早稲田大学交響楽団 第189回定期演奏会

日記・雑記
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今日は春分の日の振り替え休日。
暑さ寒さも彼岸までというが、空気はすっかり温んで春間近である。
夕闇迫る溜池山王にあるホテル前にて。

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今日は今年11回目のコンサート。
3月に入って3回目となる今夜は、早稲田大学交響楽団第189回定期演奏会が、ここサントリーホールで開催される。

祝日の夕方からのコンサートだからか、大ホールで開催される演奏会と同時に小ホールのブルーローズでも何かコンサートが開催されているようだ。

今日のプログラムは、指揮者に早稲田OBで元NHK交響楽団のコントラバス奏者だった田中雅彦氏を迎え、曲目は、ブラームス作曲、悲劇的序曲 作品81、R.シュトラウス作曲、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28、メインはブラームス作曲、交響曲第1番 ハ短調 作品68というもの。

小生が座った席は、久しぶりのステージ裏になるパイプオルガン席のP4列35番。
やや左手寄りだが金管奏者の後ろにあたるので、現役時代にステージ上から眺めていた風景に近い。
プログラムを見ると、今年卒業する4回生も数多く出演しているので、さながら卒業記念演奏会といったところだろうか。

さて、今日の演奏だが、冒頭のブラームス作曲、悲劇的序曲が鳴り出した瞬間、鳥肌が立った。
それほど鮮烈かつ重厚な響きがホール全体を包みこんだのだ。

1stバイオリン、2ndバイオリン、Vc、Va、Dbの順に並んだ弦楽器群の音が、まるでそれぞれのパート毎の楽器のように揃って聴こえる。
これだけ訓練された弦楽器群は相当な練習量をこなした賜物だろう。

2曲目のRシュトラウスではその管楽器それぞれのパートリーダーが単なる上手い演奏を超越して高い音楽性と芸術性を備えたソロとアンサンブルを聴かせてくれた。

圧巻だったのは、休憩後のブラームス作曲の交響曲第1番である。
指揮者の田中氏は指揮棒を使わず、身振り手振りだけで100名は居るこのオケを、完全に手中に収めているようだ。
単なる客演指揮ではないOB指揮者としての愛情に裏付けられた指導によって、深い尊敬と信頼関係がなければあのような、オケを信頼した指揮ぶりはできないだろう。

久々に演奏者の視点で指揮者を眺めて、小生自身も演奏したことのある曲目を聴いたので、知らず知らずのうちに右指が楽器演奏モードになっていた。

演奏の中にすっぽりと入り込んだような感覚で終楽章のフィナーレが終わったときには、心臓の鼓動が完全に高鳴っていた。
学生オケならではの鮮烈なブラームス。

アンコールには、4回生のソロ・コンサート・ミストレスが、モンティ作曲のチャルダッシュを見事なバイオリンソロで弾ききって、万雷の拍手喝さいを受け、最後に早稲田大学校歌で終了した。

これで、東京六大学のうち、立教大学、慶應義塾、早稲田大学の3つのオケをサントリーホールで聴いたことになる。

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