エレコムのPCスピーカーをバイクに装着してみた。

ユーザーレビュー
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 バイクで音楽を聴くと言う行為は10数年前からヘルメットに良質なヘッドホンを仕込んでやっていましたが、速度を出すと風圧で楽曲が聴こえなくなり更に音量をアップすると内耳を痛めてしまい、長距離ツーリングでは耳のストレスが原因で音楽を聴かないほうが疲れません。(そもそも周りの音が聞こえなくなるのは道交法的にもNG)

 車で音楽は聴けるのにバイクだとダメなのはスピーカーで音楽が聴けないからで、とは言ってもバイクにスピーカーを装着して音楽を聴く行為は音楽の好みが屋外にダダ漏れすると言う恥ずかしい行為で、街中でレアに居らっしゃる大型スクーターに大型スピーカーを仕込んで開放的に開放的なミュージックを楽しまれている「元気過ぎる若者達」と、どこが違うんだと思われてしまいます・・(汗)

 しかし、地方に住んでいると田んぼや山の中を単独で走る事も多く、以前から「バイクで音を出しても、それほど迷惑かかんないし・・」と思っていて、工夫さえすればバイクでもスピーカーが使えるんじゃないかと漠然と考えていました。かと言って猫の額のように狭いバイクのコックピットスペースに納められるスピーカーは条件が厳しく、かつ、雨で濡れる事に対応できないとNGでしたが、たまたま5/2にハードオフのジャンクコーナーでエレコムのMS-P08UWH(リリース時の値段は2,280円)を1,100円で見つけました。 さすがに防水仕様ではありませんが、モノにならなくても費用的に諦めもつくし、小さな卵型で取り付け場所の自由度も高そうだと思って1100円で入手してから、アマゾンで同製品が798円で売られていたのが軽くショックでした。。

 ジャンクで入手した現物は未使用品で出力2W×2Wとテニスボール大の超小型スピーカーながら、ソニーのポータルナビと組み合わせて音質を確認してみると、かなりまともな音質でそれなりの音量も出せ「使える」と判断しました。

 前置きが相当長くなったので、結論から言うとバイクでも何とか使えます。音楽が聴き取れるのは時速80kmくらいまでで厳密に言うと時速60kmまでが楽曲を楽しめ、それ以上の速度では楽曲より風の音が大きくなります。時速100km以上の高速走行では運転に集中する必要もありますので無理に音楽を聴く必要はないとも思っていますが、せめて時速80kmくらいまでは楽曲が明確に聴き取れる音量が欲しいところです。 今回、工夫した点はスピーカーの取り付け場所で、最初はメーターパネルの両端に取り付けようと思いましたが「猫の額」では狭すぎてダメ。テニスボールくらいの大きさなのでサイドミラーに取り付ければ耳にも近くなるし、左右の間隔も広がってステレオ感が増すかも?・・と目論んだらピタッとハマって成功率85%と言うところ。欲を言えば時速80kmまで楽しめれば大成功でした。 取り付け方法については、当初、金属バンドと組み合わせてビス留めにしようと思いましたが、ビス留めでスピーカーの薄い殻を割ったり内部配線をダメにするリスクもあり、外側を滑り止め用のビニールテープでグルグル巻きにしてから丈夫なインシュロックタイ3本で固定しました。 その次に工夫したのは音量調整方法で信号待ちでバイクを停めると大きな音量になり、歩行者がいると盛大に聴かれてライダー本人(歩行者のほうも?)が相当、恥ずかしい思いをしますので即座に音量を下げられるようメーターパネルに音量調整用のボリューム(ここにアンプも内蔵)を固定しました。 3つ目の工夫はバイクの12Vアクセサリーソケットから分岐する電源でバイクの貧弱な電源に無理を掛けないようカー用品店で効率の良さそうな製品を物色し、セルスター社のFTU-70B(3,848円)と言う3出力対応の製品にしました。DC12Vはポータブルナビ用、USB電源はスピーカー用、AC100Vは未使用ですが、最悪、出先でのパソコンやスマホの充電にも使えると思います。

 思いがけないメリットとしては、それまでノロノロ走る遅い四輪車はサクッと抜き去っていましたが、ゆっくり後ろにつくと楽曲が楽しめるため、前車と適切な車間距離を取って後ろを走るようになりました。

 当面の懸案としては「防水」で作りとしては、ちょっとした雨くらい大丈夫そうですが背面に小さなバスレフポートが開けてあり、濡れればアウトで当面はスピーカーが梱包されていたビニール袋を被せてビニールテープで綴じることにします。それとソニーの防水ポータブルナビが絶版品でこれで3台目ですが、音質が良いので予備にもう1台欲しい所です。 取り付け後の強度確認も含めて約120kmの距離を試走して音圧高めのPerfumeの曲で確認しましたが、音圧高めの楽曲でも上記のとおり時速60kmまでが実用域ですから普通の楽曲では音声編集ソフトで事前に音圧を高くしておく必要がありフリーソフトのSound Enginが使い慣れているのでモチベーションが上がるような楽曲を準備しようと思います。

 バイクで走ると気象以外にもカブトムシ級の大きな甲虫などが身体にぶつかったり(死ぬほど痛い)、交通事故や転倒のリスクなどがあって、もしも自分が転倒した際にマヌケな楽曲が流れていたら恥ずかしくなるので、とにかく安全運転を心がけることにします。

※マヌケな曲ではありませんが、以前、オフロードバイクで岩手県北上山地の獣道アタック中に流水で開いた大きな窪みに車体を落としてしまった状況で秋川雅史さんの私の~お墓の前で~」がヘルメットの中で鳴り響き、怪我はありませんでしたがバイクが落ちた場所から数キロを徒歩で戻って車道に出るまで「ハ~ハ~」と言う凄い呼吸のツキノワグマからずっと付きまとわれ落ちていた枝で茂みを激しく叩いて何とか逃れましたが一時は死を覚悟するほど熊と接近する状況になり、マンガみたいに皮肉な状況になった楽曲がとても印象に残っています。(汗)

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. たかけんさん

    いつも拙ブログの方にコメントをいただくので、今回はそのお礼に(笑)。

    それにしても、「独自の戦い」を挑んでますね、Phil-Mで(笑)。その「孤高」な感じが、とても素敵です!

    このようなネタは皆さん、「どう反応していいのか困っている」でしょう(汗)。私は一応元バイク乗りで、現、屋根のない車のオーナーでもあるので、少々。

    まず、このバイクは、「通勤用のスクーター」なんですよね?まさかオフローダーじゃないですよね?私は、スポーツ系ネイキッド専門(RZ→GPz→V-Max)だったので、このような発想が浮かんだことはなかったです(笑)。大体、バイクにまたがっている時は「目を吊り上げて峠を攻めていた」ので(汗)。

    バイク好きやオープンカー好きは、基本的には「音楽を聴きながら」ではなく、「エンジン音を聞きながら」走るのを好む方が多いと思いますし、私もその一人です。だから「いいエンジン音」のする回転数を保とうとして、燃費が悪くなるんですよね(汗)。

    >信号待ちでバイクを停めると大きな音量になり、歩行者がいると盛大に聴かれてライダー本人(歩行者のほうも?)が相当、恥ずかしい思いをします

    これは無茶苦茶よくわかる!私もたまに屋根のない車で渋谷の駅前を通ることがあるのですが(通勤途上なので)、交差点で止まった時にその時たまたまスイッチが入っていたFMとかで、「チャラいJ-Pop」とかかかっちゃっている時なんか、白い目を向けてくるスクランブル交差点の若者に、「いや、これ、私の趣味じゃないんで!」と大声で叫びたくなることがありますもん(爆)。

    だからそのような状況が予想されるルートを通るときは、わざと(笑)、ビルエバンスとかショパンとかを選局して置く!それでも歩行者に振り向かれますが、AKBとかがかかっていて振り向かれるよりはまだ気分的にマシなので(爆)。

    私はもうバイクは卒業してしまいましたが、くれぐれもお気をつけて!

  2. Auro3D さま、とても貴重なコメントありがとうございます。(笑)

     未だに手持ちのピンク・フロイド「狂気」のアナログ盤は聴いてません。なしてかと言うと万一にも曲を大いに気に入ったら例の抱合せ4.5万コースに突入するかもしれず・・(汗)

    「孤高の戦い」ですが、新サイト当初は少しは空気も読んで発信しないとダメかな・・と思っていましたが、近頃の本サイトは皆さん結構、自由奔放に情報発信をしていらっしゃる事から、当方も旧サイト時代と同様「オーディオ」の「オ」の字くらいは残しながら無理せずマイペースで自分自身が記したい事を情報発信しようと思いました。

     ちなみに今回、スピーカーを取り付けたバイクはカワサキのVersys-X250と言うアドヴェンチャー系でサーキットからオフロードまでバリバリ走れるマシンで全開で12,000回転まで回すとトップガンのトム・クルーズになった気分も味わえますよ。(バイク仲間からは「音だけ速い!」と揶揄されますが・・笑)

     この頃は加齢?のためか少しせっかちな運転になったのも自覚していたので今回スピーカーを取り付けたことによって華麗?で紳士的な走りに戻そうと思ってます。(爆)

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