられました
CDP(SACDP)を単純に外部DACと接続して聞くのはお金を掛けた割に効果が薄いと・・・
これはCDP(SACDP)のDAC部分がかなりの高性能機であっても単体DACよりも劣っているという現状からするとCD再生が廃れた要因の一つでしょう
お金を掛けた割に効果がイマイチ芳しくない
DACやクロック関連の掲示板では「中心となるDACにOCXOの高精度クロックを入れて、これをトランスポートやDDCと同期させるのが一番良い」
こういう意見が書かれることはあったものの陳腐化しやすいDACにお金の掛かるOCXOクロックを入れるということはどこのメーカーも二の足を踏んだのか製品が出てくることはありませんでした
外部クロック出力端子付きのDACが出てきたのは21年発売のDenafrips Terminator plus以降なのでまだ数年程度しか経過していません
一応、追加テスト
音質向上が「たまたま、DACとCDTの相性が良かった」という可能性もあるのでスーパークロック入力対応のCDP、Nmode社のXCD-5を購入して試聴してみた
以下その結果
Nmode社 XCD-5
サウンドマネージャー鈴木哲(Fundamental/Nmode社)設計・監修によるCDプレーヤー第二弾
音質重視のアナログブロックシャットダウン機能を搭載し、専用CDトランスポートとしての使用も可能
グランドポテンシャルを最適化、徹底したクリーン化と低インピーダンス化による残留ノイズを大幅低減
今までにない高S/N比を達成
MQA-CD対応、DACチップはES9038QM2を採用
リモコン(X-RM20)対応、スパイクピン付属
以上、リリック社のHPより引用
電源コードは付属品、RCAピンコードは手持ちの「8N銅」という製品
3日間、電源を入れっぱなしにしておく
いつも聴いているラルテ・デラルコのヴィバルディのヴァイオリン協奏曲3番
これは厳しい
空気感、音場感、奥行き感を感じないので音が鳴っているだけという感想
正直合わないのでしょう
ダイアナ・クラール、ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム
低域の量感があって音場感が良く出る
ヴォーカルの定位がセンターにきれいにまとまり音がぐいぐいと前に出てくるような鳴り方
これならば悪くない
CDP単体としては適当に切り上げ、
カナレ5C2Vの同軸デジタルケーブル1.5m(RCA)でトランスポートととして試聴
クロックケーブルはカナレ D3.3UHD1.5mBNC
XCD-5は背面SW切り替えでトランスポート(DAC停止)に出来る
Musician Taurusの45.1584MHzクロック出力にて
ダイアナ・クラール、ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム
低域の量感が増して音場感が上昇し、なるほど変わったのが解る
但しAvatarほど「激変」という訳ではない
XCD-5の設定は256fpsで「45.1584MHz」と表示されている
暫く聴いていると曲が終わりに近づいてフェードアウトする箇所で音が一瞬途切れる症状
6曲目も途中で音が途切れる・・・
クロックケーブルが長すぎたのかとD5.5UHD1.0mと太いサイズに変更したが効果無し
仕方がないので44.1KHzのワードクロックとして使用
確かに単体のトランスポート時よりも音場感は増しているけど言うほどでもないかな~
少し気になったのがマスタークロック入力時にDACのLEDで×4と表示される点
これって恐らくはCD側でアップサンプリングされているってことじゃないかと思う
AvatarもディップSW切り替えでアップサンプリングに対応していてこの時に45.1584MHzのクロックを入れると×4(176.4KHz)、×8(352.8KHz)とアップサンプリングした分だけ上昇していく
但し、音質に関して言うと「蛇足」という感想
アップサンプリングすると質の悪いハイレゾといった感じ(高さ、広がりは出るけど音が散漫になってまとまりに欠ける)
マスタークロック入力時のXCD-5の鳴り方もその時と似たような音という印象
45.1584MHzの外部マスタークロックを使って44.1KHzの周波数を作り出すという方が良かったのでは?
(あくまでも個人的感想です)
あと44.1KHzのワードクロックによる同期は効果はあるけど大きな効果を期待すると「肩すかし」になりそう
Avatarみたいにスーパークロックをそのまま使って一つのシステム(まとまり)にしないと効果は望めないのかと思う次第
ということでこちらは評価△
多分、このCDPはX-CL3 MKⅡというXmode社の専用クロックと組み合せて使う物なのでしょう
説明書を熟読すると「矩形波5Vp-pに対応」という表記があるので自分の所有するDACがこの基準を満たしていない可能性もあります
例えばDACが正弦波を出力していてXCD-5では上手く同期出来ない、とか
ということでDACのクロックを「マスタークロック」として使うのは相手による、という当たり前の結論で終了です
その内にエソテリックのP-05Xを入手出来たら再度テストしてみます
その他、候補としてはK-03X、XS、K-05X、XSというところかな
正直、テストの為だけに100万は使いたく無いので30~40万くらいで見つかったら試してみます
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