ロケットシアターを聞いていただきました/OFF会備忘録

日記・雑記
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6月末と7月後半に、第一陣(Auro3Dさん/東京/伊豆)、モンテモンテさん/京都)、Kawausoさん/広島)、第二陣(WPOZZZさん、YOさん/兵庫)をロケットシアターにお迎えしました。ロケットシアターとしては初のOFF会でした。

ロケットシアターは導入記を幾つかに分けて日記にしています。

(伊豆訪問の顛末の続き:SP設置編)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/19/14597/

(伊豆訪問の顛末の続き:アンプ選定編)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/24/14775/

(伊豆訪問の顛末の続き:ロケットシアター)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/01/29/14915/

(ロケットシアター:SWはどうする?)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/05/03/18559/

(ロケットシアター:フロントワイドSPの効果(含Auro-3D)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/05/14/18848/

その以後(フロントワイド(FW)設置後)と変わったところは以下の点。

1)MundrorfのAMT型のTWをL/C/Rに付加(6dB/octのクロスで実質15kHz程度以上を受け持つスーパーTW)

2)密閉型のSW(Rythmik/F-12SE)位置の見直し

3)L/C/R/SL/SR/FWL/FWRのクロスオーバーコンデンサーにバイパスコン(Duelund)を追加など

4)上流用に絶縁トランスを導入

・・と結構変えています。

ということで、聞いて頂いきたいポイントは

1)ロケットシアターの特徴であるSPとLP間等距離配置の音場

2)FWの効果

3)SWの配置とDirac LiveのDLBCの効果

4)AuroMatic映えのするJazzソフトは?(Auro3Dさんのリクエスト)

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(第一陣)Auro3Dさん、モンテモンテさん、Kawausoさん

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関東/京都/広島から遠路をお越し頂きました。Auro3Dさん来宅を機に、モンテモンテさんとKawausoさんが加わった次第です。モンテモンテさんとKawausoさんは初めての来宅ですが、Auro3Dさんは二回目です。モンテモンテさんとAuro3Dさんがまず京都で初対面を済ませて、ご一緒に新神戸駅まで、そこでKawausoさんと全員が初めて顔を合わせ・・という、初めて尽くしのOFF会の始まりでした(Auroさん以外はOFF会そのものもお初)。皆さんAuro-3D友の会繋がりで、Auro-3D/マルチ再生に特に興味をお持ちなので、1Fのシステムはちらっとだけお見せして、2Fのロケットシアターへご案内しました。

モンテモンテさんは、以下のブログにあるように、比較的最近Auro3Dを楽しまれるようになられた方で、古き良き時代のホーンシステムをマルチアンプ駆動されておられる強者(https://keik0320.hatenablog.com/about)。Kawausoさんは最近オーディオルームを新装され、KEFのReferenceを中心としたSPをデノンのAVC-A1Hで駆動する、弩級システムを導入されたばかり(なんとサブウーハー4機導入済み+18インチSWを追加予定、驚!、https://philm-community.com/Archive/my-room/kawauso/20303/)。Auro3D(友の会会長)さんは皆さん良くご承知ですよね。さて、どんな印象を持たれるのか・・・?

モンテモンテさんとAuro3Dさんのブログに、訪問記がありますので、そちらもご覧ください。

http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/2023/07/post-bd3dbf.html

以下、記憶にある限りの試聴曲名と出音の印象?

(1)Songs and Stories/George Benson(5.1ch、DVD-Audio)

DVD-audioとして5.1chで録音されたレコーディングで、周囲をぐるっと囲むように楽器が配置されています。Auromaticに向いている(?)と思ったので最初に掛けました。勿論Auromaticで5.1.4にアップコンバートして。Bensonのボーカルとギターに合わせて、柔らかい雰囲気の曲作りなので、ウィスキーでも飲みながらだとぴったりですけれど、今回のメンバーには低音が緩いかなあ~と思っていました。すると、Kawausoさんが「低音がボワッとして、少し出過ぎじゃない・・・」と。アレンジがそうなっているのではと思いますが、確かに仰る通り、笑。サブウーハー4つ使いのKawausoさんの好みではなかったようです。モンテモンテさんのブログにも、この様子が記載されています。私を含め全員の低音感は実は良く似ていたということでしょう。

ところで、この曲でAuro3Dさんの鋭い指摘が・・!「ボーカルがセンターより僅か右に定位している・・」と。

この原因は1)座った位置が少し右目だった(私は良くあります、笑)2)Dirac Liveの補正によるLRのボリューム設定が1dBですがR>Lだった。3)Auro3Dさんのブログに詳しいように、センターSPは元々横置きタイプのものを縦に置いているので、TWがセンターより少し右に付いている、です。

モンテモンテさんは右に寄って聞こえないと仰っていたので、1)かなとも思いますが、最近各所で検聴をされているAuro3Dさんの耳ですから、3)を見(聴き)抜いたのかもしれません。恐るべし・・!

(センターSPのTW位置)

(2)Miles&Quincy Live at Montreux(5.1ch、Blueray)

Milesの最後とも言えるモントルーでのコンサートライブです。これもAuromatic映えするのではと思って掛けました。これは低音が膨らんだ感は無いので、その点は良かったのではないかと思います。ここからは、FWもONにしてAuroMaticで7.1.4で再生したり、5.1chにFWのみ追加したりして聞いて頂きました。拙宅のFWは小さなSPですが、意外と効果がある(場合もある?)ことを分かって頂けたのではないかと思います。それともう一つ、SWの位置は左後方のコーナーに近いところなんですが、低音はその方向から一切聞こえていなかったと思います。これは最近になって分かった点で、ロケットシアターでこうなるポジションはここ(左後方)のみなんです。

(左後方のSW/Rythmik F12-SE-SE)

(3)Chick Corea、Rendezvous in New York(5.0/4.0ch、SACD)

ゴンザロとのピアノの共演の部分を聞いて頂きました。この曲については、日記に書いたように、ロケットシアターでは二つのピアノが”逆ハの字”に並んで聞こえます。これを聞いて頂きました。拙耳だけでなく、全員同様に聞こえたとのことで、安心しました(汗、笑)。これが等距離配置の効果なのかどうかは未だに謎です。入交さん認定のAuro3D邸でどう聞こえるのかは、お酒が入って盛り上がっていたこともあり、聞き忘れました(残念)。

(4)Magnificat(Blueray,Auro-3D、5.1.4)

これはAuro-3Dの定番ですよね!確かAuro3Dさんのご希望で2曲目の合唱が天井に届くかのように鳴り響く部分から聞いたように思います。低音もかなりですけど。Auro-3DのNativeソフトなのでFWはOFF、5.1.4で再生。一応、(HCとVOGが無い点を考慮すれば)Auro3D邸で聞かせて頂いた感じで鳴ってはいたのではとは思いますが・どうだったか。汗、笑?

 

(5)Tuvayuhn(Blueray,Auro-3D、5.1.4)

これもMagnificatに雰囲気の似たAuro-3Dの好録音です。鐘とオルガンの重低音から始まる9曲目辺りから聞きました。これも5.1.4再生。

 

(6)ウィーンフィル2023ニューイヤーコンサート(Blueray,Auro-3D、5.1.4)

半ばの少年合唱隊が加わる部分を再生しました。二階のバルコニーで歌っているので、その高さがポイントです。実際に最近そのコンサートホールも見てきました(写真参照)。前から十列目くらいから見ると、二階バルコニーはLCRとハイトSPの中央付近から少し下くらいの位置(仰角)でした。ディレクターズインテンションはどうか分かりませんが、ロケットシアターでは、もう少し下に聞こえているかも?もちろん、LCRよりは上に聞こえてます。聞く人の年齢によっても高さは異なるかもしれませんね(高音に敏感なほど高さは上がって聞こえるので)。

(ウィーン楽友協会)

(7)Bach Parallels(Auro3D/ωプレーヤー、7.1.6)

Auro-3Dさん秘蔵のWOWWOWのωプレーヤーによる非売品(?)音源の再生です。13chのフルAuro-3D録音。販売されている5.1.6のものとは各違いの音がしていました。HCとVOGの無い拙宅では、HCの音はHL/ HR、VOGの音はHL/HR/HSL/HSRに均等に振り分けられています。

(8)熱海の花火(Auro3D/ωプレーヤー、7.1.6)

これもAuro-3Dさん秘蔵の音源です。花火の録音は破裂音なので難しいはずですが、これは良く取れた音源ですね。さすがに、破裂音のインパクトは本物ほどではありませんが、重低音と共に破裂音がかなり体に感じられました。このとき、Kawausoさんのご希望はボリューム0dB!!実際AVプリの表示は0dBまで上げました(汗!!)。ただし、AVプリのHTP-1はアナログボリューム内蔵で、設定項目を開くと絞ることができるので、それでー5dBくらいは絞ってありました。が、凄い爆音。さすがに、SWの方向から低音が来るのが分かったようです(私の位置からは分かりませんでしたが、モンテモンテさんはSWに近い位置に座っていたので分かったようでした)。この原因は、SW周辺のキッチン/その他が振動するためなんです。追々、鳴き止めをして行かないと(汗)。

(9)アニメの戦車の大砲(超)爆音・・などなど

その日の最大の難関(?)は実はこれでした。Kawausoさん持参のアニメ(タイトルはガールズパンツアー・・かな?、御免なさいよく覚えてません)の戦車の砲撃シーン。Kawausoさんの手にあるリモンコンから0dBの指令が・・(爆)。流石、SW4機にさらに18インチのSWを追加予定のことだけありますね!壊れるかと思った(笑)。でも、驚いたことに、うちの密閉SWは底付きすることなく、立派に耐えました。Kawausoさんから合格判定(だったと、汗)!

全体の印象としては、以下のようでした。

モンテモンテさん:日頃小さな音量でお聞きですので、ロケットシアターの中ー大音量下での低音(密閉SW)の印象が良かったようです。

Kawausoさん:音による包み込まれ(3D)感が今一歩と感じられたようですが、FWはその点をある程度補っていたとのこと。SBL/Rが貧弱なので、FWと同じPolkのSPを導入することも勧められました(同感です)。Dirac Liveのターゲットカーブの違いにも大変敏感な方で、ポイントを突いた指摘に感心させられました。

Auro3Dさん:以下のように次回持越し・・

ということで、Dirac Liveのターゲットカーブの話などもでき、大変楽しいOFF会でした。Auro3Dさんは他のお二人に遠慮されて本格的なクリニックは後日ということになりましたが、またそのうち来て頂けることを期待して・・。

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(第二陣) WPOZZZさん、YOさん

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WPOZZZさん、YOさんは姫路から車でした。以前、相互OFF会(https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/03/24/17247/)をしており、1Fはその際見て頂いたので第二陣もロケットシアター直行です。実は関西ロマネスクさんを訪問した帰りに、出来立てのロケットシアターも少しだけ見て頂いています。その頃からは色々変わっていますので、それを含めAuroー3Dとはどういうものなのかを聞いて頂こうという趣旨です。第一陣の後、LCRを10㎝程壁から離したり、スーパーTWのクロスオーバーコンにDuelundのバイバスコンを付けたりと、少し変更してのお迎えです。

(DueLundのバイパスコン、赤いコンデンサー)

(1)Magnificat(Blueray,Auro-3D、5.1.4)

お二人は2ch派、Auro3D再生はほぼ未経験なので、まずはAuro-3Dの定番Magnificatから聞いて頂きました。2曲目の合唱が天井に届くかのように鳴り響く部分からです。結構たっぷりと聞いて頂きました。前日にLCRのスーパーTWのクロスオーバーにDuelundのバイパスコン(Cu Film, 0.01μF)を付けたので、分解能が少し上がっていたことも+だったようです。「関西ロマネスクさんの帰りに聞いた音とはかなり違って、音がSPにまとわりつかなくなっている」とWPOZZZの評価。

(2)Tuvayuhn(Blueray,Auro-3D、5.1.4)

第一陣と同じく鐘とオルガンの重低音から始まる9曲目辺りから聞きました。5.1.4録音ですが、本日はFWを追加して、7.1.4で再生。途中からハープのような弦をはじく音が右前方から聞こえて、音場は広大!。ハープの音は前方のステージでセンターから3~4m位右前方の廊下から聞こえていたはずです。鈴のような音は反対側左3~4mの位置。WPOZZZさんから「小さなFWが良い仕事してますね!」とおほめ頂きました。ただ、FWーOFFでも僅かに左右の広がりが小さくなりますが、大きな変化がないところも体感して頂きました。首を左右に振っても音源の位置は変わりません。これも気に入っているところです。YOさんからも「この2アルバム(1と2)は良い音でした」と後日メールを頂きました。

(3)Auro-3DNativeの曲をたっぷり聞いて頂いた後に、中休みとして、ウィーン探訪記(https://philm-community.com/tomy/user/diary/2023/07/13/20526/)で紹介したコンサートで撮ったビデオを見て頂きました。i-Phoneで撮ったものですが、これ結構行けるんです(笑)。勿論2ch録音をAuroMaticで再生。

(ウィーンのコンサート風景)

この後はJazzのマルチ再生を、FWのみの追加やAuroMaticによる再生など種々のパターンで聞いて頂きました。Maticによる再生も、幾つかバリエーションを試して見ました。

・2ch録音の場合、2chでAVプリに送ると(これが普通でしょうけど)、全てのSPから音が出るようになります。

・2ch録音でも、5.1chにマッピング(C/SL/SR/LFEは空トラックを付与)してAVプリに送ると、C/SL/SRからは音は出てきません。ハイトSPとSBL/Rに音が追加されるだけです(アンビエントのみ追加される)。7.1chにマッピングするとSBL/Rからも音は出ませんので、ハイトSPのみ追加で鳴ります。

・マッピングはROONだと、Device設定で「2chを5.1ch、もしくは7.1chにマッピング」の項目をチェックするとOKです。Jriver MCだと、出力形式に5.1chか7.1chを選ぶと自動的にそうなると思います。

(4)Art Pepper, Friday Night at Village Vanguard

Art Pepperが復帰後、エルビンジョーンズなどと共演したライブアルバム。2chで送り出してC/SL/SRを鳴らすと、「少し滲む感じがするかなあ・・」との印象で、Jazz好きのお二人には、7.1chで送り出して2F層のSPのみ鳴らす方が好みのようでした。曲によっては2chそのままやFWだけ追加する方が良い場合もあるとのことで、ケースバイケースなんでしょう。YOさんは「スイッチ一つで色々パターンが切り替えられるの良いよね・・」と言われていました。

(5)Chick Corea、Rendevous at New York(5.0/4.0ch、SACD)

ゴンザロとのピアノの共演の部分を聞いて頂きました。上にも書いた逆ハの字のピアノの音像です。これも再確認して頂きました。

(6)持ち込み音源

幾つか持ち込み音源も聞かせて頂きました。Jazz(Jazz at Pawnshop)、ヒスノイズ(レコードのパチパチというノイズ)の入ったセロの独奏曲、や中国の女性ボーカルなど・・(何れも2ch)。ヒスノイズはAuroMaticで聞くとどうなるのか(大人しくなるのでは・?)、ということで持ち込まれたものでしたが、結果は余計に目立ったようでした(汗)。

全体としての印象は

最新の3D音場を体感して頂き、2chでは実現できない音場の広さ、特に、拙宅では(FWのためか)左右への広がり感が特に良かったとの印象を持たれたようでした。

ということで、実に楽しいOFF会でした。皆さんどうも有難うございました!

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. Tomyさん、こんにちは。

    自宅でのオフ会の備忘録は大事ですね。自分もこれまで数えきれないほどの自宅オフ会をやってきましたが、備忘録は書いておらずに、「あの時どうだったか?」と思い出そうとしても、思い出せない思いを幾度となくしました。

    そこで、同じコミュニティなら「オフ会前の事前日記」を、別の知り合いなら「招待記」を書いておこうと考えています。

    他の方に書いてもらうオフ会記は、相手によってまちまちですからね。「悪く感じてもよく書いてくれる人」「悪いことは書かずに良いことだけ書いてくれる人」「感じたままに書く人」「悪く感じたことをクローズアップする人」本当に様々です。

    自分は、「良いことだけ書くパターン」か、「感じたままに書くパターン」かですが、親しい人ほど「感じたままに書くパターン」になっている気がします。

    話が逸れましたが、ロケットシアターの評判は概ね良い感じですね。そんな中でも、課題を認識し、更なる改善を進められるか否かが勝負のような気がしています。褒められればうれしいですが、それだけで終わってもですね。

    夏季休暇中にdonguri邸に行ってきます。Tomyさんもタイミングの合う時に相互交流を是非やりましょう!

    • ヒジヤンさん、

      コメントありがとうございます。
      >悪く感じてもよく書いてくれる人」「悪いことは書かずに良いことだけ書いてくれる人」「感じたままに書く人」「悪く感じたことをクローズアップする人」本当に様々です。

      そうですよね。OFF会の時も悪いところを直ぐに言ってくれる人と、良いところだけ言う人など様々です。OFF会備忘録を書いたのも、OFF会で言えなかったこともコメントして頂ければと思って書いたとも言えます。

      上には書きませんでしたが、WPOZZZさんから、メインアンプをもっと良いものに替えると出音がもっと良くなるのでは・・と頂いたりもしました。柔らかく欠点を言って頂いたと捉えています。16ch分替えるのは事実以上無理なんですが、でも、LCRだけでもどうにかしようか・・と、改善の方向性が出てきますよね。今、カップリングコンデンサーを換装してやろうかと、考えているところです。SWの下に、ウェルフロートを敷くと、さらにSWの存在感が消えるかも・・・とも後のメールで頂いたりもしました。ありがたいことです。

      そのうち、Auro3Dさんが真剣な検聴に訪れると言っていたので、それも楽しみ/恐怖(笑)です。

      相互OFF会、折り合いを見て是非やりましょう!

  2. Tomyさん

    連投(拙ブログに続く=笑)、失礼します。その節は大変お世話になりました(思い出すと、よだれが出る・・・爆)。

    自分はオフ会に行けば何か書くのを主義(というか礼儀)にしていますが、来られた際には必ずしも書きませんね。ただ、自分が普段感じている拙宅の音の良い点と悪い点の「逆」のことを言われた際には、強く印象に残るので、どこかに書き留めておこうとは思います。その感覚の違いはなぜなのか(仮説1.自分の耳が悪い 同2.相手の耳が悪い 同3.好きな音像・音場・音色や聴きどころ(着目点)が違うetc.)を時間をかけて探求することで、「捨てていいコメント」と「真剣に受け止め、改善に努めるべきコメント」を見定めるためです。

    さて、多岐にわたる内容なので、興味深いところがたくさんあったのですが、2点に絞ります。

    >聞く人の年齢によっても高さは異なるかもしれませんね(高音に敏感なほど高さは上がって聞こえるので)

    これ、まさに今回拙宅にお見えになった、Cmiyajiさんが悩んでおられた点です。彼は最近、高音が聴きとりにくくなってきたと自覚しておられるそうなんですが、このソフトで自宅でどう工夫しても「合唱団」が上がらないし、拙宅でも上がっているように聴こえない、とおっしゃっておられました。「高音に敏感なほど高さは上がって聞こえる」という、そのロジックをもう少し詳しく教えていただけませんか?

    >そのうち、Auro3Dさんが真剣な検聴に訪れると言っていたので、それも楽しみ/恐怖(笑)です。

    こういう誤解を招く表現はやめてくださいよ!(笑) 私は「入交氏の一番弟子」(と勝手に名乗っている=汗)として、師に代わってコメントを届けている、パウロ、ヨハネやイザヤのような役割をしているだけです(そのうち、「福音書」でも書くかな=爆)。

    「恐れるな、私は汝と共にある」(イザヤ書第41章10節より)

    • Auro3Dさん、

      レス有難うございます。
      >>そのうち、Auro3Dさんが真剣な検聴に訪れると言っていたので、それも楽しみ/恐怖(笑)です。
      これ全くの冗談です!刺激的過ぎでしたかね?スイマセン(汗)。

      >「恐れるな、私は汝と共にある」(イザヤ書第41章10節より)
      有難いお言葉!!!

      >「高音に敏感なほど高さは上がって聞こえる」という、そのロジックをもう少し詳しく教えていただけませんか?
      これは、8kHz辺りをイコライズすると音像が上昇することが知られているからです。以前、上方定位について日記にしたことがあります。
      1)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2021/08/27/9157/
      2)https://philm-community.com/tomy/user/diary/2021/08/29/9158/
      1)が特に8kHz付近の影響について書いてあります。

      New Year Concertの合唱団の定位は、ひょっととするとハイトSPに振られている音量は非常に小さく、高域成分が多いので上昇して聞こえているのかもしれませんね。確かに合唱部は高音が強くなるとより上がって聞こえます。一度、うちの娘に聞かしてどこに定位するかを確かめてみます。

      • Auro3Dさん、追伸です。

        8kHzの件ですが、HTP-1のPEQを使って、8kHzをイコライズしてみました。少年少女合唱団の声は顕著に上昇しました。+3dBくらいでも少し上がって、+8dBだとハイトSPの少し下まで音像は上昇するように聞こえました。若い方が聞くと天井まで上がるかもしれませんね。但し、上下に音像が広がる感じはします。

        Cmiyajiさんは合唱団が上がりにくいようなので、Altitude16のPEQで、8kHz、Q=5、ゲイン5dB前後でイコライズすることをお勧めします。LCRだけで結構です。副作用は余りないと思います。

        • Tomyさん

          素晴らしい知見の披露をありがとうございます。

          なるほど、音を上にあげるには、「上にあるSPの高域を強調する」のではなく、「下にあるSPの高域を強調する必要がある」のですね。

          今度、「フォッサマグナツアー」で、グランドスラム邸にも行くのですが、あそこは、天下のダイアモンドツイーターのB&Wが第2,3層にあるのですが、それでは高さは変わらない(キラキラ感はすごいですが!)ということですね。興味深く実験してきたいと思います。

          追加情報、ありがとうございました。

  3. Tomyさん

    ボーカルはきちんとセンターに定位していましたよ!ただ、音の横の広がり方が狭く感じました。LRの距離が狭いのかと思いましたが、開き角は60度のようです。リスニングポイントか、耳の高さによる指向性の変化が影響しているの可能性があります。配置はAuro-3Dに順守しているものの、3D感が弱く感じました。その原因は私にはわかりません。

    中高音に関しては、私はもっとスムーズで響きの綺麗な音質を好むのですが、シンバルやスネアのアタックは非常によく出ていて、好き好きですね。STについては、そのときはST有りで音を合わせてあるのでST無しにしてと言いませんでしたが、私は多分無い方を好みますね。

    低音は素晴らしいです!SWは1台しかないのに、セッティングやEQ調整が上手くて驚きました。もちろんRYTHMIC SWの性能の高さも大きいでしょう。
    SWの方向感も、私には気になりませんでした。

    次回訪問時には、ボリュームを6dB高くして再生させてくださいね(笑)

    • Kawausoさん、

      レス有難うございます。
      >配置はAuro-3Dに順守しているものの、3D感が弱く感じました。その原因は私にはわかりません。
      ロケットシアターは前方で左右にステージが大きく広がって聞こえると思いますが、これが、後方への広がり、包み込まれ感を阻害するのかもしれません。それと、SBL/Rが非常に貧弱であることも一因かも。後方のSP群の調整を少しづつ進めてみますね!

      >STについては、そのときはST有りで音を合わせてあるのでST無しにしてと言いませんでしたが、私は多分無い方を好みますね。
      STって、何のことですか?スーパーツイーターですかね?ST無しだと、少し中高音の切れ、分解能が落ちますが、調整次第ではどうか?

      >低音は素晴らしいです!
      おほめ頂きどうも有難うございます!

      >次回訪問時には、ボリュームを6dB高くして再生させてくださいね(笑)
      う~ん、ちょっと考えさせてください(爆)。

      18インチSW導入記、楽しみに待ってますよ!

      • Tomyさん

        前方のサウンドステージが広く感じませんでした
        もうちょっとリラックスした体勢で聴いていたら、耳の高さが良い感じになって、広く聴こえたような気もしますね
        そう、スーパーツィーターのことです!昔はES-105使っていたりしましたが、ST、好みが変わって苦手ですね(汗)

        • Kawausoさん、

          >前方のサウンドステージが広く感じませんでした
          なるほど、そうでしたか。Kawausoさん宅でも、拙宅と同じようにLRは60°の角度で配置して、軸上で試聴ですよね。もしそうなら、拙宅の問題はやっぱりサイド・背後が弱いせいかもしれませんね、HSL/Rかな?
          OFF会の後に、フロントハイトSPのコンデンサー換装を済ませたのですが、次はHSL/Rのコンデンサーを良くして、どう変わるか聞いて見ます。効けば良いんですけど(汗!)。

  4. Tomyさん

    先日は、ありがとうございました。

    Auro-3Dのネイティブ再生は、横方向への広がりが印象的でした。
    あれだけ広がるうえに定位も得られるならオペラやミュージカルなど、積極的に動きのあるものを聴いたら面白そうです。

    AuroMaticも得手不得手はあるものの効果がはっきりしてて、2CHソフトでもサラウンドの雰囲気を楽しめました。
    チェロ独奏はAuroMaticがどんな加工をするのか、興味本位で持ち込んだソフトです。
    1955年録音のモノラルですが、AuroMaticにするとテープヒスが浮き上がるように強調されたのは、そういう処理もされてるんでしょうか?
    Tomyさんが上方定位の条件としている8kHz辺りを持ち上げてるかもというのは、とっぴな発想ですかね。

    低音はSWの過剰な主張もなく、自然なまとまりで流石低音フェチ(笑)
    ウェルフロートは、SWの方向から振動が床を伝わってくるのが分かるので、振動対策にどうかと思った次第です。

    • WPOZZZさん、

      先日は私も大変楽しみました。有難うございました。

      >あれだけ広がるうえに定位も得られるならオペラやミュージカルなど、積極的に動きのあるものを聴いたら面白そうです。
      そうですよね!Auro-3DのJazzのソフトは皆無に近いですが、オペラなら結構あるのではないかと思います。探して幾つか仕入れてみます。

      >Tomyさんが上方定位の条件としている8kHz辺りを持ち上げてるかもというのは、とっぴな発想ですかね。

      上方に定位させるための方策として、8kHz付近を強調することは、良く知られているのではと思います。ウェブで調べると文献に書かれていました。効果も非常に大きいです。8kHz、Q=5、~8dBくらいでPEQを掛けて見て下さい。女性ボーカルなどは天井近くまで上昇します。

      >ウェルフロートは、SWの方向から振動が床を伝わってくるのが分かるので、振動対策にどうかと思った次第です。
      廉価版(笑)を探して試して見ます。

      • Tomyさん、会話の横から失礼します。

        >ウェルフロートは、SWの方向から振動が床を伝わってくるのが分かるので、振動対策にどうかと思った次第です。
        廉価版(笑)を探して試して見ます。

        自分もSWを試したことがあるのですが、SWが起こす振動により床や壁が鳴ってしまうのが問題でした。クロスを40Hzにしても、SWの設置している方向が音でもわかりました。原因は床や壁の振動が高い周波数の音を出すためですね。
        この音は雑音なので、SNにもよくないですね。

        ウェルフロートはスピーカーの下から外して余りがありますから、着払いでよければお送りしましょうか?800mm×400mmのものが二つあります。

        >Tomyさんが上方定位の条件としている8kHz辺りを持ち上げてるかもというのは、とっぴな発想ですかね。

        この主張は以前からTomyさんが言われているのを知ってはいますが、自分は少し懐疑的です。なぜなら、この主張が正しいとすれば、「8KHzを中心周波数に持つシンバルは上から聴こえてくるはず」ですが、正面から聞こえますよね?

        ・音の性質として、「低音は下に、高音は上に」「いく」「聞こえる」のは、経験的に感じていることですが、8KHzがあると上方定位すると言う論理はどうでしょうか?
        ・私がやっている声楽では、「8KHzの倍音は歌声に輝きを与える」と言われています。
        ・文献に書かれているなら教えてください。

        • ヒジヤンさん、

          レス有難うございます。

          >クロスを40Hzにしても、SWの設置している方向が音でもわかりました。原因は床や壁の振動が高い周波数の音を出すためですね。

          仰る通りですね。また、その要因は定在波によって特定の位置で振動が起こるためでもあります。ですので、定在波が生じ難い設置位置を探すことも肝心です。

          >ウェルフロートはスピーカーの下から外して余りがありますから、着払いでよければお送りしましょうか?800mm×400mmのものが二つあります。

          お気遣いありがとうございます。誠にありがたいことなのですが、拙宅のSWは約400㎜の立方体くらいの大きさで、800x400mmだと、大きすぎて設置もできません。半分にカットすると大きさは良いのでしょうけども、ウェルフロートは構造上カットできないと思います。残念ながら、辞退いたしたく(汗、残念)。

          >この主張は以前からTomyさんが言われているのを知ってはいますが、自分は少し懐疑的です。なぜなら、この主張が正しいとすれば、「8KHzを中心周波数に持つシンバルは上から聴こえてくるはず」ですが、正面から聞こえますよね?

          8kHzに中心成分を持つ音源が上方定位するのではなく、音源の8kHz付近が”何時も以上に強調されていると”上方定位するのだと思います。人間の脳が記憶している音色に比べて、(8kHz付の)音色が異なることから、上方から音が来ていると解釈している・・ということですね。なので、オーディオマニアの様にトレーニングを積んでいる方への効果が、より大きいかもしれませんね。以下の文献をお読みください。

          https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1978/45/4/45_4_438/_pdf

          それよりも、ROONなどの再生ソフトをお持ちなら、実験するのが最も分かり易いです。女性ボーカルなど簡単に上方定位します。呆気にとられます。

          • Tomyさん、諸々しょうちしました。

            ウェルウロートの件は、サイズ合わずですね。
            自分のメインスピーカーには、1年程前にはよい効果があったものの、音が煮詰まってくるに従い動いてしまうマイナス影響が大きくなりましたので外しました。

            ですが、SWは重心も低く、低域しか発音しないのでSWのよい効果(床に振動伝達しにくくなる)の方が大きくなるはずですので、試してみる価値はありますね。

            8KHzの上方定位の件は、ご紹介いただいたNHKの文献を読んで理解できました。
            ・8KHzの音は上方に感知しやすい
            ・音響技術者(オーディオマニア)は想定される音と実際の音の差に敏感である
            ・2チャンネル音響技術において、音像の上下方向の制御は8KHz付近の音をイコライジングすることで、ある程度可能である
            ・Tomyさんが自宅でボーカルソフトを使って実験したところ、8KHzのイコライジングで上方定位した。

            なるほど、よく理解できました。ありがとうございました。

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