2024年もいつの間にやら終盤戦。まもなく師走に入ろうかという11月の末日、ヒジヤン邸を再訪してきました。
前回の訪問は今年の8月。
猛烈な暑さで大気が靄がかっていた夏には全く気付かなかったのですが、朝夕の空気が澄んだ今の季節、神奈川県某駅に向かう電車の中からは雪化粧した富士山が見えました。都内から見るよりも随分と大きいですね。(残念ながら写真は撮り損ねました。)
前回同様に駅でピックアップいただき、ヒジヤン邸に着いたら早速試聴開始です。
今回のテーマは「ヒストリカル音源&リベンジ」と「新音源」の二本立て。前回訪問時やその後のやりとりから、
・ヒジヤンさんが普段は聴いていなかったヒストリカルな音源の再生へのチャレンジ
・私の反応がイマイチだったヒジヤン特選盤のリベンジ再生
・前回訪問時には聴かなかった、ヒジヤンさん及び私の、それぞれがお気に入りの録音(新音源)の再生
・番外編として、マーラー「千人の交響曲」の比較試聴
という流れです。
重度のクラオタ(※)たる私の嗜好に合わせ、音源は全てクラシック音楽で、ラインナップはこちら。
再生する際の機材は前回と一切変わらず。調音材のセッティングのみ変更している、とのことでした。
前回訪問時に判明した再生音量の大きさの差異(ヒジヤンさん>>>眠り猫)を踏まえ、最初から私向けの音量レベルに合わせて頂きました。
厳密にはちょっとだけ大きめだったのですが、前回の訪問以降、私のほうでも自宅で音量を上げてみるなどして耳を慣らしていたので許容範囲内です。
【音の印象】
再生される音はもちろん前回と類似しているのですが、前回で少し感じられたある種の(ストレートな音造りがゆえの)厳しさ・スパルタンさを緩和してあり、全体的な重心が少し下がり、厚みが出ている印象です。
単純な比較で言えば今回のほうがより好みの音でした。
一般的に、大きめの音量でバランス良く調整したものを、小音量で再生すると低域が弱くなり高域が目立ちがちになりますが、超の付く小音量派の私に合わせて、もしかして今回は音響バランスを組み直して頂いたのでしょうか。
聴き手である私もヒジヤン邸サウンドは2回目なので「慣れ」もあるのかもしれません。
前回のサウンド(あるいは眠り猫向け小音量)だとヒストリカル音源は粗が出過ぎて合わないのでは?と懸念していたのですが、このサウンドであれば違和感はありません。
そのままヒストリカルの試聴続行です。
(続く)
※重度のクラオタ…本年のライブ参戦は年内の予定含めオペラ(演奏会形式含む)28本、コンサート49本。これらとは別に仕事や体調不良などでやむを得ずパスしたものが19本あります。なお別枠として演劇も年内の予定含め15本。
ヒジヤンさんと話した際には100超えと思っていたのですが、かなりパスしていたので数え直してみたら意外と(?)少なかったです。
コメント ※編集/削除は管理者のみ
「年に100回以上ですか、それじゃ3日に1回じゃないですか!」「いえ、1日にはしごすることも多いので・・・」なんて会話が思い出されました。私も生演奏を親しむ方だと思いますが、レベルが違いますね。
そんなオーディオ好きの中では、「生派」と思える眠り猫さんとヒジですが、趣向はかなり違いますね。演奏派の猫さんと、音派のヒジです。そんな趣向の違いが刺激にもなり、学びにもなります。
適正音量の話は第1回のピックアップでしたが、今回の日記で、「へ~」と思ったのが下記です。
>前回で少し感じられたある種の厳しさ・スパルタンさ・・・
ガテン系なオーディオ仲間内では、「マイルドな音」で通っているのですが、ホワイトカラーな猫さんの耳には、「厳しさ・スパルタンさ」と聴こえるのですね。新たな発見でした。
猫さんの日記の後で、音派の視点からのオフ会後記を書いてみようと思っていますので、ホスト側からの視点や感じ方の違いもお楽しみいただければと思います。
ご視聴並びにご感想をいただきありがとうございます。
つづきも楽しみにしています。
ヒジヤンさん、コメントありがとうございます。
>>前回で少し感じられたある種の厳しさ・スパルタンさ・・・
>ガテン系なオーディオ仲間内では、「マイルドな音」で通っているのですが、ホワイトカラーな猫さんの耳には、「厳しさ・スパルタンさ」と聴こえるのですね。新たな発見でした。
ここ、なかなか説明が難しいなぁと思いつつ書いた箇所なのですが、耳に聴こえてくる音がキツいとか硬いとかではなくて、「求道的」と言ったらいいんですかね、CDから読み取られた音源データが音波として身体に到達するまでの再生プロセスで、目指すゴールに到達するまでに余計なものを排し、シンプルに純度を突き詰めていくイメージです。
ランチ移動中にお話しした、私が迷っていた2つの方向性(精度・純度を突き詰めることで神を宿らせる or そこは割り切って捨てて演奏の熱量を表出させるほうに振る)でいうところの前者ですね。