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京急川崎駅から徒歩で10数分のところにある、川崎市教育文化会館大ホールで開催された川崎市民交響楽団の第171回定期演奏会に行ってきた。
先週の麻生フィルハーモニー管弦楽団同様に、ここのコンサートも千円の入場料で自由席。
1952年に創立されたアマチュアオケとして主に川崎市川崎区で活動している。
座ったのはステージから7列目の真ん中の席で、上を見上げるとこんな感じ。
今日の演奏曲目は、「チャイコフクキー 愛の物語」と銘打ち、指揮者には三原明人氏を迎え、前半がバレエ音楽「白鳥の湖」より10曲を抜粋してナレーションをつけての演奏。
「むかしむかし、ある国にジークフリートという王子がいました。・・・・・・・・・うわさでは、その湖には美しい白烏たちが住んでいるということでした。ある日、ジークフリートは成人となる誕生日を迎えました・・・」
ナレーションが語り部となってこの物語を進行していく形式は、情景音楽としても優れたこの「白鳥の湖」の音楽を判りやすく伝える上手い構成だと思った。
ステージ上の配置も、第1Vnが左で中央にVc、Vaと続き、第2Vnが右、ベースが第1Vnの後方に配置され、
中央に木管楽器群で上段左にHn、中央に打楽器群、中断右側にTp、その上段後ろにTbとTubaという、珍しい配置で弦楽器の掛け合い効果を高めようという意図があった。
休憩を挟んでメインは、同じくチャイコフスキー作曲、交響曲第5番Op,64
今年聴いたアマオケの水準は、学生オケも含めて総じて高かった、今日の演奏レベルはアマチュアとしては平均レベルといったところ。
三原明人氏の指揮は、強弱と緩急のアクセントを効かたメリハリのある音楽を引き出そうと懸命だったように感じた。
小生が数多く聴いた「白鳥の湖」の中では、曲によっては「本当にこれで踊れるの??」というくらい早いパッセージの連続で、木管ソロの指がギリギリで喰らい付いているのが判るほど。
穏やかなパッセージでは響きもたっぷり聴かせていた奏者も、余りの速さにいっぱいいっぱいで響きを乗せる余裕がなさそうで可哀想なくらい。
しかし、コンミスがオディット姫をチェロのソロがジークフリート王子をそれぞれ表した第2幕の一曲はなかなか聴き応えがあったが、これは今日のためにゲストで呼んできたコンサート・ミストレスが弾いていたようだ。
メインのチャイ5も、今まで聴いた最速の演奏で、終楽章の聴かせどころでベースの低音がゴリゴリと響き渡るところでも、運指とボウイングが早すぎて音が出ていない状態だったのはやや残念であった。
ホールそのものも結構古い多目的ホールで響きがデッドだったせいもあるが、このオケはやや硬質な音で響きはあまり乗っていないソリッドなサウンド。
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