麻生フィルハーモニー管弦楽団第51回定期演奏会

日記・雑記
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桜も満開になった4月4日日曜日の午後、JR川崎から南武線に乗り換えて登戸駅から徒歩で約10分、小田急電鉄の向ケ丘遊園駅からだと数分のところにある、川崎市多摩市民館

ブログの方もご覧ください。

今日は、今年12回目、4月に入ってはじめてのコンサート。
川崎市新百合ヶ丘に本拠を置くアマチュアオーケストラ、麻生フィルハーモニー管弦楽団の第51回定期演奏会を聴きに行った。
川崎市の北端に位置する麻生区は多摩川を挟んで東京都と境を接し、南北に走るJR南武線で八王子と川崎を結ぶ他、小田急小田原線の急行で新宿まで20分と都心からも近い郊外のベッドタウンとして発展している。

1983年の創立以来年2回の定期演奏会の他、最近ではミューザ川崎で開催される市民交響楽祭にも参加している。
今回の演目は、指揮に三石精一氏を迎え、曲目は、ドビュッシー作曲、牧神の午後への前奏曲、合唱団にル・シャン・デ・フルールを迎えて同じくドビュッシー作曲の3つの夜想曲、休憩を挟んで、ラヴェル作曲、クープランの墓、そしてダフニスとクロエ 第二組曲という、オールフランスものという意欲的な演奏会である。

今日は全席自由席で料金は1千円と格安の料金で楽しめる。
座った席は前列から8列目の真ん中という格好の席で、ここからステージはこんな風に見える。

座席からホールを見上げるとこんな感じ。
多目的ホールなので、反響板の位置も固定であり響きがややデッドなのは仕方がない。

サイドの反響板は積層合板と思われる木材で積み木のように重なっている。

100名近い団員を有しているというが、本日の演目はアマチュアには難易度の高いフランスもの。
木管楽器奏者のレベルに相当自信がないとドビュッシーやラヴェルだけの演奏会なんて開けないのだから、相当自信があったのだろう。
1stヴァイオリンのうち6名が他の団体からの賛助出演で、普段は1stを受け持っている団員が2ndヴァイオリンに回っていると想像できたが、総じて弦楽器の音量は小さ目でピチカートはほとんど聞こえてこないほど。
しかし木管楽器奏者のレベルは高く、難易度の高いソロパートを皆がいとも簡単に吹いているように思え、アンサンブルのリズムや響きも完璧に近い。

合唱団も一つのパートとして書かれたというドビュッシー作曲の3つの夜想曲の中のシレーヌを聴いていると、まるで印象派の絵画を見ているかのよう。
ドイツ物のような激しいリズムと明快なアクセントとは違う、フランスのエスプリたっぷりな演奏を堪能させてもらった。

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