映画レビュー『月に囚われた男』

日記・雑記
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今日は、前回の『アス』を見た後、思いだした昔見た作品を紹介します。

[:image1:]

タイトル:MOON 月に囚われた男
ジャンル:SFミステリー
制作:2009
音源:Dolby Atmos

画質:4
10年ちょっと前の作品ですが、可もなく不可もなくといったところです。月の上での描写のところなどで4Kの恩恵を感じます。でも2Kで見てもほとんどは変わらないかなぁ…という印象です。ざらざらした質感になるシーンが少しあるのもちょっとマイナスなポイントでした。

音質:3
似たようなBGMがずっと続く感じです。アトモス感が感じられるシーンは、サムがものをぶん投げるシーンや、画面右奥から話しかけるとこぐらい?で、正直ほとんどありませんでした…。(というか、これらのシーンもアトモスというよりただのサラウンド…)
音質が悪いわけではありませんが、音響的に優れているわけでもないのでこの評価です。

内容:7
見ていくとわかりますが、あぁ、そうゆう感じになるのね…と先が読める展開のところもありますが、途中であれ?と思わせるところもあり、前半の伏線回収もあり途中でだれる展開も特になしでよくまとまった脚本だと思います。

おすすめ度:B
デヴィット・ボウイの息子さんのダンカン・ジョーンズの監督デビュー作で、かなり低予算で作られた作品のようです。出演の俳優もかなり限られていて(理由は見ていればわかります)、ミニチュアを駆使して撮影されたようです。それって、なんだか昭和の怪獣映画みたいですが。笑
4Kブルーレイのパッケージには『SFミステリー』と書かれていますが、ミステリーの部分については謎というより、悲しみと無常が入り混じった感じかなと思います。(わかりにくくてごめんなさい。でもこの作品を見ればなんとなくわかると思います)
あと、あの事件発覚以来表舞台から遠のいているケヴィン・スペイシーが声のみですけど出演しています。なかなか味のある役どころで。笑
ケヴィン・スペイシー、いい役者さんだったんですけどねー…。彼の出演作品では、『交渉人』『L.A.コンフィデンシャル』『ベイビー・ドライバー』あたりが好きです。特に前2作品はこの日記でいつか紹介したいです。
画質や音質はちょっとあれですが、内容的には及第点の今までになかったタイプのSFかなと思いますので、私のレビューで興味をもたれた方は見てみてください。計97分なのでサクッと見れると思います。
(アスとの関連性は見て頂ければわかります)

以下、物語の核心に迫るネタバレ含みます(未視聴の方は必ず視聴されてから見てください)

本作では、企業利益のためというわかりやすい理由でクローンが作られていて、人類が『人間のクローン技術』を手に入れたらこのようなことも起こりかねないなと思わせる内容でした。ブレードランナーと少しかぶりますねその点では。
ただ、ガーティはちょっと人間味がありすぎですね…。ルナー・インダストリーズ社の最大の失敗は、ガーディがいいやつすぎることです。そもそも3年ごとにクローンを使い捨てているなんて非道なことをしてる割に、なんでクローンのお願いなんか聞いちゃうAIを送りこんでるのか…。
サムがパスワードを何度も失敗しているシーンでガーディのアームが後ろから近付いてきたとき、あぁ殺されちゃうんだと思った人いると思いますが、あそこで助けちゃいますからね…。会社的にはダメでしょ、あれ。笑

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